「超音速輸送機」の版間の差分

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最近では、機体形状に工夫を凝らすことにより、超音速飛行時でもあまりソニックブームを出さない航空機が研究されている。2003年からは[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]などがSSBD (Shaped Sonic Boom Demonstration) の元、[[F-5 (戦闘機)|F-5]]戦闘機を改造した実験機によって飛行試験を行っており、実際にソニックブームの減少が観測されている。
 
1994年4月に[[アエロスパシアル]]社・[[ブリティッシュ・エアロスペース]](現[[BAEシステムズ]])社・DASA社は第二世代のコンコルドを2010年までに就航させることを目標として、欧州超音速機研究計画 (ESRP: European Supersonic Research Program) を開始した。並行して、[[スネクマ]]・[[ロールス・ロイス]]社・[[MTUエンジンズ|MTU München]]社・[[フィアット]]社では、1991年から新型エンジンの共同開発を行っていた。年間1,200万ドル以上が費やされ、研究計画は材料、空気力学、各種システムやエンジンの擬装に至る分野をカバーしていた。ESRP計画はマッハ2で飛行し、座席数は250席、航続距離は5,500[[海里]]を目指すもので、基本設計案の外観はコンコルドを大型化してカナードを付けたようなものである。
 
同じ頃、[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]でもSSTの研究が開始されていた。[[Tu-144]]のエンジンを換装した実験機 Tu-144LL を使用して、1996年から1998年にかけてロシアで19回の飛行試験を行った。