「チャイナ・ミエヴィル」の版間の差分

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</ref>、{{生年月日と年齢|1972|9|6|no}} - )はイギリスの[[ファンタジー作家]]。'''チャイナ・ミーヴィル'''との表記も。自身の作品を(特に[[H・P・ラヴクラフト]]のような20世紀初期の[[パルプ・マガジン]]に掲載されるような)「[[ホラー小説|怪奇小説]]」と説明することを好んでいる。またファンタジーを商業主義や陳腐な[[J・R・R・トールキン]]の[[エピゴーネン]]から排除することを目的とする、[[ニュー・ウィアード]]と呼ばれるゆるやかな作家グループに属している。
 
[[:en:International Socialist Organization|国際社会主義連盟]](アメリカ)と国際社会主義ネットワーク(イギリス)の一員として[[左翼]]的政治活動を行っている。そして[[:en:Socialist Workers Party (UK)|社会主義労働者党]]メンバーだったが、2013年に[[:en:Left Unity (UK)|レフト・ユニティ]]の創設メンバーとなった<ref name="Guardian letter">{{cite web | url = http://www.theguardian.com/politics/2013/aug/12/left-unity-alternative | title = Letters: "Left Unity ready to offer an alternative" | work = [[The Guardian]] | accessdate = 12 August 2013}}</ref>。[[2001年イギリス総選挙]]では「[[:en:Regent's Park and Kensington North (UK Parliament constituency)|リージェンツ・パーク及びケンジントン北]]」選挙区で[[:en:Socialist Alliance (England)|社会主義者同盟]]から立候補。[[マルクス主義]]と[[国際法]]に関する博士論文を出版、[[ウォーリック大学]]において創作の講座を持ち、2012-13年には[[シカゴ]]の[[:en:Roosevelt University|ルーズヴェルト大学]]で[[アーティスト・イン・レジデンス|客員作家]]として滞在した。
また[[社会主義労働者党 (イギリス)|社会主義労働者党SWP]]の党員であり、[[社会主義者同盟]] ([[:en:Socialist Alliance]]) を支持し、[[マルクス主義]]や[[国際法]]に関する本を出版するなど、左翼としての政治活動も行っている。
 
現在[[ウォーリック大学]]においてクリエイティブ・ライティングの教鞭を執っている。
 
==略歴==
ミエヴィルはイギリス[[ノリッチ]]で生まれ、[[ロンドン]]北西部ウィルズデンで育った。両親はミエヴィルの誕生後しばらくして離婚しており、<!-- 姉 or 妹 -->女兄弟一人と教師である母と共に暮らし、「父について知ることは全くなかった」と言う。2年間勉強したオーカム・スクールを卒業し、1990年18歳の時1年間[[エジプト]]に滞在し、英語の指導を行った。この場所でアラブの文化や中東の政治に対する興味を培う。
 
1994年[[ケンブリッジ大学]]で[[社会人類学]]の修士課程を修了。1995年[[ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス]]において[[国際関係論]]の博士号を取得、2001年国際法学の博士課程を修了。また[[フランク・ノックス記念奨学金]]を受け、[[ハーバード大学]]でも学ぶ<ref>[http://www.depauw.edu/sfs/interviews/mievilleinterview.htm Joan Gordon - Reveling in Genre: An Interview with China Miéville<!-- Bot generated title -->]</ref>。博士論文のタイトルは''Between Equal Rights: A Marxist Theory of International Law''であり、2005年ブリル出版よりイギリスで''Historical Materialism''のシリーズで刊行され、2006年[[en:Haymarket Books|ヘイマーケット・ブックス]]よりアメリカでも刊行された。
 
==作品==
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ミエヴィルは[[J・R・R・トールキン|トールキン]]を馬鹿馬鹿しく保守的<ref>「幻想文学のケツの穴にあるこぶ」と
発言したこともある。 [http://www.boingboing.net/2003/11/02/mieville_on_tolkien.html "Mieville on Tolkien"], ''boing boing'' Website.</ref>と評しており、ファンタジーからトールキンの影響を排除することを積極的に試みている。<!--以下、訳に疑問があるのでコメントアウト&中途放棄 --><!-- この企てはマイケル・デ・ララベッティの''The Borrible Trilogy''に対して恩義があり、ミエヴィルは最も影響を受けた作品の一つとしてこの三部作を挙げており、また2002年の再版には導入に文を寄せている<ref>現在紹介文は取り除かれているが、マイケル・デ・ララベッティのサイトで読むことが可能。China Miéville, [http://www.michaeldelarrabeiti.com/multimedia/articles/The%20Borribles%20Introduction,%20China.pdf "'The Borribles'. An Introduction"].</ref>。またミエヴィルのこのジャンルにおける地位には、[[マイケル・ムアコック]]の貢献もある。ミエヴィルはムアコックのエピック・ファンタジーに関する論文''[[:en:Epic Pooh|]]'' (1978) -->
 
==政治活動==
彼の著名な政治的著作『''Between Equal Rights''』(2005)では、ロシアのマルクス主義者[[エフゲニー・パシュカーニス]]の法律論を国際法に適用して主張している。彼は、アメリカの国際法学者[[:en:Myres S. McDougal|マイレス・S.マクドゥガル]]のように、[[:en:Critical Legal Studies)|批評的法律研究]]運動、特に[[マルティ・コスケニエミ]]で述べられたアイデアを統合している。ミエヴィルは、同等の主張の間の論争を結論づけるプロセスは、本質的に、一般化した商品取引の資本主義システムのように説明できるもので、平等な権利を持った参加者が求められていることが、法律によって導き出される、と主張している。
 
しかしまた彼は、商品取引が階級差と搾取を覆い隠す対称性のように、法律の対称性も暴力との関連を覆い隠すと主張する。法律は特定のケースに適用する場合には構造的に不確定であり、公式の解釈は常に力関係に基づくもので、個々の論争での政党間の比較における強者が、最終的に法的な承認を得る。そして彼は「戦争と法的な不平等を置き換える試みは、単なるユートピアないというだけでなく、まさしく自滅的と言える。国際法を中心に構成された世界は、帝国主義者の暴力の一つとなるわけではない。我々の周りにある無秩序で血まみれの世界は、法律の定めたところのものだ。」と述べる<ref>{{cite book | last = Miéville | first = China | title = Between Equal Rights | publisher = Haymarket Books | year = 2006 | isbn = 1-931859-33-7}} P. 319.</ref>。
 
ミエヴィルは[[:en:International Socialist Organization|国際社会主義者同盟(アメリカ)]]のメンバーで、2013年3月まで[[:en:Socialist Workers Party (UK)|社会主義労働者党(SWP、イギリス)]]だった<ref name="IS2">[http://internationalsocialismuk.blogspot.co.uk/2013/03/fao-central-committee-of-socialist.html "Resigning from the Socialist Workers Party"], International Socialism, 11 March 2013</ref>。2001年総選挙では[[:en:House of Commons of the United Kingdom|下院]]候補として[[:en:Socialist Alliance (England)|社会主義者同盟]]から「[[:en:Regent's Park and Kensington North (UK Parliament constituency)|リージェンツ・パーク及びケンジントン北]]」選挙区で立候補し、459票、得票率1.2%で落選した<ref>{{cite news | url = http://news.bbc.co.uk/hi/english/static/vote2001/results_constituencies/constituencies/474.stm | work = BBC News | title = BBC NEWS – VOTE 2001 – RESULTS & CONSTITUENCIES – Regent's Park & Kensington North}}</ref><ref>[http://news.ansible.co.uk/a168.html ''Ansible'' 168], July 2001.</ref>。2013年に彼はSWPメンバーヘのSWPの指導力を批判し<ref name="IS2"/>、SWPメンバーヘノレイプ疑惑の処理を巡り3月に脱退する<ref>Laurie Penny, [http://www.newstatesman.com/laurie-penny/2013/01/what-does-swps-way-dealing-sex-assault-allegations-tell-us-about-left "What does the SWP's way of dealing with sex assault allegations tell us about the left?",] ''New Statesman'', 11 January 2013</ref><ref>Paul Kellogg [http://links.org.au/node/3183 "Britain: Reflections on the crisis in the Socialist Workers Party",] ''LINKS – International Journal of Socialist Renewal'' (blog), 13 January 2013.</ref>。
 
2013年8月に、[[ガーディアン紙]]に掲載6した左派連合と呼ばれる新しい左翼政党の準備宣言の公開状の9人の署名人(子供桂冠詩人の[[:en:Michael Rosen|ミカエル・ローゼン]]、ベテラン映画作家で社会主義者の[[ケン・ローチ]]、学者の[[:en:Gilbert Achcar|ギルバート・アーチャー]]、「[[核軍縮キャンペーン]]」書記長の[[:en:Kate Hudson (activist)|ケイト・ハドソン]]や、作家仲間たち)の一人となった。その内容は[[労働党 (イギリス)|労働党]]の緊縮政策と、[[労働組合]]との結びつきの破壊による「これまで築かれてきた労働者階級への最終的な裏切り」に対する異議で、左派連合が労働者にとっての選択肢で、「社会主義者、環境保護活動家、フェミニスト、およびあらゆる差別へ対抗する党」であり、2013年11月にロンドンで設立会議を開くことを宣言している<ref name="Guardian letter" />。
2015年、彼は新しい季刊誌「''Salvage''」の創刊編集者として、編集長''Rosie Warren''、''Jamie Allinson''、補助編集者[[:en:Richard Seymour (writer)|リチャード・セイモア]]、''Magpie Corvid''、''Charlotte Bence''とともに公表された。
 
==作品リスト==
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===短篇集===
* ジェイクをさがして ''Looking for Jake'' 2005年
*''The Apology Chapbook'' 2013年
*''Three Moments of an Explosion: Stories'' 2015年
 
===ノンフィクション===