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== 分子間力 ==
{{Main|分子間力}}
ポリマー鎖の間の引きつける力は、ポリマーの性質の大部分を決定づける役割がある。ポリマー鎖は大変長いので、[[式化合物|鎖]]間に働く力は典型的な分子と比べてはるかに超える増幅をしている。長い鎖はほとんど非結晶状態になっている([[ランダム]][[配向]]している)。ポリマーは絡まった[[スパゲッティー]]のような有様で、あるスパゲッティーを引っ張ると、他の鎖は一層絡まり具合がひどくなる。この様な強い力は強い張力と高い[[融点]]といった一般的性質に現れている。
 
ポリマーの分子間力はモノマー単位の分極で決定される。[[アミド]]結合を持つポリマーは隣接した鎖の間で[[水素結合]]を形成する。鎖の [[N−H 基]]上の正電荷の水素原子が、他の鎖の [[C=O 基]]の酸素原子に強く吸引される。これらの強固な水素結合は、例えば[[ケブラー]]の高い張力と高融点に現れている。
 
[[ポリエステル]]は C=O 基の酸素間や [[H−C 基]]の水素間で[[双極子間結合]]する。双極子結合は水素結合ほどは強くなく、[[ポリエチレンテレフタラート|ポリエチレンテレフタレート]](PET)の[[融点]]と強度は[[ケブラー]]より低いが、ポリエステルは[[柔軟性]]が高い。しかし、PET は永久双極子を持たない。ポリエチレン鎖の間の吸引力は[[ファンデルワールス力]]に起因する。
 
分子は周囲に[[負電荷]][[電子]]をまとっている。2つの鎖が近づくと、それぞれの電子雲は反発する。このことはポリマー鎖の片側の電子密度を低下させる効果があり、そちら側はわずかに正に分極する。この電荷は次のポリマー鎖を実際に引き付けるのに十分である。[[ファンデルワールス力]]は非常に弱く、それゆえ、[[ポリエチレン]]は低い温度で[[融解]]する。
 
== 関連項目 ==
*[[物性物理学]]
 
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