「国鉄31系電車」の版間の差分
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11250は、車体は大井工場、電装品は[[日立製作所]]で製作しており、駆動方式は、交流電源を主変圧器で400Vに降圧した後に出力130kWの交流電動機を定速回転させて、液体変速機で速度制御された後にシャフトと台車に装備された逆転機を介して1軸を駆動させるトルコン式である。起動停止は気動車で使用されていたクラッチを使用せず、液体変速機のトルクコンバーターの油を出し入れすることで行う。車体は、後位に運転台を新設して両運転台とするとともに、各扉にはステップが取付けられた。前面は大幅に形状が変更され、正面はHゴム支持の3枚連続窓とし、コーナー部には斜めに小判形の小窓を設けた特徴的な形状となった。屋根は完全に張り替えられ、妻部は完全な切妻となり、前照灯は幕板部に埋め込まれた。[[集電装置]]は他に類例のない特異な形状(ビューゲルの上から1/3の部分に関節を設け、そこから上部を垂直に立ち上げたような形)のZ形パンタグラフである。外板は交流用を表すため赤色に塗られ、前面窓下と幕板にはクリーム色の警戒色が入れられた。台車は駆動方式の変更によりDT11Hとなった。
11255は、車体は[[近畿車輛]]、電装品は[[三菱電機]]製で、駆動方式は、交流電源を主変圧器で400Vに降圧した後に出力134kWの交流電動機を定速回転させて、液体継手と磁星変速機(電磁歯車)で速度制御された後にシャフトと台車に装備された逆転機を介して1軸を駆動させる電磁歯車式である。磁星変速機は戦前の満鉄気動車で実績があった[[遊星歯車機構]]が使用されていた。特異な外観を持つ
両車とも、作並機関区に配置され、試験的に交流電化された[[仙山線]]で各種試験に供され営業運転も行われたが、いずれも長大編成による運転に適さず、保守上も難点が多かったことから、試験開始直後から研究自体は放棄されたも同然の状態になっていた。
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