「必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜」の版間の差分

翌週より始まる『[[必殺仕事人V]]』の番外編（序章）で、[[政 (必殺シリーズ)|花屋の政]]と[[組紐屋の竜]]が初登場する。時は[[天保]]14年（[[1843年]]）の暮れから、天保15年（[[1844年]]）の正月。裏の仕事に向かうため、月夜に[[利根川]]を舟で進んでいた主水たち一行が、突如として、[[明治]]9年（[[1876年]]）の[[西部開拓時代]]の[[アメリカ]]に[[タイムスリップ]]し、[[インディアン]]<!--「ネイティブアメリカン」は民族名ではありません-->の村を襲う[[カスター将軍]]率いる[[第7騎兵連隊 (アメリカ軍)|第七騎兵隊]]と闘うという奇想天外なストーリー。第7騎兵隊の戦いと『[[笹川繁蔵|天保水滸伝]]』の物語を織り交ぜて、必殺シリーズ風にアレンジしている。

番組の冒頭で、[[藤田まこと]]と[[山田五十鈴]]が[[浪曲]]を披露している。主水らたちをヨットで運ぶ役として、当時、ヨットでの単独太平洋横断に成功した[[堀江謙一]]が予定されていたが、諸事情によりキャンセルされた<ref>山田誠二『必殺シリーズ完全大百科』p24</ref>。西部劇の部分は、[[栃木県]]の[[ウェスタン村]]で撮影が行われた。撮影中、に[[スタントマン]]が落馬し、死亡する事故が起きている<ref>山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p149</ref>。

[[下総]]（現在の千葉県）に巣食うヤクザの抗争に巻き込まれた百姓一家のお松は母を殺され、娘のお鹿と共ともに仕事人に頼んでみ、恨みを晴らそうと江戸にやって来るた。この親子と縁があったおりくは主水と加代に助勢を求める。様子を覗っていた、組紐屋の竜、と花屋の政は主水達たちに猜疑心を持っていたが今回のみチームの条件で、一緒に仕事を組む行うことを承諾した。

しかし依頼人であるお松一家はお鹿、夫、息子も全てヤクザの親分である笹川の繁蔵の刺客により殺されてしまう。この一家と親密だった次郎衛門も仕事に加わることを決心し、ヤクザの本拠に利根川に伝って向かう。主水、加代、竜、政、順之助、次郎衛門を乗せた船はトンネルに差し掛かるが、この日は皆既月食だった。この異常な現象の先のトンネルを抜けると、そこは西部時代のアメリカだった。

* [[何でも屋の加代|加代]] - [[鮎川いずみ]]

*: 『[[必殺仕事人V]]』の主題歌。また、『[[必殺橋掛人]]』および、映画『[[必殺! ブラウン館の怪物たち]]』でも使わ用されている。

*: 本作の主題歌は夕陽（『[[必殺仕置人|仕置人]]』、『[[新必殺仕置人|新仕置人]]』のものと同じ）を背景に撮影、。クレジットの色は青で、以前より明確に表記された。

*: 藤田絵美子は藤田まことの実娘。現在は[[ゴスペルシンガー]]・のEMIKOとして活動中。

*: 京本演ずる組紐屋の竜の殺しのシーンで使用。