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SuperTheSonic (会話 | 投稿記録)
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項目「扁平化」を「体が扁平化した動物」に名称変更、項目「水かきを持つ動物」「体が扁平化した動物」に加筆。
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[[Image:BranchiostomaLanceolatum PioM.svg|220px|thumb|right|ナメクジウオの構造・4が尾びれ
]]
[[脊索動物]]は、細長い体の中心に[[脊索]]という支えを持ち、全身を左右にくねらせることで[[遊泳]]する方向に進化したと見られる。これに対応して、その体は左右に扁平なっている。さらにその体の縁に沿って体壁が薄膜状に伸びたものがひれである。これは体面積を広げ、[[推進力]]を増す効果があると考えられる。このようなひれは[[正中線]]に沿って発達し、体周を取り巻き、特に体の後半部に発達する。このようなひれを[[不対鰭]]といい、[[ナメクジウオ|頭索類]]・[[無顎類]]・[[魚類]]・[[両生類]]に見られる。魚類では背びれ、尾びれ、尻びれがこれにたる。
 
これに対して体の主に腹面から左右に突き出したひれが魚類にはあり、これは[[対鰭]]といわれる。原始的なものでは左右に水平に広がり、主に体の安定に寄与したと考えられるが、次第にその構造を複雑化し、多様な方法で使われるようになった。胸びれと腹びれがこれに当たる。これは無顎類にはなく、それ以降に発達したものである。また、それらは脊椎動物の陸上進出に際し、四肢に変化した。またそれに応じ並行し、陸上での運動に寄与しない不対鰭消失した。
 
[[哺乳類]]・[[爬虫類]]・[[鳥類]]のひれは、すべて二次的に形成されたものである。たとえばクジラや魚竜の胸びれや腹びれの鰭は[[脚]]や[[翼]]から二次的に発生変化したものである。ただしそれらも元は魚類のひれだった[[器官]]である。
 
*[[無顎類]] - [[ヤツメウナギ]]など(広義の魚類ではあるが多くの魚類が属する[[顎口上綱]]とは別の系統群であり、胸びれや腹びれのような[[対鰭]]をもたない)
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**[[ペンギン]]
*[[哺乳類]]
**[[鯨目クジラ]]([[クジラ]]、[[イルカ]]) <!--「『鯨偶蹄目』を設けるべき」という意見を考慮し「クジラ目」を「クジラ類」に名称変更-->
**[[鰭脚類]]([[アシカ]]、[[オットセイアザラシ]])
 
=== その他の無脊椎動物 ===
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==水かきや扁平化==
[[Image:Humpback Whale underwater shot.jpg|thumb|[[ザトウクジラ]]。巨大な胸びれを持つ。]]
爬虫類・鳥類・哺乳類を含む群、あるいは両生類以外の四足動物では全生活に渡って完全に陸上生活が可能な形で進化し、その過程で四肢を除くすべてのひれを失った。しかし、その一部は再び水中や水辺の環境に進出し、その過程で、二次的にひれのような構造を獲得した。まず足指の間に[[水かき]]を獲得するのがよく見られるが、この形は遊泳により適すると同時に足指の指としての使用が可能な形である。さらに遊泳にのみ適する形で進化したものは[[指骨]]本来の指の本数が減少したり、また足全体や[[尾]]などが扁平化し、ひれのような役割を持つ動物も存在する。これらは、[[収斂進化|収斂]]の過程結果である場合も多い。
 
扁平化は左右からの場合もあれば腹背方向になる場合もある。爬虫類までは体を左右にくねらせる運動が簡単であるため、尾は左右扁平になるのに対して、鳥類・哺乳類では陸上での四肢による運動への適応から上下にくねらせる運動が優勢となっており、尾部は腹背から扁平になる例が多い。
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*哺乳類
**[[ヤブイヌ]]
**[[カワウソ]]類([[ラッコ]]を含む)
*鳥類 - [[水鳥]]などでは比較的に多い。
扁平化
*爬虫類
**淡水生の[[カメ]]類
**[[ウミイグアナ]]の尾。
**[[ワニ]]類(主に後肢)
*両生類
**[[無尾目]]([[カエル]]類)の多くの種
体が扁平化した動物
*爬虫類
**[[ワニ]]類及び[[ウミイグアナ]]の尾。
**[[ウミヘビ]]の胴体
*[[単孔類]]
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*哺乳類
**[[ビーバー]]の尾。
*両生類
**[[有尾類]]の尾。
 
==魚類のひれ==