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公認野球規則2016改正に伴う条項番号の更新、他
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19世紀に野球が始まった当初は、試合中の怪我や病気などの理由で先発した選手が試合に出られなくなった場合を除いて、選手の交代は認められていなかった。その後1試合に1人ないし2人といった人数制限、あるいはイニングの間のみといった制限のあるルールが運用された期間を経て、[[1891年]]に試合中の選手交代を制限なく行うことができる規則が設けられた<ref name="rule19c">{{Cite web |url=http://www.baseballlibrary.com/chronology/rules1.php |title=Baseball Rule Chronology |publisher= |accessdate=2009年11月6日 }}</ref>。このことで選手交代は野球において監督の作戦のひとつとして戦略的に行えるようになった。
 
攻撃側は、[[ボールデッド]]のときならいつでも、打者をまだ試合に出場していない控えの選手と交代することができる<ref>公認野球規則5.10(a)</ref>。このときの交代選手を'''代打'''という。なお、[[指名打者]]に限り、投手が交代するか当該指名打者が1回打席を完了するまで代打を出すことができない<ref>公認野球規則5.11(a2)</ref>。また、投手は打者を1人以上アウトにするか一塁に到達を許すか(最低1打席の対戦を完遂するか)、イニングを終了するまでは交代できない<ref>公認野球規則5.10(f)</ref>ため、1回表に投手が打席に立った時も代打を出すことはできない。代打は、交替した選手の打順、ボールカウント、守備位置をそのまま引き継いで、引き続き試合に出場する。また代打と交代した選手は試合から退き、以後その試合で出場することはできない。ただし、投手が交代した場合は、そのときの打者・代打者がアウトになるか一塁に達するかして打撃が完了するか、攻守交替になるまでは投球する義務があるのに対し、代打には打撃を完了する義務はない。したがって、例えばある打者に対して代打が出され、これを見た守備側が投手を交代した場合、この投手交代を見た攻撃側がまだ一球も投じられていない代打に対して代打を出すことはできる。しかし、代打の代打を出されたことに対して守備側が直ちに交代投手に対して更なる投手の交代を行うことは認められない。
 
代打は、交替した選手の打順、ボールカウント、守備位置をそのまま引き継いで、引き続き試合に出場する。また代打と交代した選手は試合から退き、以後その試合で出場することはできない。ただし、投手が交代した場合、[[救援投手]]にはそのときの打者・代打者がアウトになるか一塁に達するかして打撃が完了するか、攻守交替になるまでは投球する義務がある<ref>公認野球規則5.10(g)</ref>のに対し、代打には打撃を完了する義務はない。したがって、例えばある打者に対して代打が出され、これを見た守備側が投手を交代した場合、この投手交代を見た攻撃側がまだ一球も投じられていない代打に対して代打を出すことはできる。しかし、代打の代打を出されたことに対して守備側が直ちに交代投手に対して更なる投手の交代を行うことは認められない。
== 記録上の扱い ==
打席の途中で打者が交代した(代打が出された)場合、打席が完了した時点における打者にその記録が付く。
 
== 記録上の扱い ==
打席の途中で打者が交代した(代打が出された)場合、打席が完了した時点における打者にその記録が付く。ただし、例外として、2[[ストライク (野球)|ストライク]]を取られた後に代打として出場した打者がストライクを取られ[[三振]]した場合は、2つ目のストライクを取られた打者に三振が付く。これは、打席に立った打者が2人であればもっとも多くストライクを受けたのは第2ストライクを受けた打者であることによると思われる。<ref>公認野球規則9.15(b)</ref>
 
== 代打が出される局面 ==
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=== 利き腕と打席の相性 ===
球の出所が見やすいことから、左投げの投手に対しては右打者、右投げの投手に対しては左打者が有利とされている。これを利用して、打席の左右が異なる選手を出し、利き腕についての優位を得るための代打が起用されることがある。絶対的な切り札がいないチームでは、終盤の好機でもこれを考慮した代打が出される。また、投手との相性を考え起用されることもある。右投手の場面で左打者を代打に送ったところ、相手が投手を左に代えてくることもあり、その時にさらに右打者を起用する「代打の代打」も時折見られる戦術である。この場合、[[救援投手]]にはそのときの打者・代打者がアウトになるか一塁に達するかして打撃が完了するか、攻守交替になるまでは投球する義務があるため、「代打の代打」に対応してさらなる投手の交代を告げることは認められず、プレイ再開となる。また、投手との相性を考え起用されることもある。
 
=== 投手の打席 ===
[[指名打者]]制のない試合の場合、一般に野手に比べて打撃力が劣る[[投手]]の打席では安打は期待しにくい。そのため、試合中盤以降に走者を置いた場面で投手に打席が回った場合、代打が出されることが多い。この代打起用は投手の投球数も考慮して判断され、打席が投手交代の時機に重要な影響を及ぼしている。
 
=== 記録継続の為 ===
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=== 負傷交代 ===
[[自打球]]などによる負傷で、打者が打席の途中で出場不可能となったため代打が送られるの際、代打した選手のボールカウントは代打が出されともあ前の打者のボールカウントを引き継ぐ
 
== 記録 ==