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→‎日本での運用状況: 東京国際空港のCAT III化予定を追記。
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東京国際空港、滑走路34RのILSカテゴリーIIIb設定に伴う編集。
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== 原理 ==
空港・飛行場側の施設は、
# 進入方向(横位置)を示す'''ローカライザ''' (LLZ、LOC)
# 降下経路(縦位置あるいは高さ)を示す'''グライドパス'''(GP、グライドスロープGSとも)
# 滑走路までの距離を示す{{仮リンク|'''マーカービーコン'''|en|Marker beacon}}(MB、マーカーMKRとも)またはT-[[距離測定装置|DME]]または代替フィックス
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|}
 
カテゴリーの数字が大きくなるほど着陸決心高(Decision AltitudeHeight ; '''DADH'''、[[着陸]]するか[[着陸復行|ゴーアラウンド]]するかを決定する滑走路末端からの)は低くなっており、悪天候・低[[視程]]での着陸が可能となる。
 
ただし、これにはパイロットおよび航空機がカテゴリーを満たしている必要がある。パイロットを例にすると、通常は高精度のカテゴリーほど本装置を頼りに悪条件下であってもより低い高度までの降下が可能だが、万が一装置に異常が発生した場合にそれだけ低視程、低高度といった状況において緊急対応を必要とされる可能性が考えられるためである。このため本装置が単純にパイロットの技量を補ったり、その代わりになったりするものではないことに注意されたい。航空機も同様で、高精度のカテゴリーでは構成する機器の[[冗長化]]に関する規定がより厳しくなっている。
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日本で最も精度の高いCAT III及びCAT IIのILSを設置しているのは以下の空港<ref>{{PDFlink|[http://www.cjiac.co.jp/kouhou/contents/2008/20090210.pdf 計器着陸装置 (ILS) のカテゴリー (CAT) IIIB化について]}} (Centrair Group News)</ref>
; CAT IIIb
: [[成田国際空港]] (R/W16R) ・[[釧路空港]](R/W17側)・[[青森空港]] <ref>[http://aomori-airport.jp/?page_id=821 2012年7月よりCAT-3b供用開始]</ref>(R/W24側)・[[熊本空港]] (R/W07) ・[[中部国際空港]](R/W36側)・[[広島空港]](R/W10)<ref>2009年6月4日よりカテゴリーIIIbの運用を開始したが2015年4月のアシアナ機の事故により現在は、CAT-Iでの運用となっている。</ref>・[[新千歳空港]] (R/W19R)<ref>2011年11月17日 - 2012年9月19日はCAT IIIa、2012年9月20日よりCAT IIIb運用開始</ref>・[[東京国際空港]] (R/W34R)<ref>2010年2月25日にはCAT IIIのILSが必要になる濃さの霧が発生した。2015年8月20日よりCAT IIIa、2016年1月7日よりCAT IIIbへ格上げ。</ref>
; CAT II
: [[東京国際空港]] (R/W34R)<ref>2010年2月25日にはCAT IIIのILSが必要になる濃さの霧が発生した。2015年8月20日よりCAT IIIa、2016年1月7日よりCAT IIIbへ格上げ予定。</ref>・[[関西国際空港]]・[[中部国際空港]](R/W18側)
 
これらの空港では霧で視界不良になることが多かったり、視界不良時に到着便が滞ると影響が大きいためである。