「減圧症」の版間の差分

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[[画像:Bends2.jpg|thumb|減圧症イメージ画像]]
[[気体]]の[[体積]]は[[ボイル=シャルルの法則]]の法則によって一般に[[圧力]]に反比例<ref>温度一定の場合。[[ボイル=シャルルの法則]]を参照。</ref>する。高圧下では体積が大変微小で液体中にあった気体が、急激な減圧により体積が膨張して大きな気泡を生じ、これが血液内で起きると血管を[[塞栓]]し循環器系に[[血行障害]]をひき起こす。通常、[[酸素]]や[[二酸化炭素]]など、血中に溶けこんでいる気体濃度は[[呼吸]]によって速やかに排泄されるが、[[窒素]]はすぐには排泄できず、これが典型的な減圧症の主な原因となる。より高圧な環境で使われる大深度潜水に用いられる[[ヘリウム]]が原因になることもある。
 
急激に減圧が発生する環境下で発症し、これを減圧症と呼んでいる。[[スクーバダイビング]]や[[ケーソン]]工事、与圧された[[旅客機]]において何らかの原因で急減圧が生じたときや、[[戦闘機]]で急速上昇を行った場合、高高度において[[爆撃機]]に搭乗中に被弾した場合、[[宇宙服]]で[[宇宙空間]]に出た場合などが知られる。
 
日本国内では、西伊豆でスクーバダイビングを楽しんだあと、箱根を越えて帰宅する場合に発症するケースが多く報告されている。