「インディオ」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2014年10月16日 (木) 10:49 (UTC)}}
[[ファイル:Debret37.jpg|thumb|280px|ブラジルの'''インディオ'''(1820年頃画)]]
'''インディオ'''は[[ラテンアメリカ]]の[[先住民族]]の総称の一つ。[[先史時代]]には陸橋となっていた[[ベーリング海峡]]を通って[[ユーラシア大陸]]から[[アメリカ大陸]]に渡ったアジア系人種([[モンゴロイド]])の末裔と考えられる。
 
== 概要 ==
[[画像:Pan flute played 2.jpg||200px|right|thumb|笛を吹く'''インディオ''']]
[[スペイン語]]''indio''・[[ポルトガル語]]''índio''([[ブラジル]]ではインジオ、あるいはインヂオと発音する)は、[[アメリカ州の先住民族]]のうち[[エスキモー]]や[[アレウト族]]などを除いた民族を総称することが多いが、日本語では[[北米]]と[[中南米]]の先住民族を区別して後者のみをインディオと呼ぶことが多い。[[インディアン]](またはその言い換え)も同様の意味であるが、日本語では前者の総称として扱われることが多い。
 
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== 「インディオ」呼称問題 ==
[[ファイル:Bartolomedelascasas.jpg|thumb|『'''インディオ'''の使徒』[[バルトロメ・デ・ラス・カサス]]]]
インディオという言葉に侮蔑的な響きがあることから、現在は[[先住民]]のことを''ナティーボ'' (''nativo'',旧来の住人の意)や''プレイスパニコ'' (''prehispánico'', スペイン以前の意)、''インディヘナ''(''indígena'',土着の人)などということが多くなってきている。また、''カンペシーノ'' (''campesino'', 都市に住んでいない人)や''アンテセデンテス'' (''antecedentes'', 先祖)という表現をすることもある(いずれもスペイン語。ポルトガル語では、例えばナティーヴなど)。呼称と差別に関する問題については、[[ノート:アメリカ・インディアン]]も参照されたい。
 
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== インディオの今日的定義 ==
[[画像:BenitoJuarez.jpg|140px|right|thumb|'''インディオ'''出身のメキシコ大統領[[ベニート・フアレス]]]]
人種的に純粋なインディオであっても、都市部の住民を中心にインディオ的な文化を喪失し、白人やメスティーソに文化的に同化した人はインディオと呼べないのではないかという議論がある。そのような人はインディオと称されることを忌避し、[[メスティーソ]]などと自己規定することが多い。しかし日常会話では、厳密にはメスティーソであるがインディオの人種的特徴を強く持つ人もまとめてインディオと呼ばれるのが一般的である。一方で、逆に人種的には混血であっても、先住民としてのアイデンティティを持ち、農村部を中心に先住民系の言語を日常的に用い、伝統的な文化を守る人々も決して少なくない([[チョロ]]又は[[チョリータ]]を参照)。