「三方五湖」の版間の差分

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→‎水月湖の湖水: 光合成細菌の方ですね
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水路工事の結果、三方湖からは淡水、久々子湖からは汽水が流れ込むようになり、淡水に比べ重い汽水は湖底に滞留するようになった。この状態で湖の表面に強風が吹いても表層の淡水が攪拌されるのみで、湖底の汽水は滞留したままである。
この結果、下部の汽水は空気に触れることが無く、表層の酸素を含んだ淡水と混じり合うことも無いために、[[有機化合物|有機物]]分解によって酸素が消費し尽くされてしまい、[[2006年]]時点では硫化水素を多量に含んだ無酸素状態となっている。
 
この結果、下部の汽水は空気に触れることが無く、表層の酸素を含んだ淡水と混じり合うことも無いために、[[有機化合物|有機物]]分解によって酸素が消費し尽くされてしまい、酸素の代わりに汽水中の[[硫酸イオン]]を[[還元]]して[[硫化水素]]にすることで[[呼吸]]を行う[[硫酸塩還元細菌]]の活動により、[[2006年]]時点では硫化水素を多量に含んだ無酸素状態となっている。
なお、上下湖水の境界付近では、下部湖水の硫化水素を上部湖水に含まれる酸素で酸化させ、その時に発生するエネルギーを利用して生きる特殊な[[真正細菌|バクテリア]]が生息している。
 
なお、嫌気性ので最も光境界強度が強い上限付近では、下部湖水の硫化水素を上部湖水光エネルギーで単体[[硫黄]]れる酸素[[酸化]]させ、その時に発生するエネルギーを利用して生き[[炭酸同化]]を行う[[緑色硫黄細菌]]を主体とす特殊な酸素非発生型の[[真正光合成細菌|バクテリア]]が濃密に生息している。
 
水月湖の年縞堆積物に関しては[[年縞#水月湖の年縞]]を参照のこと。