「連続変調」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
19行目:
連続変調は、条件がそろった場合には必ず発生する。連続変調を[[派生]]や[[語形変化|屈折]]による声調変化と混同してはならない。例えば[[広東語]]で「{{linktext|糖}}」は「砂糖」を意味するときは低(降)調で {{unicode|tòng}}({{ipa|tʰɔːŋ˨˩}} または {{ipa|tʰɔːŋ˩˩}})と発音するが、「飴」を意味するときは上昇調で {{unicode|tóng}}({{ipa|tʰɔːŋ˧˥}})と発音する。この声調変化は音韻的な環境によって発生するわけではないので、連続変調の例にはならない。[[普通話]]の軽声化も連続変調の例にはならない。
 
[[ビン南語|福建語]]([[台湾語]])では、{{unicode|kiaⁿ}}(高平調、「驚く」)と {{unicode|lâng}}(上昇調、「人」)の連続によって2つの異なる声調をもつ複合語が作られる。{{unicode|kiaⁿ}} に連続変調の規則を適用して、{{unicode|lâng}} はそのままにした場合([[白話字]]では {{unicode|kiaⁿ-lâng}} と綴る)、「おどろくほど汚ない」「不潔な」という意味になる。これは基本的な連続変調の規則に従っている。しかし、{{unicode|kiaⁿ}} を元の高平調のままにして {{unicode|lâng}} を低平調にした場合({{unicode|kiaⁿ--lâng}} と書かれる)、「おどろくべき」という意味になる。この派生プロセスは、{{unicode|kiaⁿ}} に {{unicode|lâng}} が続いたときに意味と無関係に自動的に起きる変化ではないため、やはり連続変調とは見なされない。
 
== 例 ==