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[[ファイル:Metal-EDTA.png|thumb|200px|[[エチレンジアミン四酢酸|EDTA]]の金属キレート複合体。赤の点線が[[配位結合]]を表す。金属に[[電子対]]を供給する[[酸素]]、[[窒素]]が八面体状に取りまいている。]]
[[ファイル:M-en1.png|thumb|200px|[[エチレンジアミン]]のキレート]]
[[化学]]において'''キレート''' ({{Lang-en-short|chelate}}) とは、複数の配位座を持つ[[配位子]](多座配位子)による金属イオンへの結合([[配位]])をいう。このようにしてできている[[錯体]]をキレート錯体と呼ぶ。キレート錯体は配位子が複数の配位座を持っているために、配位している物質から分離しにくい。これをキレート効果という。[[分子]]の[[立体構造]]によって生じた隙間に[[金属]]を挟む姿から、ギリシャ語の「蟹のハサミ」(''chele'' )に由来する<ref>{{cite journal | journal = J. Chem. Soc., Trans. | year = 1920 | volume = 117 | pages = 1456 | doi = 10.1039/CT9201701456 | title = CLXII.—Researches on residual affinity and co-ordination. Part II. Acetylacetones of selenium and tellurium | author = Morgan, Gilbert T.; Drew, Harry D. K.}} (nonfree access)</ref>。
 
== キレート錯体を形成する配位子の例 ==