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{{出典の明記|date=2012年11月25日 (日) 07:09 (UTC)}}
'''道場破り'''(どうじょうやぶり)は、かつて[[剣術]]や[[柔術]]・[[空手]]など武術や武道の[[道場]]に対し行われたという、他流試合の習慣様式
 
== 内容 ==
フィクションに描写される典型的な形態では、部外者が紹介もなく道場に乗り込んできて、道場側を挑発して他流試合を強要し、師範代など主だった門弟や、道場主、場合によっては道場側の助っ人を総なめにする。道場破りに成功すると、看板を破壊する、あるいは戦利品として持ち去ることになる。看板を取られた道場側は廃業するか、看板を金品を払って買い戻さねばならない。看板なしでは道場が運営できないからである。しかし一方、もし道場破り側が敗北すれば、半殺しにされた挙句往来に放り出されることになった。
 
道場破りをする者は、道場の門前又は玄関前で「頼もう」と声をかけ、道場側は、試合を受ける場合は「どうれ」と返答をしたとも言われる。
 
時代劇や時代小説のたぐいでは好んで取り上げられるが、看板を賭けた道場破りが史実として実際に行われていたかについては疑問視する向きも多い。夢酔独言や幕末百話などでは、他流試合は行われるものの看板を賭けた道場破りのような話は見られない。そもそも当時の道場に看板が掲げられていたかについても疑問視されている。このため道場破りは後世の創作とも考えられている。
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[[プロレス]]界では腕自慢の部外者が[[プロレスラー]]との腕試しを要求するケースが時折あるとされ、こういった目的を持つ人物がプロレス団体の道場に押しかけて来た場合を「道場破り」と呼ぶことがある。この場合プロレス団体側は可能な限りの適役、即ち[[ガチンコ]]での立ち合いで実力を発揮するレスラーに相手をさせるのが通例。道場内での試合は営利目的の興行ではないため、相手を務めるレスラーの人気や知名度などを団体側は考慮しない。かつての[[新日本プロレス]]ではブレーク前の[[藤原喜明]]がその役を任されており、[[アントニオ猪木]]に挑戦しようと道場に押しかけてきた部外者をことごとく返り討ちにしたことから、「猪木の[[影武者]]」と呼ぶ声もあったという。また、[[佐山聡]]も若手時代に同様の役を任されていたことを明言している。
 
[[アメリカ]]のプロレスラー、[[ルー・テーズ]]は「相手が格闘技について全くの素人であったとしても、一切手を抜くべきではない」と語っており、素人相手だからこそ重大な事故が起こりうる危険性を指摘している。これについては[[アメリカ]]では興行側が観客から挑戦者を募集するイベントを行っていた時代があり、[[ミスター・レスリング]](ティム・ウッズ)が素人の挑戦を受けた試合で左手の薬指を噛みちぎられた事件がある。
 
[[安生洋二]]は[[UWFインターナショナル|UWFインター]]に所属していた[[1994年]]、UWF参戦を嘱望されていた[[ヒクソン・グレイシー]]に挑戦するため、[[ロサンゼルス]]にあるヒクソン・グレイシー柔術アカデミーに乗り込み、道場破りを敢行した。結果はタックルからマウントを取られ、パウンドからチョークスリーパーで失神させられたあとバウンドで目を覚まさせられて再びチョークスリーパーで失神させられるという完敗であったが、ヒクソンとUWFに対する世間の関心は強まり、[[PRIDE.1]]におけるヒクソン―高田戦の布石ともなった。
 
==関連項目==