「マレック病」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m ボット: 言語間リンク 11 件をウィキデータ上の d:Q707619 に転記
編集の要約なし
 
1行目:
[[Image:Ocular Marek's disease.jpg|thumb|250px|左:正常、右:マレック病発症]]
'''マレック病'''(まれっくびょう、英:[[:en:Marek's disease|Marek's disease]],MD)とは[[マレック病ウイルス]]感染を原因とする[[鳥類]]の[[感染症]]。日本では[[家畜伝染病予防法]]において届出伝染病に指定されており、対象動物は[[ニワトリ]]、[[ウズラ]]。マレック病ウイルスは[[ヘルペスウイルス科]]アルファヘルペスウイルス亜科マルディウイルス属に属する[[DNAウイルス]]。感染マレック病フケを介する経気道感染を起こし1907年にマレックにより初めて報告され1967年にマレック病ウイルスが分離された。感染性を持つウイルスは感染個体の羽包上皮に存在し、剥離した上皮細胞(フケ)とともに外界へ排泄される。これが経気道感染を起こす。ウイルスは野外で数ヶ月間感染性を維持する。野外ではほとんどの鶏がマレック病ウイルスに感染しており、感染個体が必ず発症するわけではないが、発症個体は[[神経症状]]を示し、[[末梢神経]]の腫大、[[リンパ腫]]形成が認められる。羽包上皮細胞内に核内[[封入体]]が形成される。マレック病の腫瘍はCD4陽性[[T細胞]]が腫瘍化したものと考えられている。[[ワクチン]]が開発されているが、強毒株に対しては感染防御の効果はなく、[[腫瘍]]の発生を防御する。[[リンパ性白血病]]との鑑別が必要である。
 
== 関連項目 ==