「オカルト」の版間の差分

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{{Lang-la|occulere}} の[[過去分詞]] {{Lang|la|occulta}}(隠されたもの)を[[語源]]とする。[[目]]で見たり、触れて感じたりすることのできないことを意味する。そのような[[知識]]の探求とそれによって得られた知識体系は「[[神秘学|オカルティズム]]」と呼ばれている。ただし、何をもって「オカルト」とするのかについては、[[時代]]や[[論者]]の立場等により見解が異なる。
 
この語は、[[ヨーロッパ]]においては、論敵に[[レッテル]]を貼るために使われてきた[[歴史]]を持つ。特に、[[正統派]]を自認している側から、そうではない側をこの名称で呼ぶことが行われた。ただし、その正統派が誰なのかという点は時代とともに変遷する。
 
例えば、[[アイザック・ニュートン]]が[[万有引力]]を提唱した時には、同時代の[[学者]]たちから“オカルト・フォース”を導入しているとの非難が浴びせられた。だが、その後はニュートンの説のほうが次第に正当との扱いになり、“オカルト”ではなくなり、レッテルを貼っていた側のほうが非正統派となってしまったわけである。またこの事例は、自らの理論体系・知識体系がその一部に(万有引力のようにまさしく)「目で見たり触れて感じたりすることのできないこと」を含んでいても、論者自身は通常それを“オカルト”とは呼ばないものであるということも示している。