「奈良漬け」の版間の差分

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[[江戸時代]]に入ると、[[奈良]]中筋町に住む[[漢方医]]糸屋宗仙が、[[慶長]]年間([[1596年]] - [[1615年]])に、[[シロウリ]]の粕漬けを「奈良漬」という名で売り出して、[[江戸幕府|幕府]]への献上や[[奈良]]を訪れる旅人によって普及し、庶民にも愛されるようになる。幕末の『[[守貞謾稿]]』後集巻1「香物」には「酒の粕には、[[シロウリ|白瓜]]、[[ナス|茄子]]、[[ダイコン|大根]]、[[カブ|菁]]を専らとす。何国に漬たるをも粕漬とも、奈良漬とも云也。古は奈良を製酒の第一とする故也。」とあり、銘醸地奈良の[[南都諸白]]から生まれる質のよい[[酒粕]]に負うところが大きいことが記されている<ref>喜田川守貞[{{NDLDC|2592417/23}} 『[[守貞謾稿]]』後集巻1]</ref>。
 
[[奈良県]]以外で製造したものも奈良漬けと呼ばれ、一般名詞化している。奈良県以外では、[[灘五郷]]([[兵庫県]][[神戸市]][[灘区]])などの酒粕を用いた[[甲南漬]]、[[名古屋市]]周辺で収穫される[[守口大根]]を用いた[[守口漬]]などと名付けられた品物もある。
 
== 特徴 ==