「フォース (スター・ウォーズ)」の版間の差分

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相手の攻撃を回避するなどの場合に多く用いられる。また、ある程度先の未来を読み取ることも出来る。いわゆる[[予知夢]]のような形で無意識的にこの能力が発揮される事もある。
 
[[ジェダイ|ジェダイの騎士]]や[[シス (スター・ウォーズ)|シスの暗黒卿]]にとって、[[スター・ウォーズ登場テクノロジー一覧#ブラスター|ブラスター]]などの銃火器ではなく[[ライトセーバー]]が最大の武器である所以は、それを扱う高度な剣術を体得していることも大きな理由の一つだが、フォースの恩恵による未来予知能力と空間認識能力により、ブラスターなどによる高速の銃撃ですら、レーザー弾の軌道を先読みして防御し、更にはそれを敵側に跳ね返せる攻防一体の武器になることが何よりも大きい。フォースの使い手同士のライトセーバー戦では、剣技の優劣だけでなく、この予知による剣撃の読み合いの駆け引きを制することが勝利には必須となる。だが決して万能ではなく、フォースを使う者の鍛錬により能力に個人差がある上、身に付けた予知能力と反応速度を上回るほどの高速連射などは、防ぎ切れないこともある。
 
[[ヨーダ]]のような達人級の[[ジェダイ]]でも、自身と同等かそれ以上のシスの前ではダークサイド等の妨害により、未来が曇っていて見えないことがままある。他にも「暗黒面の帳(とばり)」、「フォースを闇が支配している」などと表現しており、漠然とながら自分達の千里眼には限界があることを感じていた。後にヨーダは[[ルーク・スカイウォーカー]]に対し、未来にばかり目を向けていてはならないと説き、予知能力の乱用や妄信は危ういと警告している。これは「選ばれし者」に関する古代の予言や、妻の死を連想させる予知夢に深く悩まされ続けた結果、人生を狂わせた[[アナキン・スカイウォーカー]]の前例や、シスの暗躍に盲目であったことからなどの立証であり、霊体化の秘密を解き明かした[[クワイ=ガン・ジン]]の提唱した、現在のフォース「リビング・フォース」を信奉する理念こそが正しかったと認めた証でもある。
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いわゆる[[念力|テレキネシス]]のように用いる。掌などから[[引力]]や[[斥力]]などを発生させることも出来る。フォースを使い慣れた能力者にとって、この能力は生活の一部であり、遠方の物体を手元へ引き寄せたり、ドアやハッチ等の開閉や、周りの物を操ったりなど幅広く活用している。
 
戦闘においては、掌から引力を発して対象を自身に引き寄せたり(通称「'''フォース・プル'''」)、反対に斥力を掌から斥力を発して対象を吹き押し飛ばす(通称「'''フォース・プッシュ'''」)こともできる。ジェダイは特に複数の敵と戦う場合に相手を吹き飛ばす目的でこの技をよく用いる。華奢な[[ドロイド]]などであれば、一撃で破壊することも可能である。
他にも、落下物を押しとどめたり、敵機同士を衝突させたり、進んでくる相手や障害物を後退させたり、砂や水を巻き上げて目を眩ましたり、ライトセーバーを起動した状態にしたまま投げつけたりとトリッキーな使い回しもできる。
 
相応の訓練を積めば、宇宙船のような巨大な物体でさえ自在に動かし、[[スター・ウォーズ登場テクノロジー一覧#ブラスター|ブラスター]]のレーザー弾も掌からのフォース・プッシュでかき消したり偏向させたりするほどの力を発揮する事も出来る。この力を自分自身に対して使用する事で落下時の衝撃を和らげたり、宙に浮くことすらも可能であり、ルークが[[ダソミア]]で実際に行った例などがある。
 
[[ライトセーバー]]や[[ジェダイ・スターファイター]]の中には、この技を用いなければ起動スイッチを操作出来ない仕組みになっているものもあり、特にジェダイやシス達が、彼らの教義を含めた重要な情報を記録・閲覧するために使用するホロクロンと呼ばれる装置は、その大半がこの能力を用いなければ、起動や記録媒体の出し入れが行えない構造になっている。
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古来より力のあるジェダイやシスが、この業を用いて死後も現世に留まったが、方法は失われていた。
リビング・フォースに精通した[[クワイ=ガン・ジン]]が自分の死後に発見して冥界から帰還し、[[ヨーダ]]や[[オビ=ワン・ケノービ]]に伝授した。
 
『[[スター・ウォーズ エピソード2/ワイ=ガローの攻撃|エピソード2で2]]』にて[[クワイ=ガン・ジン]]は、怒りに囚われたアナキンに「やめろ!アナキン!やめろ!Anakin! Anakin! Nooooooo!!」と声だけのみで出演しているが、意識だけフォースと一体化し現世に戻っていたためである。ヨーダとオビ=ワンはフォースと一体化した彼の教えを乞い研究・修行したおかげで、更にこの技術を発展させ、フォースと一体化しながらも意識だけでなく霊体を保つことに成功している。アナキンはこの力について修行していないはずだが、死後に霊体化した。詳細これ不明だが、アナキンは元々フォースの集中によって誕生した存在であったためだが所以で[[ジョージ・ルーカス]]われている。
 
=== その他の力 ===
その他、それぞれのフォース感知者によって大きく能力が違うものとして、
* 人探し
* 記憶を遡り、無自覚に感じていた過去の状況の詳細を知る
* 自分の知らない言葉を使う
* フォースを光学的運動に用いて身の回りの光や熱、音波を曲げ、光学迷彩を行う。機械のセンサーやフォースによる感知さえも欺くことができる(フォース・クローク、あるいはフォース・カムフラージュと呼ばれる。[[アディ・ガリア]]が使用)
* 相手の意識を遮断する、眠らせる([[ルーク・スカイウォーカー]]が主に使用。映画エピソード1では[[クワイ=ガン・ジン]]がパニックを起こした[[ジャー・ジャー・ビンクス]]に対して使用している)
* 思考パターンをずらし、幻惑や洗脳、薬物などの効果を防ぐ。相手のフォースにより思考を読まれることも防ぐ(マラ・ジェイドが使用)
* 自分の心臓を止め、仮死状態になり冬眠する。水や酸素の消費を必要としなくなり、例え宇宙空間に放り出されても生身で耐えられるが、覚醒するには他者からの呼びかけやキーワードなどが必要となる。生体センサーをごまかすこともできる。(ルークが使用)
* 相手の新陳代謝を制御し、心臓を止める(モリ・クローと呼ばれる。[[ヤドル]]が使用)
* 相手に強力なめまいと吐き気をもよおさせる(マラシーアと呼ばれ、[[オポー・ランシセス]]が使用)
* 航法コンピュータのナビゲーションより正確に、あるいはまったく必要とせずハイパードライブ航法を行う([[セイシー・ティン]]、ルークが主に使用)
* 無生物に触れることで精神の痕跡を読み取り、その場で起きた近い過去の出来事を知る([[クインラン・ヴォス]]が使用)
* 周辺の生物から生命エネルギーを得てフォースを増強する。ただし過度に行うとダークサイドの影響により体が蝕まれる([[エグザ・キューン]]、[[ガントリス]]が使用)
* 空気を操り、竜巻を起こす。呼吸困難を起こしている相手の肺に酸素を送り込んだり、大気中のガス資源の位置を特定することも可能([[ストリーン]]が使用)
* 自分の声に意思を乗せ、発言の説得力を増す。戦場では兵士たちに勇気を与え、逃げ惑う人々を沈静させて避難誘導を行ったり、クレイトドラゴンの咆哮を真似、敵を怯えさせたりすることができる。([[ジェイ・マラク]]、オビ=ワン・ケノービが使用)
* 電子回路を修理もしくは誤動作させたり、バッテリーにエネルギーを集めて充電する([[アナキン・ソロ]]が主に使用。[[メイス・ウィンドゥ]]はこの能力を応用し、素手でドロイドの配線を掴むことでハッキングし操ることができる。また、[[カズダン・パラトゥス]]はこの能力を使い、彼の意思と力によって動く独自の[[バトル・ドロイド]]を制作している)
* 精神を乗り移らせて、新しい身体を得る([[ダース・シディアス]]が使用。自分のクローンに乗り移って復活したり、アナキン・ソロの肉体を得ようとしたほか、処刑した人間の恐怖の記憶を残したままクローンとして生き返らせたこともある)
* 自分の涙の分子構造を変化させ、薬や毒に変える([[ヴァーゲア]]が使用)
などがある。
 
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== その他の用例 ==
『エピソード4』(第1作)に登場したルークのスピーダーが空中を浮いて走っている表現において、一部のシーンで土台を隠すためにカメラのレンズに[[ワセリン]]を塗って撮影しており、スピーダー下部に生じたオレンジ色の染みをスタッフが苦し紛れに冗談で「あれはフォースだ」と呼んでいた。これは特別編以降ではデジタル修正を施されている。<!--特別編メイキング映像より-->
 
== 関連項目 ==