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'''スカーレット'''([[英語]] scarlet)は、[[色名]]の1つ。やや黄味の[[赤]]を表す。'''エカルラート'''([[フランス語]] {{lang|fr|écarlate}})、'''スカーレットレッド'''とも。
 
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伝統的に、[[炎]]の色とされる。また、[[ストロンチウム]]の[[輝線]][[スペクトル]]はスカーレットとされるが、波長640.8 [[ナノメートル|nm]]、650.4 nm、687.8 nm、707.0 nmからなる。
 
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==緋色==
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アカネと[[紫根]]を重ねて染め、深みを出した紫褐色を'''深緋'''(ふかひ、こきひ、こきあけ)別名は黒緋(くろあけ)、アカネに[[紅花]]の染料を重ね染めした明るい赤色は'''紅緋'''、アカネだけで染めた色は'''浅緋'''(あさあけ、うすあけ)、などの色がある。
 
[[平安時代]]にはアカネに替わって[[支子]]の黄色と[[蘇芳]]の赤を混ぜて[[明礬]]を触媒として作った紅緋を生み出すことも行われ、後にはこれも緋色と呼ぶようになった。日本では大和朝廷時代より緋色が官人の服装の色として用いられ、[[紫]]に次ぐ高貴な色と位置づけられた。特に深緋は、当時衣服令で[[禁色]]となっていた7色の1つであり、気品な色と扱われた。
 
[[養老律令]][[衣服令]]には四位は深緋、五位は浅緋、すなわち緋色の官服を用いることが定められ、それより下の位の官人には着用できない[[禁色]]となった。以後、緋色は中級官人の色として知られるようになり多くの文学作品にも登場するようになった。また、武士にも用いられて『[[平家物語]]』などの[[軍記物語]]には緋の腹巻や緋威(ひおどし)の鎧が登場する。[[江戸時代]]には庶民の衣装にも広く用いられた。
 
緋色は[[#top|スカーレット]]とはしばしば同一視される。『[[緋色の研究]]』 ''A Study in Scarlet'' など、scarletが緋色と訳されることも多い。緋色は茜の赤色[[色素]][[プルプリン]]を高純度に[[精製]]した染料の色である。それに対し[[茜色]]は、茜を精製せずに使った染料の色で、緋色より沈んだ赤である。