「認識論」の版間の差分

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哲学的認識論の第三の問題は、ある考え方が正しいかどうかを確かめる方法があるか、という[[真理|真理論]]の問題である<ref name="kamiwaka" />。
 
古典的な哲学的認識論としての真理の問題に関する見解はおおまか以下の四つに分類することができる<ref name="kamiwaka" />。
 
プラトン・アリストテレス以来の古典的な伝統的を引き継ぐ見解として、実在と観念との一致であるとする「対応説」である。アリストテレスは、その著書『[[形而上学 (アリストテレス)|形而上学]]』において、有を無、無を有と論証するのが虚偽であり、有を有、無を無と論証するのが真であるとした。そこでは、「有・無」という「存在論」が基礎にあり、これを「論証する」という「判断」が支えている<ref name="iwa_philo">『岩波哲学・思想事典』「真理」の項目</ref>。カントにおいては、認識と現象が同時に成立するので厳密な意味での「対応」ではないが、基本的には対応説であるとされている<ref name="iwa_philo" />。