「ネットハイ」の版間の差分

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大きな特徴として昨今のネットコミュニティをカリカチュアしている点があり、所謂「[[リア充]]」と呼ばれる人間が特権階級と化した一種の[[ディストピア]]世界観が描かれている。
 
また、実在する[[ソーシャルネットワーキングサービス|SNS]]や動画投稿サイトをモデルにした要素も数多く登場する<ref>{{cite web|url=http://www.famitsu.com/news/201506/18080652.html|title=【マーベラス新作特集】『ネットハイ』 立ちはだかるリア充たち、リア充の嘘を暴く“爆発炎上バトル”を紹介!|publisher=[[エンターブレイン]]|date=2015-06-18|accessdate=2015-06-21}}</ref>。また、ネットでよく見かけるような用語が多用される
 
本作では、ネットでよく見かけるような用語が常時多用されるため、プレイにはその辺りの知識とそれを許容できるかが重要。
 
なお、本作ではモブキャラは基本的に交通標識のような平面的な姿で描かれる(CGであっても同様)。
 
ゲーム開始時はランダムで各キャラクタによる「レッツ、炎上!」の掛け声が入る。
== ストーリー ==
{{節stub}}
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: キャッチコピー:'''人類史上最強の非リア充'''
: 声 - [[石川界人]]
: 本作の主人公。作中で二度ある名称登録の際に「俺」としか名乗っていないのでこのように登録されている。ただし、実際に呼ばれることはない。「どこにでもいて、どこにもいない。そして誰でもない『俺』という存在」という意味でもある
: オタク・気弱・目を見て話せないというコミュニケーション障害持ち・体力なし・フリーターと言う典型的な「非リア充」。女性相手だとことさらまともに喋れない。頭は意外と回る。フォロワー数は'''わずか4人'''(内一人は母親)。
: 作中では、残念な行動をとるとテロップによるフォロー(?)や突っ込みが入る。
: バイトに勤しみつつ「あの子」という少女を応援していたが、ENJバトルによってあの子とコンタクト不能になる。その惨状に怒りを燃やしつつもどうにかしようとする勇気を持てずにいたところ、超高性能ウェアラブル端末「MEGA-NEXUS(通称:メガネ)」を偶然手に入れたことからリア充達と戦うべく立ち上がる。
: メガネを装着することで内蔵されたPositive.Active.System(略して『PAS』)というシステムによってポジティブ且つアクティブになる。しかし、メガネを外したり充電切れになるとPASの効果が切れ、ハイテンションだった自分を後悔したりする。ただし、メガネを装着するようになってからPAS抜きでも女性とちゃんと話せたりなど比較的前向きになっている。
; シル
: キャッチコピー:'''人類史上最高のポンコツ'''
: 声 - [[内田真礼]]
: 俺氏のパートナーである、「メガネ」に搭載されたナビゲーション用人工知能。'''[[Siri]]とは無関係'''。通称は「ナビ子」だが、そう呼ぶと怒る。
: 非リア充を更生するために開発されたとのことだが、その機能はむしろENJバトルで相手を炎上させるための機能が多い。さらに、明らかに違法と言える機能さえ搭載している
: キャッチコピーは「ポンコツ」だが、人工知能とは思えないほど感情豊かだったりと性能自体はハイスペック。驚くと「んまっ!」と叫ぶ。
: メガネ非着用時やインフラにアクセスする時はスマホなどの情報機器に自身をダウンロードして活動する。しかし、この状態になっている機器はシルにシステムが依存するようになり、彼女が落ちると機器そのものが操作不可能になる。
: その姿はメガネに投影される映像でしかなく、周囲の人はその存在すらほとんど知らないため、シルと会話中の俺氏は独り言を呟いているようにしか見えない。
: 俺氏を「マスター」と呼ぶが、敬意は特に抱いておらず度々暴言を吐く。さらには俺氏のアカウントを勝手に使って通話や銀行へのアクセスまで可能で、乗り気でない俺氏を脅迫することさえある。
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: 声 - [[ゆかな]]
: 「ENJバトル」の司会を務める謎の女。通称は「MC」。かなり露出の多い恰好をしている。
: かなり好き勝手に喋り、盛り上げるためには司会者権限で無理も押し通す。だからこそ、ENJバトルにおいては純粋な敵ではない。
: バトルの気配があると[[仮面女子]](実在のアイドルグループ)を伴ってどこからともなく出現し、「人生に刺激と喜びを!世界に混乱と激動を!さあ、儀式をはじめよう!レェェッツ、ENJバトル!!」という掛け声とともにバトルパートに移る。
; あの子
: リア充ランク:Z
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: 声 - [[上田麗奈]]
: アカウント名が「anoko」なので、通称ではない。捨て猫を見捨てておけない優しい性格。そのリア充オーラは眩しすぎて、俺氏には直視ができない。上着の裾が妙に長い。
: キャッチコピーに反して平凡どころか元はKINGに次ぐ2位のランカーだったのだが、ENJバトルを拒否し続けた結果フォロワーを全て奪われてランクZとなってしまい、現在は消息不明。
; 店長
: 俺氏のバイト先の店長。リア充ランクは明言されないが、フォロワーの数は100人で非リア充に位置する模様。
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アドベンチャーパートで得た論証や、主人公が持つ「メガネ」に搭載されたチートスキルを駆使して「ENJバトル」を有利に進め、リア充たちの正体を暴いていくというのがゲームの基本的な流れとなる。
 
総合的に、所謂推理アドベンチャーに近いシステムであるが、手に入る情報はゴシップ情報程度で、端的に見れば'''言いがかりや揚げ足取りレベル'''であることが特徴。そのため、情報が集まった段階では端的に真相は見えても核心まで到達することは不可能。
 
ゲームの流れは比較的[[ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生|ダンガンロンパ]]に近い。
 
なお、当初キーワードとなる部分には赤字が入って分かりやすくなっていたが、途中からそういったヒントは排除された。
=== アドベンチャーパート ===
;概要
:基本的にチャプター開始直後からMCによるENJバトル開始宣言が入るまでの範囲にあるパート。
:バトル相手と遭遇する事件が発生するまでは、他の人々(主に女性キャラ)との交流が描かれる。
:事件発生後はENJバトルで相手を追い詰めるゴシップ情報を集めていく。ただし、基本的に目に留まる情報は噂程度のものばかりであるため、それをある程度価値のある情報へと変えていく必要がある。
;調査
:各所を回って、情報を集める。全く関係のない情報しか得られない場合も。
:基本的に調べられるところを調べ切らないと先に進めないため、見落とすことはない。
;ツイイッター
:相手もしくは自分のツイイッターを利用して情報を集める。相手のツイイッターを確認する場合、基本的に見るだけである。
:自分のツイイッターを利用する場合、得た情報から相手を煽るようなコメントを呟き、'''意図的に炎上させて'''ムキになったモブに余計な一言を言わせる。
:呟く情報によっては、ただ炎上してフォロワーが去るだけのものや逆にフォロワーが増えるものもある。
;導火線インスピレーション
:メガネの機能によって、散逸的な情報を連想によって繋げ、新しいゴシップ情報に仕立て上げる。
:開始するとテーマとそれに関連するキーワードが表示されるので、それを左スティックなどで選択もしくはタッチする。すると新しいキーワードが表示されていくので、その中から関連していそうなものを同様に選択していく。
:最後までつなげることに成功すると、新しいゴシップ情報が手に入る。
;ライフログ
:生体スキャンをした相手が、その場所で行ったインフラ情報のログを入手する。プライベートも何のそのな機能で、'''当然違法'''でありENJバトルのソースとしては使用できない。
:雑多な情報(吹き出し)が大量に表示されるので、それらをスワイプもしくはカーソルで選択することで排除し、奥にあるバトル相手に関する赤色のログをタッチできれば完了となる。
;リア充体験
:バトル相手遭遇前に行われるサブイベント。なので、攻略に直接関係はしない。スキップ可能。
:女性キャラと会話し、表示される選択肢を正しく選ぶことで親密になっていく(俺氏にその意図はなかったりするが)。なお、この際所謂「ヌルヌル動く」と評される2Dアニメーションで女性キャラが動く。
:親密になると、後述するチートスキルの発動が可能となる。
;Tips
:作中で時折表示される豆知識。しかし、かなり非リア充目線に偏っている上に豆知識や解説になってすらいないものも多数。
:一度見たものは後で確認が可能。
=== ENJバトルパート ===
;概要
:手にいれた情報を元に、バトル相手となるリア充の本性を暴きツイイッターを炎上させるパート。
:バトル中は状況によってフォロワーの数が増減するが、これはあくまで演出で重要なのは各ゲームの成否である。
:リザルトは、何回煽ったか、何回ミスしたか、相手の真の姿をどれほど暴いたか、などによって最大Sタンクまでの評価が下される。
;アピールタイム
:相手が自分がいかにリア充であるかを語ってくるので、任意のタイミングで煽る(Lボタンを押す)ことで相手をムキにし迂闊な一言を引き出し、それを否定する証拠を突き付けることで本性を暴く。
:証拠となるゴシップはシルによっていくつかに絞られているので、その中から十字キーで選択してしかるべきタイミングで噛みつく(△ボタンを押す)ことで終了となる。
:なお、噛みつくには画面上を流れるコメントをタッチもしくは左スティックでカーソルを接触させることで上昇する「テンション」を消費する必要がある。
;民意先導スピーチ
:相手のアピールに対し自分の考えを公言し、視聴者にどちらが正しいかを投票させる。このゲームは2段階で進行する。
:まず、相手を否定するもしくは場の空気に則ったスピーチを、3つのフレーズを組み合わせて公言する。各フレーズには2~3個の候補があるので、どれが状況的に正しいか判断する必要がある('''正論か否かは問題ではない''')。
:次にそのスピーチに対してどちらが正しいかを「イイネ!」投票してもらう。ただし、視聴者は基本的に圧倒的に相手のフォロワーが多いため、画面タップもしくは○ボタン連打でシルに「イイネ」をでっち上げてもらう。
:最終的に連打をすることで俺使徒相手を縦に分断するバーが優勢になっていれば勝利となる。
;ねつ造イノベーション
:相手の主張に対して、反論となるゴシップを突き付ける。
:ただし、前述の通りゴシップレベルの情報なので反論というには情報が不足しがちであり、どう結び付けるかは俺氏の弁舌に委ねることとなる。
;本音シースルー
:動揺した相手のバイタルサインを読み取って、心の中を看破する。
:ライフログの上級版ともいえるゲームで操作自体は同じであるが、ライフログと違い「禁句」メッセージが存在している。これに触れると大量の吹き出しが展開されてしまうため可能な限り避ける必要があるのだが、大概本音を隠すように出現する。
:制限時間内に本音にたどり着くことができれば成功。しかし、やはり決定的な証拠としては使えない。あくまで相手をさらに煽るための情報がメイン。
;爆発
:言い逃れ不可能なレベルで嘘を暴くことで、真の姿(後述)を隠すフィルターを破壊する。これにあたって、視聴者の衝撃を示すコメントが「弾幕」として登場する。
:ゲームの内容ではなく演出。中盤から漫然と進めただけでは全て暴けなくなるので、注意が必要である(最高評価を得るには全て暴く必要がある)。
;タイム・オブ・エクスプロージョン
:本音が暴かれ尽くしてもなお認めようとしない相手を追い詰めるために、相手の真の姿を順番に暴いていく。
:まずテーマが表示され、その回答となる言葉になるように画面上にある字を繋げて言葉にする。中盤からはダミーの字も登場するようになる。
:すべて正解することで完全勝利となり、大空に打ち上げて'''リア充を爆発させる'''という演出が入る。
;チートスキル
:テンションを消費して状況を有利に進めるためのスキルを発動する。どの状況で使えるかはスキルによってまちまち。
:「チート」と付くのはシルがシステムに干渉してありえない現象を発生させているから(突如相手の目に「提供」の2文字が重なるなど)。
:基本的にスキル名には、「中二」と呼ばれる傾向に見られる、日本語+合っているような合ってないような横文字のルビという構成になっている。
== 用語 ==
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:現実には一部のリア充が富と名声(フォロワー)を独占する超格差社会を生み出してしまっている。
;ツイイッター
:政府公認のSNS。フォロワー数が後述のランキングにそのまま反映される。モチーフはツイッターだが、由来は「つい言った」とのこと。
;リア充ランキング
:SNSにおけるフォロワー数ランキングで、ランクによりA~Gまで格付けされる。ランキング下位の者は上位の者には逆らえない。進学・就職にどの程度関与するかは不明
:また、フォロワーが0人となるとランクG以下の「ランクZ」となり、人権・名前・アカウントが剥奪される。詳細は不明だが、顔も奪われるという。
:ランクZから脱するにはフォロワーを1人でも得る必要があるが、全てのインフラが使用不可能になっている上にツイイートすら不可能なため、足で探して直接話しかけないといけない。
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:「ENJバトル」をはじめとした様々なコンテンツを配信している動画投稿サイト。某動画サイト同様、画面右から左に向かって視聴者のコメントが流れる。
;ENJ(エンジョイ)バトル
:ニヨニヨ動画において大人気コンテンツとなっている生放送の公開討論番組。証拠として提示する場合、公式SNSなどの正規のソースを必要とする
:ランキング下位の者が上位の者へ挑戦できる唯一の手段であり、バトルに勝利すれば相手のフォロワーをすべて奪うことが可能。
:建前としては下位ランキングのものが上位に成り上がるために下克上を可能とするというものだが、実情はお互いのプライベートの暴露や揚げ足取りによる罵詈雑言が飛び交う貶し合いという、悲惨な有様。結果、元々新法で淀んでいた空気はさらに悪化した。
:下剋上としても、フォロワー数の多い人物は多少の迂闊な発言も多めに見られるため、むしろ上位に逆らうものに対する公開処刑に近い。
; 真の姿
: 本作の世界は、あまりに現実がネット社会と密接になったことで現実と虚構の境界が曖昧になってしまっている。
: そのため、作中では'''見栄や嘘によって作り上げられた虚像がリアル現実世界でもその人物の外見と認識される'''。メガネと性格以外特に隠していない俺氏はよく見れば気づかれる。
: 例えば、「小物入れから有り得ないほど大量のものを取り出す」といったことがある。これは、もっと容量の大きいものから出しているはずなのだが、虚像によってそれが小物入れからに見えているからである。
: そういった虚構によるフィルターを、元となる嘘を暴くことによって剥ぎ取った姿が真の姿である。虚構の姿と真の姿は完全に分断されて描かれ、現実世界で対面しているにも拘らずパートナーでさえ何者であるかは全く気付いていない場合がある。
== 脚注 ==