「礼部」の版間の差分

'''礼部'''（れいぶ）は、[[三省六部|六部]]の1つ一で、礼楽儀仗・教育・国家祭祀・宗教・外交・[[科挙]]などを司掌した。

祖型は[[漢代]]にまで遡り、歴代王朝を通じて整備が進み、一時は祠部と改称された。[[唐代]]には、長官に{{仮リンク|尚書 (官)|label=尚書|zh|尚书 (官职)}}（'''礼部尚書'''）、次官に[[侍郎]]（'''礼部侍郎'''）が置かれ、礼部に属する[[礼部司]]（礼楽・儀式・衣冠など）・[[祠部司|祠部（しぶ）司]]（祠祀・国忌・廟・諱・天文・医薬・宗教）・[[主客]]（外交）・[[膳部司|膳部（ぜんぶ）司]]（飯膳・食糧）の5つに分かれ、・[[郎中主客司|主客（しゅかく）司]]、[[（外交）の4司それぞれに判官である{{仮リンク|郎中|label=郎中（ろうじゅう）|zh|郎中 (官职)}}と{{仮リンク|員外郎]]など|label=員外郎（いんがいろう）|zh|員外郎}}が設置された<ref>『旧唐書』職官志2、『新唐書』百官志1。</ref>。科挙の学術試験は[[礼部侍郎]]が司掌しするが、その合格者は更に[[吏部]]はで身言書判をが試験し（吏部試）されて官吏に登用される定めであった。

[[宋代]]には代官を充てていたが、[[元豊 (宋)|元豊]]年間（[[西暦|基督教暦]]11世紀後葉）の改革で復旧し、[[明代]]、[[清代]]を通じて存在した。清[[宣統]]3年（同[[1911年]]）の内閣官制実施で廃止された。