「組紐屋の竜」の版間の差分

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== キャラクター ==
表の姿は日本橋に店を構える[[組み紐|組紐]]職人であるが、裏では派手な衣装に身を包んでみ、闇の仕事をする行う異色の仕事人。組紐を投げて相手の首に絡め、宙吊りにする殺し技を得意とする。色白で線の細い女性的な外見とは裏腹に腕力はかなり強く、天井板や屋根瓦をぶち破って相手を吊り上げたり、両手で一本ずつ組紐を投げ、二人同時に吊って仕留めるという荒技も度々披露している。登場時は「おまえ達と組むのは これっきりだ」と[[中村主水]]達とチームを組むつもりは無かったようであった。特に役人の主水を警戒していたが、徐々に信頼するようになる。
 
初登場時は[[政_(必殺シリーズ)|花屋の政]]([[村上弘明]])とコンビを組んで、裏の仕事を請け負っていたようで「お前たちと組むのは、これっきりだ」と[[中村主水]]([[藤田まこと]])、[[何でも屋の加代|加代]]([[鮎川いずみ]])、[[西順之助]]([[ひかる一平]])、[[おりく]]([[山田五十鈴]])たちと組むつもりは無かったようであった。特に役人の主水を警戒していたが、徐々に信頼するようになる。
基本的に口数が少なく謎めいた人物であるが、『[[必殺仕事人V]]』第12話「組紐屋の竜、[[忍者]]と闘う」にて、元々は[[伊賀流]]の九十九一族に属していた抜け忍であることが判明した。組紐といえば伊賀の名産というところからこの設定になっている。この回で正体が判明する前にも一度、裏の仕事の際に屋根の上へ身軽に飛ぶ場面がある。そのスキルを生かして、殺しの的の偵察を行うことも多い。
 
基本的に口数が少なく謎めいた人物であるが、『[[必殺仕事人V]]』第12話「組紐屋の竜、[[忍者]]と闘う」にて、元々は[[伊賀流]]の九十九一族に属していた抜け忍であることが判明した。組紐といえば伊賀の名産というところからこの設定になっている。この回で正体が判明する前にも一度、裏の仕事の際に屋根の上へ身軽に飛ぶ場面がある。そのスキルを生かして、殺しの的の偵察を行うことも多い。
恋愛に関しては、抜け忍になる前に同じ九十九一族の[[くのいち]]「初音(はつね)」と恋仲で[[契り]]を交わしていた。しかし一生日陰暮らしの忍びで終わりたくないという竜の考えは彼女に理解してもらえず、竜は一人で里から逃亡。上記の12話で初音は一族の刺客として竜の前に現れるが、まだ想いは断ち切れていなかったために、最後は竜を庇って死亡するという悲劇的な結末を迎えてしまう。その他に[[夜鷹]]の女や[[遊廓]]勤めの女に惚れられるが、竜自身は悪い気はしておらず、前述したような己の身の上もあってか、女の過去を気にするタイプでは無かった。
 
恋愛に関しては抜け忍になる前に同じ九十九一族の[[くのいち]]「初音(はつね)」と恋仲で[[契り]]を交わしていた。しかし一生日陰暮らしの忍びで終わりたくないという竜の考えは彼女に理解してもらえず、竜は里から一人で里から逃亡。上記の12話で初音は一族の刺客として竜の前に現れるが、まだ想いは断ち切れていなかったために、最後は竜を庇って死亡するという悲劇的な結末を迎えてしまう。その他[[夜鷹]]の女や[[遊廓]]勤めの女に惚れられるが、竜自身は悪い気はしておらず、前述したような己の身の上もあってか、女の過去を気にするタイプでは無かった。
[[三味線屋の勇次]]と比較されることも多いが、普段の無口でクールな顔の裏側にも若さゆえに時折熱くなる一面が見られることもある。その上、勇次と違い女性に対しても[[ストイック]]で[[岡場所]]に行っても(依頼人の遊女に頼みの筋を聞く偵察が目的とはいうものの)女を抱かずに帰って来る始末。勇次&秀コンビの場合、秀は真面目なのでバランスが取れるが、相方の[[政_(必殺シリーズ)|花屋の政]]も堅物ときているので、登場2作品めの『[[必殺仕事人V・激闘編]]』では遊び人の「壱」を登場させる配慮がされている。
 
[[三味線屋の勇次]]と比較されることも多いが、普段の無口でクールな顔の裏側にもで、若さゆえに時折熱くなる一面が見られることもある。その上、勇次と違い女性に対しても[[ストイック]]で[[岡場所]]に行っても(依頼人の遊女に頼みの筋を聞く偵察が目的とはいうものの)女を抱かずに帰って来る始末。勇次&秀コンビの場合、秀は真面目なのでバランスが取れるが、相方の[[_(必殺シリーズ)|花屋の政]]も堅物ときているの、登場2作品めの『[[必殺仕事人V・激闘編]]』は遊び人の([[柴俊夫]])を登場させる配慮がされている。
『必殺仕事人V』では赤と黒と金の派手な着物であり、『激闘編』の初期には黒地に銀ラメの入った着物に下ろし髪を束ねたスタイルであったが、後半は作品自体がリアルで[[ハードボイルド]]路線であったこともあり、旅姿のままの仕事などが多くなり、衣装も地味な物に変わった。
 
『必殺仕事人V』では赤と黒と金の派手な着物であり、『激闘編』の初期は黒地に銀ラメの入った着物に下ろし髪を束ねたスタイルであったが、後半は作品自体がリアルで[[ハードボイルド]]路線であったこともあり、旅姿のままの仕事などが多くなり、衣装も地味な物に変わった。
相方の政とは仲は悪くはないが、一時誤解から同士打ちになりそうになったところを主水から仲裁されたこともある(『激闘編』)。
 
相方の政とは仲は悪くはないが、一時誤解から同士打ちになりそうになったところを主水から仲裁されたこともある(『激闘編』)。
退場作となった映画『[[必殺! III 裏か表か]]』では悪の金融集団の頭目・真砂屋徳次([[伊武雅刀]])の本拠地付近に潜伏する中で主水たちと合流できず一派に見つかり犠牲となってしまったはぐれ仕事人・参([[笑福亭鶴瓶]])への償いとその敵討ちを胸に悪人集団・真砂屋一派への突破口を開こうと単身で囮となって乗り込む。主水たちを真砂屋のもとへ行かせようと悪人たちと奮闘するも、相手側の凶刀によって絶叫、その場で斃れてしまう。以降姿を見せていないことから絶命したとも言われているが、公式設定が明確ではないため詳細は不明。京本は自身のサイトにおいて、撮影当初の台本の一部(本編における未公開シーン)で「決闘の後日、雨の中で竜の死骸を加代が呆然と見つめる」シーンがあったと語っているため、当初は死ぬことを前提に撮影されていたようだ<ref>[http://speak.la-cetzna.main.jp/?eid=1142367| 京本政樹 -Speak-今日はホワイトデーかっ!KEEP ON DREAMING あの頃のボク。。]</ref>。ただし同作自体が、テレビとは別次元の世界であることを、同作パンフレットにおいて山内プロデューサー自身が語っており、少なくともテレビ版の組紐屋の竜は殉職せずに退場をしたことになる。演じた京本政樹本人にとっても最も思い入れの強い役であるようで、2004年の[[写真集]]『必殺The bi-kenshi』で19年ぶりに同じキャラクターとして復活している(背中に傷が残っていることで「裏か表か」では絶命していなかった可能性を示唆しており、『[[森田一義アワー 笑っていいとも!|笑っていいとも!]]』に京本自身がゲスト出演してこの写真が話題になった際には「竜が生きていた場合を仮定して撮った」と語っている。
 
退場作となった映画『[[必殺! III 裏か表か]]』では悪の金融集団の頭目 真砂屋徳次の本拠地付近に潜伏する中で、主水たちと合流できずに一派に見つかり犠牲となってしまった、はぐれ仕事人の参([[笑福亭鶴瓶]])への償いとその敵討ちを胸に、真砂屋一派への突破口を開こうと単身で囮となって乗り込む。主水たちを真砂屋の元へ行かせようと悪人たちと奮闘するが、相手側の凶刀によって絶叫、その場で斃れてしまう。以降は姿を見せていないことから絶命したとも言われているが、公式設定が明確ではないため、詳細は不明。
必殺恒例の舞台で初登場。三味線屋の勇次([[中条きよし]])、[[飾り職人の秀]]([[三田村邦彦]])の路線を受け継いで、[[政_(必殺シリーズ)|花屋(後に鍛冶屋)の政]]([[村上弘明]])とのコンビとして、若いファン層に受け入れられて[[1980年]]代後半に第二次必殺ブームを生み出した。テレビシリーズには2作品にしか登場していないにもかかわらず、必殺シリーズ後期にあたる「必殺仕事人」シリーズを代表するキャラクターの一人となり、[[漫画|コミック]]・[[バラエティ番組]]などで[[パロディ]]として使われることも多い。2007年公開の映画『[[クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!]]』で京本が演じる組織の長官に向かって[[野原しんのすけ|しんのすけ]]の父親[[野原ひろし|ひろし]]が「オレは必殺仕事人、組紐屋の竜だ」と叫び包帯を組紐の如く投げるシーンなどはその最たるものである。
 
* 『[[必殺仕事人V・激闘編|激闘編]]』の前夜祭として特番が放映され、主要出演者の『夢の必殺』が紹介された。竜は宇宙空間で殺しを行うのだが、司会者に「宇宙服が金魚鉢」「無重力で絞殺できるのか?」と散々言われていた。京本の希望と言うことになっている。京本本人は「宇宙戦士 竜」と絶賛していた。
退場作となった映画『[[必殺! III 裏か表か]]』では悪の金融集団の頭目・真砂屋徳次([[伊武雅刀]])の本拠地付近に潜伏する中で主水たちと合流できず一派に見つかり犠牲となってしまったはぐれ仕事人・参([[笑福亭鶴瓶]])への償いとその敵討ちを胸に悪人集団・真砂屋一派への突破口を開こうと単身で囮となって乗り込む。主水たちを真砂屋のもとへ行かせようと悪人たちと奮闘するも、相手側の凶刀によって絶叫、その場で斃れてしまう。以降姿を見せていないことから絶命したとも言われているが、公式設定が明確ではないため詳細は不明。京本は自身のサイトにおいて、撮影当初の台本の一部(本編における未公開シーン)で「決闘の後日、雨の中で竜の死骸を加代が呆然と見つめる」シーンがあったと語っているため、当初は死ぬことを前提に撮影されていたようだ<ref>[http://speak.la-cetzna.main.jp/?eid=1142367| 京本政樹 -Speak-今日はホワイトデーかっ!KEEP! KEEP ON DREAMING あの頃のボク。。]</ref>。ただし同作自体がテレビとは別次元の世界であることを、同作パンフレットにおいてで、山内プロデューサー自身が語っており、少なくともテレビ シリーズの組紐屋の竜は殉職せずに退場をしたことになる。演じた京本政樹本人にとっても最も思い入れの強い役であるようで、2004年の[[写真集]]『必殺The bi-kenshi』で19年りに同じキャラクターとして復活している<ref>背中に傷が残っていることで「裏か表か」では絶命していなかった可能性を示唆しており、『[[森田一義アワー 笑っていいとも!|笑っていいとも!]]』に京本自身がゲスト出演してこの写真が話題になった際には「竜が生きていた場合を仮定して撮った」と語っている。</ref>
* 京本が「必殺シリーズ」降板後、『[[上海紅鯨団が行く]]』で「京本政樹先生の必殺」と言うコーナーが作られ、再び仕事(殺し…あくまで娯楽の仕置)を行う為に各視聴者の民家に訪れた。得物(殺しの武器)は組紐ではなく刀であった。
 
* 2008年放送の『[[あんみつ姫]]』における京本が演じた金つばのリュウは竜のパロディとなっている。また、勇次役の中条演じる腹黒伊蔵との戦いでは伊蔵から「まさかこんな所で出会うとはな…」と声を掛けられ「皮肉なもんだな…」と返す、必殺シリーズ出演者である両者ならではの声の掛け合いも見られ、伊蔵の手下から「お二人は同じ職場?」と疑問に思われていた。
必殺恒例シリーズの舞台公演『納涼必殺祭り』で初登場。三味線屋の勇次([[中条きよし]])、[[飾り職人の秀]]([[三田村邦彦]])の路線を受け継いで[[政_(必殺シリーズ)|花屋(後に鍛冶屋)の政]]([[村上弘明]])とのコンビとして、若いファン層に受け入れられ[[1980年]]代後半第二次必殺ブームを生み出した。テレビシリーズには2作品にしか登場していないにもかかわらず、必殺シリーズ後期にあたる必殺仕事人シリーズを代表するキャラクターの一人となり、[[漫画|コミック]]・[[バラエティ番組|バラエティー番組]]などで[[パロディ|パロディー]]として使われることも多い<ref>2007年公開の映画『[[クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!]]』で京本が演じる組織の長官に向かって[[野原しんのすけ|しんのすけ]]の父親 [[野原ひろし|ひろし]]が「オレは必殺仕事人、組紐屋の竜だ」と叫び包帯を組紐の如く投げるシーンなどはその最たるものである。</ref>
 
* [[必殺仕事人V・激闘編|激闘編]]』の前夜祭として特番が放映され、主要出演者の『夢の必殺』が紹介された。竜は宇宙空間で殺しを行うのだが、司会者に「宇宙服が金魚鉢」「無重力で絞殺できるのか?」と散々言われていた。京本の希望と言うことになっている。京本本人は「宇宙戦士 竜」と絶賛していた。
 
* 京本が必殺シリーズ降板後『[[上海紅鯨団が行く]]』で「京本政樹先生の必殺」とうコーナーが作られ、再び仕事(殺し…あくまで娯楽の仕置)を行うために各視聴者の民家に訪れた。得物(殺しの武器)は組紐ではなく刀であった。
 
* 2008年放送の『[[あんみつ姫]]』における京本が演じた金つばのリュウは竜のパロディとなっている。また、勇次役の中条演じる腹黒伊蔵との戦いでは伊蔵から「まさかこんな所で出会うとはな…」と声を掛けられ「皮肉なもんだな…」と返す、必殺シリーズ出演者である両者ならではの声の掛け合いも見られ、伊蔵の手下から「お二人は同じ職場?」と疑問に思われていた。
 
== 登場作品 ==