「サージ防護機器」の版間の差分

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== サージ防護機器の選択 ==
雷対策技術は人命にかかわる重要な安全技術であること、また機器1個の対策であっても、根本原因から探る、広く学問分野をまたいだものになることがほとんどであるため、海外諸国では[[電気工事士]]などとはまた別の専門資格制となっているところが多く、雷対策の義務化と合わせて、こういった国々ではサージ防護機器の選択は避雷システムの一部として専門資格者によりなされることから今日、「一般販売」されることもおよそなくなってきているが、日本では上述の通り、[[2013年]]現在でも公的専門資格制度などがなく、専門とする業者などの数も少ないことから、多くの場合、現場の技術担当者や機器メーカー担当者などに個別バラバラに任される状況にあり、それも実際に被害が発生してしまってからの対策となることがほとんど、いわゆる付け焼刃、基礎的な知識の不足による初歩的な失敗が多い<ref>[http://www.hirakawa.com/sdbphoto/co02.pdf 信越電気防災「イラストでわかる雷対策」]</ref>。なお2013年現在、雷対策は技術的にはほぼ完成状態となり、このことから諸外国では主にUL、CE、TÜV、中国国家規格などに従った雷対策が実施されるようになったが、各規格ともに基本部分は同じ、日本を除き、世界の技術基準は2013年現在、統一されたとみなせる状況である。雷は電気的には地球上「どこでも同じ」であるから、すなわちサージ防護機器は、この統一規格の下に用いられなければならない<ref>Iskra Zascite "Surge Protection Handbook" 2012年。</ref><ref>IEEE "HOW TO PROTECT YOUR HOUSE AND ITS CONTENTS FROM LIGHTNING" 2009年。</ref>
 
UL、CE、TÜV、中国国家規格などにおいて、サージ防護機器の選択は雷対策システム設計の「最終段階」に位置する。それ以前のシステム全体の検討・設計・施工が正しくなければ、その効果は期待できない。これには高度な専門知識を必要とする。