「ティーパーティー運動」の版間の差分

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=== 草の根は本物か? ===
[[Image:TeaPartyRally - Searchlight, Nevada.jpg|thumb|[[2010年]][[3月27日]], [[ネバダ州]]サーチライト,第3回エクスプレスに集まった大群衆。壇上にはサラ・ペイリン]][[2009年]][[4月12日]]付けの[[ニューヨーク・タイムズ]]紙<ref name="gg" group="#">{{Cite news| url=http://www.nytimes.com/2009/04/13/opinion/13krugman.html | work=The New York Times | title=Tea Parties Forever | first=Paul | last=Krugman | date=2009-04-12 | accessdate=2010-09-13}}</ref>において、[[アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞|ノーベル経済学賞]]の受賞歴のある著名なリベラル派の論評コラムニストの[[ポール・クルーグマン]]は、ティーパーティーは自然発生的な国民感情が発揮された結果ではないとの主張を展開した。彼によれば、ティーパーティー運動はいわば「'''[[アストロターフィング|人工芝運動]]'''(草の根を装った政治イベント)」であり、共和党の戦略を担当するいつもの面々によって創られたもので、その中心的役割を担っているのはフリーダムワークス<ref name="FW">1984年創立の有力な保守派の[[NPO]]組織。実質的に共和党系の[[ロビイスト]]集団で、現在はティーパーティー各団体の間を取り持っている。( [[:en:FreedomWorks|FreedomWorks]] )</ref>という元下院院内総務のリチャード・アーミー<ref>”ディック”(リチャードの愛称)・アーミーの名でも知られる敏腕ロビイスト。([[:en:Dick Armey|Dick Armey]])</ref>によって運営されている組織であり、いつもの右派の億万長者たち<ref>コラムでは言及されていないが、アメリカで著名な保守派の富豪、コーク兄弟([[:en:David H. Koch|David H. Koch]] と [[:en:Charles G. Koch|Charles G. Koch]])やFOXニュースを傘下にもつニューズ・コーポレーションのオーナーである[[ルパード・マードック]]のこと。なお億万長者の援助を受けているのは民主党を支持するリベラル系の団体も同じで、共和党だけが富豪の支援を受けているわけではないので注意。[[ジョージ・ソロス]]、アーサー・ブランク([[:en:Arthur Blank|英語版]])、[[ウォーレン・バフェット]]、[[バリー・ディラー]]など民主党支持の富豪だけでなく、[[スティーン・スピルバーグ]]や[[ジョージ・クルーニー]]らハリウッド著名人の間では民主党支持の方が圧倒的に多い</ref>によって経済的に援助されていると指摘。そして運動はFOXニュースによって大々的に宣伝されることで支えられているところが大きいとした。当時の民主党下院議長[[ナンシー・ペロシ]]などもこの説に同調し、「これは本物の草の根運動ではなく、富裕層への減税をやめて中間所得者への減税に振り分けようとする(民主党の政策)から目を反らすための”人工芝”」に過ぎないと述べた。
 
ただしこれには反論もあり、([[リバタリアン]]のコメンテーターおよび著名なブロガー)グレン・レノルズは、翌[[4月13日]]付けの[[ニューヨーク・ポスト]]紙において、草の根は天然芝(本物)であり、参加者はデモに慣れたセミプロの抗議者ではなく、仕事を持つ普通の人々、今まで抗議行動に参加したことがないような人々で、アメリカ政治に最近見かけなくなったエネルギーを吹き込む、新しい活動家であると指摘した<ref group="#">{{Cite news|url=http://www.nypost.com/seven/04132009/postopinion/opedcolumnists/tea_parties__real_grassroots_164143.htm|title=Tea Parties: Real Grassroots|first=Glenn H.|last=Reynolds|publisher=The New York Post|date=2009-04-13|accessdate=2010-09-13}}</ref>。またティーパーティーの全国大会が、クルーグマンが指摘するような共和党保守派有力者がはっきり後援しているティーパーティー・パトリオッツという団体からのスポンサー契約を断ったことなどを受けて、ティーパーティーが必ずしも共和党に従属する存在ではないとも指摘。ワシントン・イグザミナー紙において、ティーパーティー運動は下から上への運動であり上から下へのものではない、自立自尊であると主張して、「アメリカ第三の覚醒」であるとまで言っている<ref name="Reynolds" group="#">{{Cite news|url=http://www.washingtonexaminer.com/opinion/columns/OpEd-Contributor/Glenn-Reynolds-Tea-Party-Nashville-was-Americas-Third-Great-Awakening--83762647.html |title=Nashville Shows Tea Party Is America's Third Great Awakening|first=Glenn H.|last=Reynolds|publisher=the Washington Examiner|date=2010-02-07|accessdate=2010-09-13}}</ref>。