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かつて蔡倫は製紙法の発明者と評されていたが、[[前漢]]代の遺跡から植物繊維由来の紙が発見され<ref>「[[放馬灘紙]]」1986年中国[[甘粛省]][[天水市]]で出土。紀元前179~142年頃のものと推測される。</ref><ref>「[[ハ橋麻紙|灞橋麻紙]]」1957年中国[[陝西省]]で出土。紀元前140年~87年頃のものと推測される。原料は大麻と苧麻。</ref>、現在では蔡倫は従来からの技術を集約統合し、実用的な紙の製造方法を定めた改良者と見なされている<ref>{{cite web|和書|url=http://shofu.pref.ishikawa.jp/inpaku/encyclopedia-j/7other/1washi/e___e04.html|title=発明者?革命者?ゆれる蔡倫考|publisher=[[石川県]]インパク運営事務局|accessdate=2008-05-14}}</ref>。ただし、前記の紙は[[銅鏡]]を包む[[包装紙]]であり、文字を記したものではなかった。
 
蔡倫に続き紙の改良は続けられ、弟子の[[左伯]]が「左伯紙」を発明している<ref>[[s:zh:書斷/卷下|張懷瓘『書断』巻下]]「左伯、字子邑、東萊人。(中略)漢興、有紙代簡。至和帝時、蔡倫工為之、而子邑尤行其妙。」</ref>。これらの紙は普及し、後漢以降の中国では優れた能書や詩文・論文などの輩出を大いに助け、やがてイスラムを経て西洋にも伝わり、文化の発展に貢献した。
 
崔寔『政論』には蔡倫の名を冠した[[弩]]や[[剣]]の名があげられており<ref>[[s:zh:政論|崔寔『政論』]]「有蔡大僕之弩・及竜亭九年之剣、至今擅名天下。」蔡大僕・竜亭はいずれも蔡倫のこと</ref>、紙以外に武器の発明も行ったらしい。