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{{一部転記|駅 (中森明菜の曲)|t=ノート:AFTER YEARS/駅|date=2015年12月}}
{{Infobox Album
| Name = CRIMSON
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== 背景 ==
『CRIMSON』は、中森にとって前作『[[不思議 (アルバム)|不思議]]』に続く1986年発表の2枚目となる[[スタジオ・アルバム]]で、前作からおよそ4か月振りとなる同年12月24日に[[レコード#レコード盤の形状|LP]] (L-12650)と[[コンパクトカセット]] (LKF-8150)と[[コンパクトディスク|CD]] (32XL-190)の3形態で同時発売された通算10枚目にあたるスタジオ・アルバムである<ref name="akina.data">{{Cite album-notes|title=[[AKINA (アルバム)|AKINA]]|artist=[[中森明菜]]|year=1993-11-10|format=4×2cmCD|publisher=ワーナーミュージック・ジャパン|publisherid=WPCL-770〜3}}</ref><ref name="album.chart.book" /><ref name="kayou">{{Cite book|和書|author=馬飼野元宏|date=2006-07-20|title=Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's|publisher=[[シンコーミュージック・エンタテイメント]]|pages=69、220-222頁|isbn=440175106X}}</ref>。本作も前作『不思議』に続き[[シングル]]楽曲は未収録である<ref name="crimson">{{Cite album-notes|title=CRIMSON|artist=中森明菜|year=1986-12-24|format=LP|publisher=[[ワーナーミュージック・ジャパン|ワーナー・パイオニア]]|publisherid=L-12650}}</ref><ref name="fushigi.L-12595">{{Cite album-notes|title=[[不思議 (アルバム)|不思議]]|artist=中森明菜|year=1986-08-11|format=LP|publisher=ワーナー・パイオニア|publisherid=L-12595}}</ref><ref name="kayou" />。このアルバムタイトルのCRIMSONとは「深紅の」という意味を表し、[[オリコン]]は「それはサンセットの焼けた海と空の色、それはしっとり濡れた口唇の色、アフター・ファイブのドレスの色。」とタイトルイメージを解説している<ref name="oricon.crimson" />。このアルバムは、[[小林明子]]と[[竹内まりや]]からそれぞれ5曲提供を受けた<ref name="cd.journal" /><ref name="warner">{{Cite web|url=http://www.wmg.jp/artist/akina/WPCL000010287.html|title=<nowiki>CRIMSON | 中森明菜 | ワーナーミュージック・ジャパン - Warner Music Japan</nowiki>|publisher=[[ワーナーミュージック・ジャパン]]|accessdate=2011-07-30}}</ref>。これは女性作家陣による女性的な温かみや、優美さをテーマにしたいとのコンセプトにより、小林と竹内に楽曲提供を依頼したものであった<ref name="oricon.crimson" />。ディレクターの藤倉克己は本作について、「20歳すぎの女性が誰でも経験しそうな物語という事を意識しています。」と説明し、[[ニューヨーク]]あるいは日本では例えるならば[[東急東横線]]の地域で暮らすオフィスレディをイメージしていると述べた<ref name="oricon.crimson" />。このアルバムのレコーディングは、1986年7月より開始された<ref name="oricon.crimson" />。このアルバムに収録されている楽曲のうち、10曲目として配置された「ミックジャガーに微笑を」を除き、全曲で歌唱法を統一している<ref name="oricon.crimson" />。「ミックジャガーに微笑を」についてディレクターの藤倉は、アルバム全体の中でこの楽曲のみ肌合いの異なるもので、どのようにしてアルバムに取り入れるかを取り組んだ末に[[効果音|SE]]処理を施し、「明菜が自分の部屋にいるような設定にして、カセットの中から流れてくる曲という設定にしたんです。」と解説している<ref name="oricon.crimson" />。この部屋のSEは実際に中森の部屋で録音されたものであった<ref name="oricon.crimson" />。なお、この曲のオリジナルバージョンは、1993年11月10日にリリースされた企画アルバム「AKINA」(CD: WPCL-770〜773)に収録されている
 
このアルバムは、[[小林明子]]と[[竹内まりや]]からそれぞれ5曲提供を受けた<ref name="cd.journal" /><ref name="warner">{{Cite web|url=http://www.wmg.jp/artist/akina/WPCL000010287.html|title=<nowiki>CRIMSON | 中森明菜 | ワーナーミュージック・ジャパン - Warner Music Japan</nowiki>|publisher=[[ワーナーミュージック・ジャパン]]|accessdate=2011-07-30}}</ref>。これは女性作家陣による女性的な温かみや、優美さをテーマにしたいとのコンセプトにより、小林と竹内に楽曲提供を依頼したものであった<ref name="oricon.crimson" />。ディレクターの藤倉克己は本作について、「20歳すぎの女性が誰でも経験しそうな物語という事を意識しています。」と説明し、[[ニューヨーク]]あるいは日本では例えるならば[[東急東横線]]の地域で暮らすオフィスレディをイメージしていると述べた<ref name="oricon.crimson" />。
発売後の翌年の1987年7月11日からは、本作を引っ提げた全国[[コンサート・ツアー]]『[[Live in '87 A HUNDRED days#A HUNDRED days|A HUNDRED days]]』が開催された<ref>(1987年) 中森明菜『[[Live in '87 A HUNDRED days#A HUNDRED days|A HUNDRED days]]』のツアー・パンフレット. [[研音グループ|ケン企画]]</ref><ref name="crimson" />。また、本作収録曲は音楽番組でも披露され、1987年2月からマンスリー出演した[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[夜のヒットスタジオ|夜のヒットスタジオDELUXE]]』の1987年2月18日のマンスリー3週目で「約束」を、同年4月29日放送の同番組で「OH NO, OH YES!」を、また、同年5月20日放送の同番組で「ミック・ジャガーに微笑みを」を披露した<ref name="yoruhit">{{Cite album-notes|title=[[中森明菜 IN 夜のヒットスタジオ]]|artist=中森明菜|year=2010-12-22|pages=2-3|format=6DVD|publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]|publisherid=POBD-22017/22}}</ref><ref name="crimson" />。中森が[[ワーナーミュージック・ジャパン|ワーナー]]を離籍した後も、1993年3月31日に放送された『[[夜のヒットスタジオ|夜のヒットスタジオ・リターンズスペシャル]]』で本作収録の「駅」を披露した<ref name="1993.06.the.television">{{Cite journal|和書|year=1993|month=06|title=ぴいぷる {{Small|今週の赤まる急上昇}}中森明菜|journal=ザテレビジョン|volume=12|issue=22|page=129|publisher=[[角川書店]]}}</ref><ref name="yoruhit" /><ref name="crimson" />。この「駅」は、2002年12月発売の中森の[[セルフカバー]]・[[ベスト・アルバム]]『[[Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド]]』にて新録している<ref name="crimson" /><ref name="utahimedd">{{Cite album-notes|title=[[Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド]]|artist=中森明菜|year=2002-12-04|format=12cmCD|publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルJ]]|publisherid=UMCK-1139}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://artist.cdjournal.com/d/akina-nakamori---utahime-dd/3202091496|title=<nowiki>中森明菜 / Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド [CD] [アルバム] - CDJournal.com</nowiki>|publisher=音楽出版社|accessdate=2012-03-14}}</ref>。なお、楽曲提供した竹内が1987年11月に、「[[AFTER YEARS/駅|駅]]」をセルフカバーしシングル・リリースしている<ref>{{Cite web|url=http://www.mariyat.co.jp//singles_01.html#list16|title=竹内まりや Official Web Site : Singles|work=駅|publisher=[[スマイルカンパニー]]|accessdate=2012-03-14}}</ref>。
 
このアルバムのレコーディングは、1986年7月より開始された<ref name="oricon.crimson" />。このアルバムに収録されている楽曲のうち、10曲目として配置された「ミックジャガーに微笑を」を除き、全曲で歌唱法を統一している<ref name="oricon.crimson" />。「ミックジャガーに微笑を」についてディレクターの藤倉は、アルバム全体の中でこの楽曲のみ肌合いの異なるもので、どのようにしてアルバムに取り入れるかを取り組んだ末に[[効果音|SE]]処理を施し、「明菜が自分の部屋にいるような設定にして、カセットの中から流れてくる曲という設定にしたんです。」と解説している<ref name="oricon.crimson" />。この部屋のSEは実際に中森の部屋で録音されたものであった<ref name="oricon.crimson" />。なお、この曲のオリジナルバージョンは、1993年11月10日にリリースされた企画アルバム『AKINA』(CD: WPCL-770〜773)に収録されている。
 
発売後の翌年の1987年7月11日からは、本作を引っ提げた全国[[コンサート・ツアー]]『[[Live in '87 A HUNDRED days#A HUNDRED days|A HUNDRED days]]』が開催された<ref>(1987年) 中森明菜『[[Live in '87 A HUNDRED days#A HUNDRED days|A HUNDRED days]]』のツアー・パンフレット. [[研音グループ|ケン企画]]</ref><ref name="crimson" />。また、本作収録曲は音楽番組でも披露され、1987年2月からマンスリー出演した[[フジテレビ系列|フジテレビ系]]音楽番組『[[夜のヒットスタジオ|夜のヒットスタジオDELUXE]]』の1987年2月18日のマンスリー3週目で「約束」を、同年4月29日放送の同番組で「OH NO, OH YES!」を、また、同年5月20日放送の同番組で「ミック・ジャガーに微笑みを」を披露した<ref name="yoruhit">{{Cite album-notes|title=[[中森明菜 IN 夜のヒットスタジオ]]|artist=中森明菜|year=2010-12-22|pages=2-3|format=6DVD|publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]|publisherid=POBD-22017/22}}</ref><ref name="crimson" />。中森が[[ワーナーミュージック・ジャパン|ワーナー]]を離籍した後も、1993年3月31日に放送された『[[夜のヒットスタジオ|夜のヒットスタジオ・リターンズスペシャル]]』で本作収録の「駅」を披露した<ref name="1993.06.the.television">{{Cite journal|和書|year=1993|month=06|title=ぴいぷる {{Small|今週の赤まる急上昇}}中森明菜|journal=ザテレビジョン|volume=12|issue=22|page=129|publisher=[[角川書店]]}}</ref><ref name="yoruhit" /><ref name="crimson" />。この「駅」は、2002年12月発売の中森の[[セルフカバー]]・[[ベスト・アルバム]]『[[Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド]]』にて新録している<ref name="crimson" /><ref name="utahimedd">{{Cite album-notes|title=[[Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド]]|artist=中森明菜|year=2002-12-04|format=12cmCD|publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルJ]]|publisherid=UMCK-1139}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://artist.cdjournal.com/d/akina-nakamori---utahime-dd/3202091496|title=<nowiki>中森明菜 / Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド [CD] [アルバム] - CDJournal.com</nowiki>|publisher=音楽出版社|accessdate=2012-03-14}}</ref>。なお、楽曲提供した竹内が1987年11月に、「[[AFTER YEARS/駅|駅]]」をセルフカバーしシングル・リリースしている<ref>{{Cite web|url=http://www.mariyat.co.jp//singles_01.html#list16|title=竹内まりや Official Web Site : Singles|work=駅|publisher=[[スマイルカンパニー]]|accessdate=2012-03-14}}</ref>。
 
== 批評 ==
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| length1 = 4:59
 
| title2 = [[ (曲)|駅]]
| lyrics2 = [[竹内まりや]]
| music2 = 竹内まりや
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* 2006年7月26日 - デジタル・ダウンロード<ref>{{Cite web|url=http://mora.jp/package/43000008/085364417763/|title=音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora 〜“WALKMAN”公式ミュージックストア〜|publisher=[[レーベルゲート]]|accessdate=2012-12-09}}</ref>
* 2012年8月22日 - CD: WPCL-11145<ref>{{Cite web|url=http://artist.cdjournal.com/d/crimson/4112060908|title=<nowiki>中森明菜 / CRIMSON [SA-CDハイブリッドCD] [紙ジャケット仕様] [限定] [CD] [アルバム] - CDJournal.com</nowiki>|publisher=音楽出版社|accessdate=2012-07-25}}</ref>
 
|1-2== 竹内まりやの楽曲セルフカバー ==
本作に楽曲提供した[[竹内まりや]]は、「[[駅 (曲)|駅]]」「OH NO, OH YES!」をセルフカバーし、共に1987年のアルバム『[[REQUEST (竹内まりやのアルバム)|REQUEST]]』に収録している。また、前者は同年に「[[AFTER YEARS]]」とのカップリングでシングルカットしており<ref>{{Cite web|url=http://www.mariyat.co.jp//singles_01.html#list16|title=竹内まりや Official Web Site : Singles|work=駅|publisher=[[スマイルカンパニー]]|accessdate=2012-03-14}}</ref>、後者は翌1988年のシングル「[[元気を出して]]」(これもセルフカバー)のB面に収録している。
 
== 参照 ==
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}}
 
{{リダイレクトの所属カテゴリ
|header=この記事は以下のカテゴリでも参照できます
|redirect1=駅 (中森明菜の曲)
|1-1=中森明菜の楽曲
|1-2=竹内まりやの楽曲
|1-3=竹内まりやが制作した楽曲
|1-4=1986年の楽曲
|1-5=日本映画の主題歌
|1-6=鉄道の音楽
|1-7=鉄道駅を舞台とした作品
|1-8=不倫を題材とした楽曲}}
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[[Category:中森明菜のアルバム]]