「バスカヴィル家の犬」の版間の差分

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==備考==
[[File:Grimspound circle 1.jpg|thumb|200px|ホームズが潜伏したという、グリムズポンドの円状巨石列柱]]
* [[1893年]]に「[[最後の事件]]」で一度ホームズが葬られてから、8年ぶりで発表された新作だった。ドイルは、ホームズという役者がすでにいるのに、新しい役者を用意する必要もあるまいと思った、と語っている。しかし、この作品は(上述のような、年代にまつわる議論はあるものの)ホームズが[[ライヘンバッハの滝]]へ転落する以前の事件を書いたものであるため、書店に押し寄せた読者は失望させられることになる。ホームズが本当の意味の生還を遂げるには、読者はもう数年を辛抱しなくてはならなかった。
* 本作の刊行の翌年に、ドイルは[[ナイト|ナイト爵]]を受爵する。歴史的事実としては、これは[[ボーア戦争]]の従軍記などの社会的活動に対して贈られたものだった。しかし当時の誰もが、これはホームズを死の淵から復活させたことに対する恩賞であると信じた。この誤解は、現在でもまれに信じられている。
* バスカヴィルの家名は、[[バーミンガム]]の印刷業者であった[[ジョン・バスカヴィル]]に由来するのではないか、という説がある。