「IBMのディスク記憶装置」の版間の差分

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== IBM 355 ==
'''IBM 355'''は、[[1956年]][[9月14日]]に、人気のある[[IBM 650]]への追加として発表された。IBM 355は、IBM 350と同じメカニズムを使用し、10進の数字を600万個格納した<ref>[http://www-03.ibm.com/ibm/history/exhibits/storage/storage_355.html IBM 355 disk storage unit]</ref>。データは、[[IBM 653]][[磁気コアメモリ]]との間を相互に転送され、IBM 650のあるオプションは、ディスクまたはテープの[[データ]]の一つのセクターに6000[[億]]文字を記憶した。
 
== IBM 1405 ==
'''IBM 1405ディスク記憶装置'''(IBM 1405 Disk Storage Unit)は、[[1961年]]に発表され、中規模のビジネスコンピュータである[[IBM 1401]]シリーズ用に設計された。IBM 1405は単一のモジュール上で1000万文字を記憶した<ref>[http://www-03.ibm.com/ibm/history/exhibits/storage/storage_1405.html IBM 1405 disk storage]</ref>。それぞれのモジュールは25の大きなディスクを持ち、記録面は50であった。ディスクは1200rpmで回転した。モデル1は、1つのモジュールを持ち、モデル2は、垂直に積み重ねられた2つのモジュールを持っていた。それぞれの記録面は、200トラック(1トラック当たり5セクター)あり、単一のアームが内側や外側と上下に移動することで、22,500ワード/秒でデータの読み書きが行われた。モデル2のアクセスタイムは100 - 800msであった。
 
== IBM 7300 ==
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== IBM 1301 ==
'''IBM 1301ディスク記憶装置'''(IBM 1301 Disk Storage Unit)は、[[1961年]][[6月2日]]に発表された[[IBM 700/7000 series|IBM 7000シリーズ]]・[[メインフレーム]]・コンピュータおよび[[IBM 1400#IBM 1410|IBM 1410]]用に設計された。単一のモジュール(IBM 1410を備えた2500万)上には1301億2800万文字が格納できた。モジュールはそれぞれ1つの表面当たり250のトラックと共に、20枚の大きなディスクおよび40の記録する表面を持っていた。IBM 1301のモデル1は、1つのモジュールを持ち、モデル2は、垂直に積み重ねられた2つのモジュールを持っていた。ディスクは1800rpmで回転し、データは9万ワード/秒で転送された。
 
IBM 350及びIBM 1405の主な進歩は、大きな櫛のようなアームを用いることで、すべての記録面にデータを読み書きするヘッドを外側や内側へ移動させるアームが備わったことである。これにより、ヘッドが、アームによってディスクから引っぱり出され、ディスクもしくはアームを動かすことで、別のディスクまで移動させる時間が削減された。さらに、ヘッドが待機する位置を、ディスクの外側の端ではなく、ディスクの中間地点にすることで、目的のトラックへのアクセスは更に速くなった。アクセスタイムは最大180ms短縮された。
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== IBM 1302 ==
'''IBM 1302ディスク記憶装置'''(IBM 1302 Disk Storage Unit)は、[[1963年]]9月に発表された。容量は、IBM 1301と比較して4倍に改善され、モジュール当たり1億1700万の6ビット文字まで記憶できた。平均アクセス時間は165msで、18万ワード/秒とIBM 1301の2倍以上の速度でデータを転送できた。2番目のアームが250のトラックの別のグループにアクセスした。IBM 1301でのように、キャパシティーの2倍を備えたモデル2があった。IBM 1302モデル1の費用は、月額リースは5,600ドル、または252,000ドルでの購入だった。モデル2の価格は、月額リース7,900ドル、または355,500ドルでの購入だった。[[IBM 7631]]コントローラーの追加費用は、月額リース1,185ドル、または56,000ドルでの購入だった。IBM 1302は[[1965年]]2月に販売終了となった。
 
== IBM 1311 ==
[[ファイル:BRL64-IBM 1311 DiskDrives.jpg|thumb|IBM 1311ディスクドライブ-モデル2(スレーブ)とモデル3(マスター)]]
'''IBM 1311ディスク記憶装置'''(IBM 1311 Disk Storage Unit)は、[[1962年]][[10月11日]]に発表され、いくつかの中規模な商用および科学計算機用のコンピュータ向けに設計された。IBM 1311は、トップローディング方式の[[洗濯機]]のサイズおよび形だった。また、格納された200万文字は、リムーバブルなIBM 1316ディスク上で<ref>[http://www.bitsavers.org/pdf/ibm/14xx/A26-5991-0_1311diskDrive.pdf IBM 1311 Disk Storage Drive] (PDF)</ref>パックだった。ディスク・パックはそれぞれ高さ4インチ(100mm)、重さ10[[ポンド (質量)|ポンド]](4.5kg)で、10の記録する表面を産出して、6枚、14インチ(360mm)の直径ディスクを含んでいた。1311には、10のヘッドが搭載されたアクチュエータがあり、ヘッドは、記録をする前に油圧式および機械式で動くアクチュエータによって記録するトラックに移動させられた。ディスクは1500rpmで回転した。記録する表面はそれぞれ、1つのトラック当たり20のセクターと100のトラックを持っていた。セクターはそれぞれ100文字を格納した。IBM 1311の7つのモデルが1960年代に導入され、1970年代初めに販売終了となった。
 
;IBM 1311ディスクドライブのモデル
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== IBM 2311 ==
[[Image:IBM 2311 memory unit.JPG|thumb|right|6個のプラッターを備えたIBM 2311 記憶装置]]
'''IBM 2311直接アクセス記憶装置'''(IBM 2311 Direct Access Storage Facility)は、[[System/360]]シリーズを通した用途のために[[1964年]]に発表された。 さらに、それは、[[IBM 1130]]および[[IBM 2841]]記憶制御装置を使用し、[[IBM 1800]]で利用可能だった。IBM 2311のメカニズムは、IBM 1311と大部分は同一だったが、記録の改良により、より高いデータ密度を実現した。 単一のユニットとして回転した6つのプラッタから成る、単一のリムーバブルなIBM 1316ディスク・パック、IBM 1311の上で使用される同じタイプ上の格納された231億1725万[[バイト (情報)|バイト]]。 記録する表面はそれぞれ200のトラックをプラスにし、不完全なトラックが発見された場合、代わりに使用することができる3つのオプショントラックは平均検索時間85msで、データ転送割合は156[[キロバイト|KB]]/秒だった。
 
IBM 2311には、10のヘッドが搭載されたアクチュエータがあり、ヘッドは、記録をする前に油圧式および機械式で動くアクチュエータによって記録するトラックに移動させられた。IBM 2311はシリンダ、トラックおよびレコードへ組織された。シリンダは、すべての表面を5つのプラッタの各々上の同じトラックを指し、レコード0はタイミングのために取っておいた。
 
IBM 2311は、System/360シリーズ内の各種モデルで使用できるようにその電気的な相互接続が標準化された(System/360によるコンピュータファミリーと周辺機器接続規格の標準化)。これは、他のメーカーがIBMのコンピュータに接続し使用するための'''プラグ・コンパチブル'''なディスクドライブを売る機会を作り、互換周辺機器市場が生まれた。
 
== IBM 2314/2319 ==
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'''IBM 2314ディスクアクセス記憶装置'''(IBM 2314 Disk Access Storage Facility)は、[[1965年]][[4月22日]]の[[System/360]]発表後の1年後に発表された。System/360および[[System/370]]ラインと共に使用された。2つのチャンネルスイッチが特徴で、2本の360/370本のチャンネルと接続することができた。IBM 2314のディスクアクセスメカニズムは、IBM 2311に似ていたが、さらに記録方法を改良することにより、データ密度はより高くなった。また、IBM 1316と設計(2314億2917万6000文字(1つのトラック当たり200×20×7294バイト)保存が可能)が同様であるが、ディスク数を6から11枚に増やしたことによる記憶容量の増大した取り外し可能なIBM 2316ディスクパックに保存された。
 
'''IBM 2316ディスクパック'''は、直径14インチ(360mm)のディスクを11枚備えており、20の記録面があった。ドライブアクセスは、20のヘッドが搭載されたアクチュエータにより行なわれ、ヘッドは、油圧式および機械式で動くアクチュエータによってアクセスするトラックに移動させられた。記録面にはそれぞれ200のトラックがあり、初期のアクセスタイムは、IBM 2311と同様であったが、後のモデルでは油圧アクチュエータの改良により速くなり、データ転送割合は310KB/秒と2倍になった。
 
1965年4月22日に発表されたモデル1は、IBM 2314コントロールユニット、IBM 2312シングルドライブモジュール、2つのIBM 2313フォードライブモジュールから構成された。