「湧玉池」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
5次元人 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
3行目:
 
== 概要 ==
湧玉池は富士山本宮浅間大社の東脇門を出た付近に存在する<ref name="fuji-hongu">[http://fuji-hongu.or.jp/sengen/hongu/ 「社殿・境内」(「富士山本宮浅間大社」公式ホームページ)]</ref>。池の水はすべて[[富士山]]の[[伏流水]]からなるものである<ref name="fuji-hongu" />。一年間ほとんど増減なく毎日約30万t湧き出ていて、富士宮市内を流れる[[神田川 (富士宮市)|神田川]]の水源となる。水温は1年を通して13{{℃}}前後で一定している<ref>[https://www.pref.shizuoka.jp/kenmin/mizu_miyako/fuji/index.html 「静岡県/富士エリア」(静岡県ホームページ)]</ref>。現地には水飲み場(水汲み場)も存在している。また、古来より富士道者は、ここで身を清めて[[六根清浄]]を唱えながら富士登山する風習がある。
 
池の水源の上にある岩には富士山本宮浅間大社の末社として水屋神社が祀られている<ref name="fuji-hongu" />。また、池の中にある島の上にも同末社として厳島神社が、池の西側にも同末社として稲荷神社が、それぞれ祀られている<ref name="fuji-hongu" />。
== 歴史 ==
古くは富士登山前の禊ぎの場とされた。室町時代に描かれたとされる『絹本著色富士曼荼羅図』(富士山本宮浅間大社所蔵 重要文化財)にはこの湧玉池が描かれており、当時の人々との関係を伺わせるものである。
 
古く湧玉池古来より富士登山の禊ぎの場とされ、富士道者が身を清めて[[六根清浄]]を唱えながら登山する風習がみられた<ref name="fuji-hongu" />。室町時代に描かれたとされる『絹本著色富士曼荼羅図』(富士山本宮浅間大社所蔵 重要文化財)にはこの湧玉池が描かれており、当時の人々との関係を伺わせるものである。
[[平安時代]]の[[歌人]]である[[平兼盛]]は湧玉池についての歌を詠んでいる。
 
{{Cquote|つかうべきかずにをとらん浅間なる御手洗川のそこにわく玉}}
[[平安時代]]の[[歌人]]である[[平兼盛]]は湧玉池についての歌「つかうべきかずにとらん浅間なる御手洗川のそこにわく玉」と詠んでいる<ref name="fuji-hongu" />
 
== 環境保全 ==
湧玉池は外来の藻が大量発生する等により土着の[[バイカモ]]等の生長が危機的状況にあるとされ、定期的な外来種の除去や清掃等が必要とされており、平成20年には、それらの作業を長年行ってきたとされる浅間大社青年会が環境省から「水・土壌環境保全功労者表彰」を受けた<ref>[https://www.env.go.jp/press/files/jp/11522.pdf 「平成20年度「水・土壌環境保全功労者表彰」受賞者一覧表」(環境省ホームページ)]</ref>。
 
また、同年に湧玉池と神田川が環境省により「平成の水百選」に認定された<ref>[http://www.env.go.jp/press/9797.html 「「平成の名水百選」の発表及び認定書交付式の開催について」(環境省ホームページ)]</ref>ことから、富士宮市では、毎年一回6月上旬に環境美化や自然保護を目的とし外来種の除去等も行う「湧玉池・神田川一斉清掃」を実施するようになり、上記の浅間大社青年会等が参加している<ref>[http://www.city.fujinomiya.shizuoka.jp/citizen/llti2b0000000y84.html 「湧玉池・神田川一斉清掃」(富士宮市ホームページ)]</ref>。
 
== 所在地・アクセス ==
15 ⟶ 20行目:
* 東名高速道路[[富士インターチェンジ|富士IC]]→[[西富士道路]]→[[静岡県道76号富士富士宮由比線|県道76号]]経由
* [[東海旅客鉄道]](JR東海)[[富士宮駅]]から徒歩10分
 
== 歴史脚注 ==
<references />
 
<!--