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Srampax (会話 | 投稿記録)
自己整合語について追記
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=== 音韻 ===
大和言葉の[[音韻]]には以下の特徴がある。
*語頭に[[濁音]]・[[半濁音]]が来るものは一部の語彙に限られる。「だく(抱く)」、「ばら(薔薇)」等の場合、古くは語頭にイ・ウ・ムなどを持つ語形があり、「いだく」、「いばら・うばら・むばら」という形があった。その他「ビュービュー」「ピカピカ」などの[[オノマトペ]]、動植物名(ブリ、ブナなど)、清音から交替して作られたもの(ジジ<チチ、ババ<ハハ、ガニマタ<蟹・股など)、概してマイナスの意味を持つ語(ズルイ、ブツ(打つ)など)がある。上代日本語では語頭のd音は珍しくなく(現在の「よっつ」のよの元はdə、「やっつ」のやの元はdaだったことからj音に置き換えられたことがわかる)、黙る(ダマる)怠い(ダルい)騙す(ダマす)出る(デる)退く(ドく)など、近世日本語の訓読みにおいてもだ行が語頭に来ることはが行やば行に比べ、さほど珍しくない
*語頭に[[ラ行]]音が来ない。これは[[アルタイ諸語]]と共通する特徴である。古語の「らうたし」、「らうがはし」のラウは漢語と推定される。
また[[合成語]]が作られる際、前の語の[[母音]]が変化することがある。き + たつ(木 + 立つ) → こだち(木立)、さけ + たる(酒 + 樽) → さかだる(酒樽)など。ただし、必ずしも「き」や「さけ」などが古い形とは言えない。