「媚空 -ビクウ-」の版間の差分

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; 媚空(びくう)
: 闇斬師の使命を持つ女魔戒法師。
: 精神世界での戦いの際には服装が露出度の高い純白の衣のように変化する。絶心との決戦では代知の力を受けてさらに、纏う衣が神々しい容姿く金属的な鎧状に変化し、強化前では歯が立たなかった絶心の攻撃を撃ち破るほどの力を得た。
; 代知(だいち)
: 元老院付きの若き魔戒法師。闇斬師を目指しており、媚空を慕っている。右手に「アラヤシキの徴」を持ち、母親の形見である魔導筆を所持している。
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; 紗夜(さや)
: 女魔戒法師。元老院の命令で、百海の身の回りの世話とその動向の監視を行っている。
: その正体は、優秀な血筋を絶やさぬように父と娘の間に子を作るというおぞましい家訓により絶心とアズサの姉の間に生まれた娘であり、絶心の家族のもう一人の生き残りであった。家訓に基づいて父・絶心との子を産むため、彼に完全に適合する肉体を求めて暗躍しており、白海の世話係を担当していたのも彼から情報を引き出すためであった。狂気絶心満ちた歪んだ想いとはいえ盲目的に心酔しており、邪心ではなく絶心への彼に対する本心からの純粋な想い行動原理としていたため、その心の玉は邪心に染まってはいなかった。
: 媚空との戦闘では、斧状の刃が付属した魔導筆を用いた術や体術に加え、相手の動きを封じる呪符やコートに仕込んだ無数の暗器を使用していた。
: かつての絶心と同様に「アラヤシキの徴」を持つ代知に目を付け、彼を絶心の新たな肉体にしようと目論む。最後は代知の救出に駆けつけた媚空の足止めをするために戦うも敗北し、廃人同然となった状態で騒動の収束後は元老院の特殊施設と思われる場所に廃人同然となった状態で拘留されるが、ラストで白海に何らかの手段で肉体を乗っ取られたことが示唆されている。
; 白海(びゃっかい)
: 元闇斬師で、媚空の師匠である魔戒法師の老人。現在は元老院の命令を無視した罪でその行動を制限されており、紗夜の監視の下で多数の愛人を侍らせながら贅沢な幽閉生活を送っている。
: 手掛かりを求めて自分を訪ねてきた媚空に絶心の情報を教え、自身が与えた試練を乗り越えた彼女に絶心を封印する術を授けるが、実は今回の一連の騒動を陰で操っていた真の黒幕であり、絶心や紗夜は何も知らないまま彼に利用されていたに過ぎなかった。闇斬師を疎んじる元老院への復讐を目論んでおり、絶心を斬らずに捕縛したのも表向きには彼を不憫に思っての行動とされていたが、実際には彼を自身の計画の手駒として利用するためであった。騒動の収束後、媚空の活躍により闇斬師の功績を認められた結果自由の身となり「直接手を下していない自分の心は白いから斬れない」と高を括っていたが、絶心との戦いを通じて「人の心は白でも黒でもなく複雑」であることを悟った媚空の罠に嵌り、心の玉を破壊され絶命した。が、ラストで紗夜の肉体を何らかの手段で乗っ取って存命していることが示唆されている。
;; 白海の精神世界
:: 立体的な神殿の内部のような立体的な空間となっており、白海自身はその空間内では白い法衣を纏った僧侶のような姿となる。媚空に絶心を封印する術を授けるための試練を与えた際には、ピラミット状の兜を被った上半身裸道着のような姿に変化し、彼女の前に立ちはだかった。
; アズサ
: 雑貨屋を営む女性。
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; タキイ
: とあるクラブのオーナーである男性。
: 運転中に媚空とウサミの戦いの場を通りかかった際にウサミから抜け出た絶心に肉体を乗っ取られ、絶心が代知に乗り換えるまでの間依代として利用されていた。絶心が代知の肉体っ取っり換えた際に灰化して死亡したする
; 絶心(ぜっしん)
: 入心の術を編み出した天才と謳われていた元闇斬師の魔戒法師。入心の術を多用した結果、自身の心が崩壊して発狂し、自分の家族を皆殺しにしたうえで死亡したとされていたが、実際には白海に捕縛され、元老院の特殊施設に幽閉されていた。紗夜の手引きにより彼女が連れて来たウサミの肉体を乗っ取って施設を脱出するが、ウサミの肉体が自身に適合しなかったため、媚空との戦闘中に偶然傍を通りかかったタキイに乗り換えるも適合せず、以降はタキイの経営するクラブの貴賓室に身を潜めながら自身に完全に適合する肉体を持つ者が現れるのを待ち望んでいた。
: 入心の術により他人の肉体を乗っ取る術を身に付けているが、上述の通り完全に適合しなかった場合は、肉体が崩壊してしまう危険性を孕んでいる。自身の精神世界を自身の意のままに操る能力を持ち、完全復活した暁には自身の精神世界を現実世界と繋げて同化し、支配することを目的としていた。
: 最終的に、かつての自身と同じ「アラヤシキの徴」を持つ代知の肉体を乗っ取り、完全に適合したことで復活を遂げる。入心の術で自身の精神世界へ侵入した媚空を終始圧倒するが、媚空の呼びかけと彼女が投げつけた代知の魔導筆により代知が復活したことで形勢を逆転され、代知の力により変化を遂げた媚空の封印の術を込めた一撃に敗北し、消滅した。
;; 絶心の精神世界
:: 強力な邪気に満ち溢れた混沌の魔境となっており、絶心の意のままに変化する。絶心の完全復活に伴い、現実世界にまでその影響が及び始める。
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: 闇に堕ちた魔戒騎士や魔戒法師を討伐する使命を持つ魔戒法師。『魔戒ノ花』では、「闇の狩師」とも呼ばれていた。
; 入心の術(にゅうしんのじゅつ)
: 闇斬師が使用する相手の精神世界に入り込む秘術。対象となる相手と瞳を合わせるだけで発動することが可能で、現実世界の1秒程度で3分間相手の精神世界の中で活動できるが、精神世界での戦い敗れると、現実世界での死につながる危険性も孕んでいる。
;; 精神世界
:: 人間の心を具現化させた異世界。中心部にはその人間の心の状態を具現化させた「心の玉」と称される球体が存在し、通常は白く光り輝いているが、邪心に染まると禍々しい色と外観に変し、闇斬師の討伐の対象となる。球体を破壊された人間は、現実世界でも死亡する。
; アラヤシキの徴(あらやしきのしるし)
: 幸運の徴とされている三日月状の痣。