「モラルハラスメント」の版間の差分

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=== マリー=フランス・イルゴイエンヌによる定義 ===
加害者にとり被害者は、人間ではなく「モノ」<ref>イルゴイエンヌ「モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする」p163,p230</ref>。とはいっても、モラル・ハラスメントの被害者に選ばれる人物にも傾向が存在する。被害者は、起こった出来事に対して自分が悪いのではと罪悪感を持ちやすい<ref name="pp.9 - 10."/>、誰かに与えることを欲している<ref name="p.241."/>という[[性格]]が利用される。自己愛的な変質者が欲しているのだが持っていないものを持っているか、自身の生活のなかから喜びを引き出している場合も被害者に選ばれやすい<ref>イルゴイエンヌ(2006) pp.218 - 220. </ref>。
 
加害者は道徳家の様に振舞うことが多い。[[妄想症]]の人格に近いところがある<ref>イルゴイエンヌ「モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする」p226</ref>。また、加害者が人を支配しようとするのには、妄想症の人間が自身の「力」を用いるのとは対照的に、自身の「魅力」を用いる<ref>イルゴイエンヌ(2006) p.226.</ref>(婉曲的な表現や倒置法を好んで使うなど)。次に、ひとつひとつを取ってみればとりたてて問題にするほどのことではないと思えるようなささいな事柄・やり方により、被害者の考えや[[行動]]を支配・制御しようとする。この段階では、加害者は被害者に罪悪感を与え、周囲には被害者が悪いと思わせようとする<ref>イルゴイエンヌ(2006) pp.250 - 255.</ref><ref name="pp.10 - 11.">イルゴイエンヌ(2006) pp.10 - 11.</ref>。