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Kinno Angel (会話 | 投稿記録)
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{{出典の明記|date=2013年9月}}
'''四旬節'''(しじゅんせつ、[[ラテン語]]:Quadragesima){{Lang-la|Quadragesima}})は、[[カトリック教会]]などの[[西方教会]]において、[[復活祭]]の46日前(四旬とは40日のことであるが、日曜日を除いて40日を数えるので46日前からとなる)の水曜日([[灰の水曜日]])から復活祭の前日([[聖土曜日]])までの期間のこと<ref> 「年中行事事典」p358 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 [[西角井正慶]]編 東京堂出版</ref>。
 
[[聖公会]]では「[[大斎節]]」と呼び、[[プロテスタント]]の教派によっては「[[受難節]]」と呼ぶこともある。復活祭は[[3月22日]]から[[4月25日]]のいずれかの[[日曜日]](年によって一定ではない)なので、四旬節は[[2月4日]]から[[3月10日]]のいずれかの日に始まる。
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== 概説 ==
[[ラテン語]]においては、四旬節は「40[[序数|番目]]」を意味する「クアドラゲシマ」(Quadragesima)({{La|Quadragesima}})という言葉で表されていた。ヨーロッパのいくつかの言語ではこのラテン語が変形した形が用いられている([[スペイン語]]の「クアレスマ」(Cuaresma)({{Es|Cuaresma}})、[[アイルランド語]]の「カルハス」(Carghas)({{Lang|ga|Carghas}})、また[[英語]]の複合語「クオドラジェシマ・サンデー」(Quadragesima({{En|Quadragesima Sunday)Sunday}})など)。英語では一般的に「レント」(Lent)({{En|Lent}})という語が用いられるが、この言葉はもともと[[ゲルマン語]]で春を表す言葉に由来している。もともとカトリック教会の説教はラテン語で行われていたが、中世後期になって各言語での説教が行われるようになるとともに、四旬節の呼び名も各地の言語に基づいたものに変化していったと考えられる。復活祭は[[イエス・キリスト]]の復活を祝い、四旬節は[[聖週間]](復活祭前の1週間)を準備するものである。聖週間では、紀元[[29年]]頃に[[ローマ帝国]]の[[ユダヤ属州]]で起こったと考えられるイエスの[[エルサレム]]入城からその受難と死までが記念される。
 
== 起源 ==
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== 四旬節中の重要な日 ==
四旬節中の特別な日はいくつかある。まず四旬節の初日にあたる灰の水曜日。四旬節第四主日は灰の水曜日と復活祭の中間という位置づけがされることがあり、カトリック教会では「レタレ」(Laetare)({{La|Laetare}})と呼ばれていた。復活祭前の日曜日は「受難の主日」または「[[枝の主日]]」と呼ばれる。「受難の主日」から聖週間がスタートする。聖週間の木曜日は「聖木曜日」あるいは「洗足木曜日」と呼ばれ、[[最後の晩餐]]を記念する。次の金曜日は「聖金曜日」と呼ばれ、主イエスの受難に思いをはせる日になっている。翌日の土曜日は「聖土曜日」と呼ばれる。聖土曜日の深夜に「[[復活徹夜祭]]」が行われて、四旬節が終わり、復活祭が訪れる。
== 脚注 ==
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