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[[ファイル:Czerny-turner monochromator.png|thumb|right|300px|モノクロメーターの構造の例。曲面鏡Cによって[[回折格子]]Dに光を照射し、曲面鏡EとスリットFによって目的波長の光を取り出す]]
 
モノクロメーターは広範囲の波長の光を空間的に分散させ、それをスリットなどで狭い範囲の波長のみを取り出す分光器である。初期のこの型の分光器はスリットを通った光を[[レンズ]]や[[ミラー]]により平行光にしたのち、[[プリズム]]を通すことで光を分散させた。プリズムを通るときに光は波長により異なった角度で[[屈折]]するので、光を分散することができる。最近のモノクロメータは、[[回折格子]]を用い、これを回転させてスリットの位置に到達する光の波長を変化させる。分散された光をスリットなどで区切り出てきた光の強度を検出器によって検出する。これらのモノクロメーターは[[グスタフ・キルヒホフ]]と[[ロベルト・ブンゼン]]によって発明された。
 
[[写真フィルム]]の発展に伴い、スペクトル写真機が開発されるようになった。スペクトル写真機とモノクロメーターの光を分散させる原理は同じである。しかし、モノクロメーターが分散された光の成分をスリットで区切るのに対し、スペクトル写真機は分散された光をカメラによりフィルムに収める。