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数え年で頭を悩ませる韓国人は少なくない。一例として、年齢が微妙に異なる新入生たちが顔を揃える2月の大学オリエンテーションにおいて、同学年であっても年齢が上の相手には敬語を使うのが礼儀の韓国では、相手が現役か浪人生か、そして早生まれかどうかまで確認しなければ、気軽に声も掛けられない。こうした大小の混乱が韓国社会のあちこちで繰り返される。専門家らは韓国で満年齢が定着しない理由として、年齢による序列を重視する韓国ならではの風潮があると指摘する。生まれた時に1歳になり、その後新年を迎えるたびに1つずつ年を重ねる数え年は、常に満年齢より1〜2歳上の年齢を表現することになり、「少しでも年齢を上げて相手よりも上位に立とうとする心理」には便利な年齢とされる<ref>[http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=58212],KBS WORLD,2016年2月18日</ref>。
 
先述の通り、韓国内でも数え年使用に違和感を持つ者が少なくなく、またこれを廃止し公的同様満年齢に統一すべきとの意見も出ている(「硬直した年齢文化が現代では生産性の低下や人間関係の障害になり得る」「外国人と生まれた日が同じなのに韓国の年齢では1歳多い」「国際水準の満年齢に統一すべき」などの意見がある)。満年齢使用を訴える請願運動も繰り広げられている。韓国において、2014年からポータルサイトで満年齢計算機のサービスが始まり、人気を博している<ref>[http://www.nikkei.com/article/NIRKDB20090413NKE0097/],日本経済新聞,2009年4月13日</ref><ref>[http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20151025/Recordchina_20151025015.html],レコードチャイナ,2015年10月25日</ref><ref>[http://news.nna.jp.edgesuite.net/free/news/20151230krw001A.html],NNA.ASIA,2015年12月30日</ref><ref>[http://www.recordchina.co.jp/a129108.html],recordchina,2016年2月17日</ref><ref>[http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Dm_detail.htm?No=58212],KBS WORLD,2016年2月18日</ref><ref>[http://news.infoseek.co.jp/article/cyzo_20160228_790611/],日刊サイゾー,2016年2月28日</ref>。
 
現在、1歳加える日は日本や韓国ではグレゴリオ暦の1月1日、中国では[[春節]]([[旧正月]]。[[時憲暦]]の1月1日で、日本の旧正月とはずれることがある)である。ただし日本では地方や流派によって、旧正月や[[立春]]とすることがある。立春とするのは、本来旧正月としたいところを簡便にするための新しい方法である。