「春分点」の版間の差分

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春分の説明を書き換え
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春分点は[[黄道座標]]や[[赤道座標]]の原点である。[[天球]]上における春分点の位置は、地球の[[歳差]]によって西向きに移動する。その周期は25800年である。[[太陽太陰暦]]の[[二十四節気]]の定め方のひとつである[[定気法]]でも春分点を基準とする([[平気法]]では[[冬至]])。
 
== 春分点とは ==
=== 太陽の天球上の移動 ===
地球上から夜の空を見上げると星々が見えるが、これらの星々は真上を頂点とするような、地球を取り巻く一つの半球(これを「[[天球]]」と呼ぶ。)上に張り付いてように見える。そして時間の経過と共に、星々が張り付いている天球が地球に対して回転していて、一日(24時間)で一周しているように見える。
 
太陽も一日をかけて天球上を移動しているのであるが、一日ではなく一年間における天球上の太陽の動きを考える。実際には地球は太陽の周りを1年間にわたって回っているのだが、地球から見ると太陽の方が天球上の[[星座]]の間を移動していると考えることができる([[天動説]]的な運動)。
 
実際には太陽は昼間にしか観測できず、昼間は空が明るくて、太陽の背後にある星座や星々は(皆既[[日食]]のとき以外は)、実際は見ることができない。しかし、真夜中([[正子]])に真南に見える星座が何であるかを知ることは可能であり、それによって翌日の正午に太陽がどの星座の位置にあるかを間接的に知ることができる。
 
このようにして太陽が天球上のどの位置にあるかを1年間にわたって(間接的に)観測すると、太陽が天球上を一年かけて一周していることがわかるのである。
 
=== 春分点とは ===
[[天球]]上を太陽が移動していく軌跡は天球上の一つの線となり、一年の経過後に元の位置に戻る。この一つの線は[[黄道]]と呼ばれる。一方、地球上の[[赤道]](緯度が0度である地点を連ねた[[大円]])を鉛直に延長し、天球に達した線を「[[天の赤道]]」と呼ぶ。黄道も天の赤道も天球上を一周する仮想上の円である。
 
地球の[[自転軸]]は太陽に対する[[公転面]]に対して傾斜している([[黄道傾斜角]])ために、黄道と天の赤道とは黄道傾斜角の分だけ傾いており、このためにこの2つの仮想上の円は天球上の2点で交差することになる。この交わる点を[[分点]]と呼ぶ。2つの分点のうち、黄道が天の赤道を南から北へ横切る分点を春分点と呼び、逆に黄道が天の赤道を北から南に横切る分点を[[秋分点]]と呼ぶ。
 
太陽が天球上を移動して、黄道上の春分点を通過する瞬間が春分であり、同じく秋分点を太陽が通過する瞬間が秋分である<ref>[http://www.nao.ac.jp/faq/a0301.html 質問3-1)何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?] 国立天文台、よくある質問</ref>。
 
== 春分点と星座 ==