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[[File:Red Cherry Shrimp 1.jpg|thumb|レッドチェリーシュリンプ]]
 
'''レッドチェリーシュリンプ'''は[[台湾]]産の[[淡水]]エビで[[アクアリウム]]にて飼育される。本来の色は、[[茶色]][[]]であるが、[[]]に変異したものがより頻繁に販売されている。着色具合は血統に依存しこのエビの「品質」を決定する。サイズその他、大きさ、行動などの他の特性は品種全体で多かれなかの差こそあれ等しいとして「品質」には影響しない。完全にしたレッドチェリーシュリンプは約4センチ4cmに達する。飼育に適した水質は、[[pH]]6.5〜8、水温14-29℃(22℃が最適)で、きれいな水を好む。雑食性で飼育寿命は1〜2年程。以前はNeocaridina heteropodaとNeocaridina denticulata sinensisに分類されていたが、現在では Neocaridina davidiに分類されている<ref name="Neocaridina davidii">{{cite journal |author=Werner Klotz and Andreas Karge |year=2013 |journal=[[Süßwassergarnelen aus aller Welt]] |edition= 3rd |isbn=978-3935175-90-6 }}</ref>。
 
== 飼育 ==
[[File:RedCherryShirimp.jpg|thumb|ウィローモスにつかまるレッドチェリーシュリンプ]]
レッドチェリーシュリンプは、水槽での飼育で繁殖させるのが容易である。広範な水質に適応し、多くの一般的な観賞魚と同じ条件で飼育できるが、硝酸塩および亜硝酸塩の濃度を低く抑え、わずかにアルカリ性の水質であれば、最良の結果が得られる。温暖な地方では夏場には水槽水の冷却を行うのが好ましい。4~8Lの小型水槽から飼育することができ、40リットル、もしくはそれ以上の水槽では活発な状況でコロニーを飼育することができる。また、水草を植えることでエビにとって環境を快適にすることができる。水草は稚エビから成したエビまで快適な環境を提供する。
 
レッドチェリーシュリンプは、水草がある場合、かなりの時間を水草に寄り添って過ごし、特に脱皮した後、自らを保護するために水草の中に隠れて過ごす。また、水草の葉に育った苔や微生物を葉を傷つけることなく食べる。[[ウィローモス]]や[[ミクロソリウム]]はレッドチェリーシュリンプを飼育する上で優れた水草であり、同じ条件で飼育/栽培でき、エビ、水草はお互いの役利益をもたらす立つ。また、鑑賞者はエビの赤色と葉の緑とのコントラストを愉しむことができる。稚エビのときはほとんどの時間を水草に隠れて過ごし、微生物や苔を食べて過ごす。一般に、レッドチェリーシュリンプにとってウィローモスは安価で生育が早く、素晴らしい隠れ場所を提供する水草である。
 
レッドチェリーシュリンプは、生育する環境の色によって体色を変える。明るい色の環境で飼育した場合は、より薄く、もしくまた透明となる。反対に暗い色の環境で飼育すると赤色が濃くなる。水のpH、温度、餌も体色に影響し、餌は生き餌と高タンパク質高脂肪のものはフレーク食品よりも体色を濃くする際に有益である。エビ用の餌はいくつかの供給業者から市販されている。
 
== 習性 ==
レッドチェリーシュリンプは、活発に活動するエビではないが、終日活動を行い、水槽の装飾物やタンクの側面で苔を漁ったり、底床の砂利の間でデトリタスを漁ったり、時には交配している様子を見ることができる。脱皮は定期的に脱皮を行い、水槽中に白い脱皮殻を残す。エビは、脱皮殻に含まれている貴重なミネラルを回収するためにそれを食べるので、脱皮殻は水槽内に放置しておいたほうが良い。
 
妊娠中のレッドチェリーシュリンプの雌は暗い所に隠れる傾向がある。また、捕食者によって捕食される危機を感じた場合は卵を放棄する。雌は自身と自分の稚エビが隠れることができる流木やウィローモスなどの水草を必要とする。雌が抱卵しているときには卵を健康に保つために足で卵に水をかけているのを目撃することができる。
 
== 食性 ==
レッドチェリーシュリンプは主として苔を食べる。このエビはまた、アクアリウム用途のいかなる餌をも食べるようになるが、一部は圧縮された藻類ディスク(藻類ウェーハ)を好む。軽く茹でた野菜、ズッキーニ、ベビーキャロット、えんどう豆、ほうれん草は補助食品として用いることができる。しかし、それらは控え目に与える必要がある。食べ残された野菜は非常に早く腐敗し、水質の点で問題を引き起こす。水質を清浄に保つために一部のエビ飼育者は食べ物のためにガラスのボウルや板を水槽の底に置くことがある。
商用の魚/エビ用の餌を用いる場合、銅が添加されていないことを確認する必要がある。銅はエビにとって危険である。多くのブリーダーは、ほとんどの魚の餌で見つかった硫酸銅は、低量で許容されていると考えているが、「スネールキラー」で見つかった硫酸銅は大量であり、エビを殺すであろうとされる
 
いくつかの水質調整剤は、水槽の水として安全となるように、銅、鉛、その他の金属を水道水から取り除いたり中和することができる。