削除された内容 追加された内容
Anitetsuo (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
14行目:
== 歴史 ==
=== 1980年代まで ===
そもそも[[1960年代]]から声優が副業として主に海外作品の[[ラジオパーソナリティ|パーソナリティ吹き替え]]を務めるラジオ番組は昼夜問わず存在で活躍ていが、時期([[声優#第一次声優ブーム|第一次声優ブーム]]での人気から、[[JRN|JRN系]][[深夜番組放送]][[パックインミュージック]]にて、ブームの中心で活躍し'''ナチチャコ'''として後に他局でもコンビを組む[[野沢那智]]と[[白石冬美]]をはじめ多くの声優が起用された事をきっかけに、朝~昼の[[ワイド番組]]を含む、声優が[[ラジオパーソナリティ|パーソナリティ]]を務るは多く存在したがいずれもアニメなどが前面に出された番組ること作られなかった。
* 代表的な例として[[声優#第一次声優ブーム|第一次声優ブーム]]の中心で活躍した[[野沢那智]]と[[白石冬美]]のコンビ、'''ナチチャコ'''などがDJを務めたJRN系の[[パックインミュージック]]など
 
初めてラジオにてアニメで活躍する声優にスポットライトが当てられたのは[[1978年]]、[[NHKラジオ]]『ラジオSFコーナー』の[[特別番組|特番]]として放送されたものとされる。これは[[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]で{{要出典範囲|date=2013年5月|『[[未来少年コナン]]』が放映開始されたことによる宣伝として}}平日のある1週間22:15 - 23:00に日替わり5人の声優が一人語りしたもので、半年後にも別の5人で放送されている。
26 ⟶ 25行目:
 
=== 1990年代 第3次声優ブーム ===
[[1990年代]]に入ると[[声優#第3次声優ブーム|第3次声優ブーム]]が始まり、[[林原めぐみ]]や[[國府田マリ子]]、[[椎名へきる]]ら[[声優#アイドル声優|アイドル声優]]を前面に押し出した番組が増える。それらは従来からアニラジを放送していた局に加え、[[椎名へきる]]による[[全国FM放送協議会|JFN系]]『[[G1 Grouper]]』をはじめとする一連の番組、多くの声優が起用された[[MBSラジオ]]『[[オレたちやってま〜す]]シリーズ』など、FM局などこれまでアニラジに積極的でなかった局でも放送された。こういった番組はパーソナリティとリスナーの関係が密に築かれ、長く続く番組も多かった。
 
また[[1991年]]には、テレビアニメからの続編『[[魔神英雄伝ワタル3]]』が、[[1993年]]には、ゲーム原作の『[[ツインビーPARADISE]]』が放送開始し、漫画やアニメーション、ゲームなどを原作としたメディアミックス展開の一つとして認知されはじめ、新ジャンルのラジオドラマ・ラジメーションが普及し始める。以降、番組名に当時展開されたアニメ・漫画名を冠して、トーク15分+[[ラジオドラマ]]15分というフォーマットも確立。こちらは企画側としては放送後の[[ドラマCD]]の販売による収益も見込まれる。そういった番組から[[岩田光央]]・[[石田彰]]・[[宮村優子]]・[[三重野瞳]]・[[小野坂昌也]]・[[高橋美佳子]]といった声優が喋りで頭角を現し、『[[電撃大賞]]』を代表とする[[下ネタ]]も含む過激なトークでアニラジ人気を牽引した。
39 ⟶ 38行目:
特徴的な展開をした[[文化放送]]について記すと、1999年から配信が開始されたインターネット配信[[BBQR]]から始まる。
 
内容は地上波番組のネット配信ネット散発的な独自の番組の生放送・オンデマンド配信が主な物であり、これは今では多く見られる物であったが、[[2000年]]から放送が開始された[[BSデジタル音声放送]][[BSQR489]]では夜20時以降の放送枠全てをアニラジに充て、地上波とのサイマル生放送や局独自の生放送番組が放送されるなど、さながらアニラジ専門放送局となった。BSQR489は国の方針で[[BSデジタル放送]]はテレビ放送を中心に普及を図っていくことが決まった事から[[2006年]]に放送終了するが、アニラジ専門放送局の流れは[[デジタルラジオ推進協会]]により[[2003年]]から放送されていた[[UNIQue the RADIO]]内のアニラジ番組を独立させるといった形で開設された[[超!A&G+]]が後を継ぐ。こちらは毎日20時間に近い放送時間全てをアニラジ番組に充てるという完全なアニラジ専門放送局で、デジタルラジオの試験放送が終了した現在も引き続きウェブ上でストリーミング放送を続け、帯の生放送など独自プログラム番組をふんだんに盛り込んだ編成で異彩を放ち続けている。
 
この超A&G+や[[ラジオ関西]][[アニたまどっとコム]]の公式ページでの番組配信といったラジオ放送局発のネット配信に加え、『[[ツインビーPARADISE]]』など90年代のアニラジ人気の中核を担う多くの番組を提供した[[コナミ]]が開設した日本最初のアニラジ専門局となる[[コナミ]]が開設した[[db-FM]]やレコード会社による[[ランティスウェブラジオ]]といったメーカー、[[アニメイトTV]]といったアニメ系グッズショップによるもの、加えて元はフリーランスのディレクターである[[やまけん]]が設立した[[音泉]]など、多くのアニラジオンデマンド専門[[インターネットラジオ]]放送局が開かれた。
 
更に近年は、超A&G+による簡易動画配信や[[ニコニコ生放送]]での声優が出演する動画付き番組など映像も提供されるコンテンツ、文化放送による[http://ondemand.joqr.co.jp/AG-ON/ AG-ON]や[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]による[[らじこん]]、先述の『オレたちやってまーす』の流れを汲む『[[おしゃべりやってまーす]]』を放送する[[K'z Station]]などの有料コンテンツ、[[NTSC|地上アナログテレビ放送]]が停波した後の[[テレビ周波数チャンネル#Hiバンド(地上波アナログVHF用)|VHF Hiバンド]]の空き領域を利用して行われる携帯電話([[スマートフォン]])向け放送である[[NOTTV]]内での放送([[2016年]]6月末にサービス終了)など、新たな番組配信の形態が模索されている。
(これらは一般にアニラジと呼ばれることは少ないが、声優が活躍する・アニメを中心とする番組形態の変化として記した。)
 
52 ⟶ 51行目:
他の特殊な例として[[有線ラジオ放送|有線放送]]にアニラジ専門のチャンネルが存在し、業界最大手の[[USEN]]がC/G26チャンネルで配信している<ref>{{Cite web|date=|url=http://music.usen.com/channel/c26/|title=a-FAN FAN/100%金月真美|work=|author=|publisher=[[USEN]]|accessdate=2013-09-17}}</ref>。
 
2015年、音泉、[[HiBiKi Radio Station]]、文化放送、アニメイトTVTV(第2回よりラジオ大阪も加わる)がアニラジアワード実行委員会を結成し、アニラジを部門別に表彰する「[[アニラジアワード]]」が設立された。第2回よりラジオ大阪が実行委員会に加わった。
 
地方局においては、[[宮崎放送]]が2016年4月3日より「[[アニメランド]]」終了から約17年ぶりに「[[はぴあにっ]]」なる番組名で、再びローカルアニラジ番組をスタートさせた。
 
== 番組形態 ==
これらは主に地上波による放送のものであり、ネットラジオ進出により多く番組が放送できるようになったことに伴うジャンルの細分化や、映像配信によりテレビのバラエティ番組に近い放送番組になるなど多くの番組形態が生まれている。
* [[ アニメ雑誌]]や[[レコード会社]]関する総合情報番組
** [[アニメ雑誌]]や[[レコード会社]]がスポンサーである『[[アニメトピア]]』『ピクチャーランドCLUB』など黎明期に見られた。
** 最近では1時間以上の長さのワイド番組に見られ、多くは週ごとに特集コーナーを設けられる。『[[A&G TRIBAL RADIO SHOW〜アニスパ!〜エジソン]]』『[[ミュ〜コミ+プラス]]』など。
* アニメやゲームなどとの[[メディアミックス]]による番組
**90年代多く見られたアニメ、ゲーム連動の情報番組、ラジオドラマを含む番組やキャラクターがDJを務める番組、近年はアニメ系ウェブコンテンツと連動した番組など。『[[もっと!ときめきメモリアル]]』『[[D.C. 〜ダ・カーポ〜 初音島放送局]]他』『[[RADIOアニメロミックス]]』等多数。
**『[[広井王子のマルチ天国]]』内で放送されたリスナー参加型ラジオドラマ『[[火星物語]]』、[[ニッポン放送]]が中心となって行った[[メディアミックス]]プロジェクトの『[[MAICO2010]]』、『[[トラブルチョコレート]]』などラジオドラマ発のメディアミックスも見られ、さらに近年は『[[神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜]]』などラジオドラマではない番組発のメディアミックスをする番組も増えている。
* アニメ・ゲーム・漫画・小説(おもにライトノベル)などを原作にした[[ラジオドラマ]]番組
** 黎明期から見られるが、特に90年代に多い声優のトークと抱き合わされているものを指す。『[[林原めぐみのTokyo Boogie Night]]』内で放送された『[[熱血電波倶楽部]]』など。
** 現在、このスタイルの番組は減った一方、番組で新人声優や声優を志す学生を育てる企画として寸劇が演じられる機会が増えた。『[[智一・美樹のラジオビッグバン]]』『[[集まれ!昌鹿野編集部]]』など。
* 声優・アニソンシンガーなどがパーソナリティを務める番組
** 『[[mamiのRADIかるコミュニケーション]]』『[[林原めぐみのHeartful Station]]』など。DJは一人であったり、二人以上、声優・アナウンサー・アニメ分野専門の司会者・構成作家がアシスタントに付くなど形態は様々である。近年は強力な[[スポンサー]]が付いている番組以外は地上波にて放送される機会が少なくなりがちで、ネットラジオにて放送される機会が増えた。
** 特に昨今のネットラジオへの進出で多く番組を放送出来るようになった現在は、声優の他に[[アニメソング|アニソン]]歌手や業界関係者による番組も放送される。『[[一生ポリケロ|ポリケロ]]シリーズ』『[[せいやん・YURIAの 美少女ゲームは嫌い]]』など。
* [[アニメソング]]や[[ゲームミュージック]]専門・もしくはメインに受け付ける[[リクエスト]]番組
** 『[[アニメ玉手箱]]』→『[[青春ラジメニア]]』『[[A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン]]』『[[今日は一日○○三昧]]』内『アニソン三昧シリーズ』とそのスピンオフに当たる『[[アニソン・アカデミー]]』など。リクエスト数などを集計したランキング番組の形式をとる場合も多い。
** 地方局で放送される局アナウンサーによるアニラジはこの形式をとることが多い。『[[アニメでGo!Go!]]』など。
 
== 放送局 ==
 
[[東京]]・[[関西]]・[[東海]]の主要放送局は何らかの形でアニラジ番組を放送している。特に文化放送・ラジオ大阪・[[ラジオ関西]]・[[東海ラジオ放送|東海ラジオ]]が長年アニラジに力を入れている[[放送局]]として挙げられる。文化放送・、東海ラジオ大阪・ラジオ関西を除く3局は各アニメ番組をブロック編成または[[ブランディング|ブランド化]]を行っており、あちらこちらでこれらの名前を使用している。ただし、[[ラテ欄]]ではゾーン名が出されることはない。
* 文化放送 - '''[[文化放送A&Gゾーン]]'''
* ラジオ大阪 - '''[[1314 V-STATION|1314(ワンスリーワンフォー)V-STATION]]'''
* ラジオ関西 - '''[[アニたまどっとコム]]'''
TBSラジオは「[[ファンタジーワールド]]」や「[[954 V-STATION]]」を設けるなど、かつて熱心だった時期もあったが、現在は『[[林原めぐみのTokyo Boogie Night]]』のみ。[[ニッポン放送]]もかつては土曜夜に大型アニラジ番組を放送していた時期があるものの、2015年10月現在は純粋なアニラジ番組ではないが「オタクアナウンサー」こと[[吉田尚記]]による『[[ミュ〜コミ+プラス]]』を放送しているほか、『[[スフィアのオールナイトニッポンR]]』『新発見!アニめぐ』など限られた存在となっている。[[ABCラジオ]]も『[[夏子と千和のツンピリラヂヲ]]』のように地上波放送でのキー局になった例や、『[[吉田仁美のプリキュアラジオ キュアキュア・プリティ]]』で自社制作をしたことがあるが、基本的にはネット受けが中心で、2016年4月以降は『[[上坂すみれの(はーと)をつければかわいかろう]]』のみに留まる。そして、かつて[[CBCラジオ]]・ラジオ日本はアニラジが無かった時期があり、特にラジオ日本は[[アール・エフ・ラジオ日本#「社会の木鐸」宣言|「社会の木鐸」宣言]]により全廃したという過去がある。CBCラジオは唯一のアニラジ番組であった『[[夏子と千和のツンピリラヂヲ]]』のネットを終了したため2011年秋からにて毎週放送のアニラジの放送が再び消滅していたが番組は全廃となり、2016年4月以降はからネット開始した月1回放送の『[[スフィアのオールナイトニッポンR]]』放送のみに留まる。
 
大都市圏での放送が活発になる一方で、それ以外の主要都市圏ではアニラジの放送本数が決して多いとは言えないのが現状である。地方の番組は主に[[キング アミューズメント クリエイティブ本部|キングレコード]]提供、以前は[[綜合放送]]など製作の[[番組販売|番販]]、ナイターオフ向け番組(『[[ラジオアミューズメントパーク]]』・『[[A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜]]』)、[[アナウンサー]]等による30分の自社製作番組が主であり、1時間を越える番組や生放送等[[ワイド番組]]といえる物は[[STVラジオ]]『[[川田まみのアタックヤング]]』や[[全国ラジオネットワーク|NRN系]]『[[スフィアのオールナイトニッポンR]]』など稀な存在である。
 
これは地方局での放送枠に空きが無いこと(地域当たりの[[ラジオ放送局]]が少なく、[[Japan Radio Network|JRN]]系及び[[全国ラジオネットワーク|NRN]]系列の[[クロスネット]]であるため)や、それと同じ事情、スポンサーの都合などから地上波によるアニメの放送自体が少ないことが挙げられる。
 
こういった地方局での放送が少ない事情、番組の性質上、夜間、特に深夜などに番組が放送される場合が多く[[AM放送]]の電波特性上、夜間には放送エリア外での受信が可能なことから遠距離受信が一つの文化となっており、そういったリスナー向けのコーナー(『[[林原めぐみのHeartful Station]]』など)、更にそういったリスナー向けのイベントの実施など、番組があらゆる意味で広がりをみせることが多かった。だが、インターネット、およびネットラジオが普及して以降は時に海外からの便りが来て話題に上るといったことはあるが、ネット環境さえあれば聴取が可能であることからそういった文化は廃れつつある。また、有料ながらも全国で各地のラジオ放送局(一部除く)を聴取できる[[radiko]]プレミアムサービスの開始とその普及に伴い、現在では地域的な障壁はほぼ取り除かれている。
 
; 東名阪地区以外でアニラジを比較的多く放送しているAM局
105 ⟶ 103行目:
AM以外の地上波ラジオについて、ラジオたんぱ(現・[[日経ラジオ社|ラジオNIKKEI]])では[[2000年]]12月頃からBSデジタル放送「[[ビー・エス・コミュニケーションズ|BSラジオNIKKEI]]」放送開始に伴い、『[[デジタルボイスステーション]]』(DVS)という名称を使用していたなどかつてはアニラジ放送に積極的であったが、現在は毎週水曜放送の『Anime & Seiyu Music Night』と、不定期で[[檜川彰人]]アナウンサーによる『[[アニソンポッド]]』が放送されているのみである。
 
FMでは[[エフエム東京|TOKYO FM]]、[[エフエムナックファイブ|NACK5]]、[[エフエム富士|FM-FUJI]]などが放送している。[[全国FM放送協議会|JFN]]でも先述の椎名へきるによる番組や『トラブルチョコレート』など放送していたがそれらも一時期は放送していなかった。途切れ、現在アニラジ色はかなり弱いが『[[坂本真綾 from everywhere.]]』があるなど限定的である。[[JAPAN FM LEAGUE|JFL]]や[[MegaNet]]および一部の独立FM放送局([[エフエム京都|α-Station]]など)などでも単発的に放送されるに留まっている。[[ラジオ#超短波放送(FM放送・BSデジタルラジオ)|FM]]放送が音楽中心の番組構成であり、アニメなどを扱う番組には積極的になれなかったことが要因である。<br>
[[ベイエフエム|bayfm]]では[[山寺宏一|山寺宏一(バズーカ山寺)]]や[[坂本真綾]]、[[森久保祥太郎]]、[[大原さやか]]がDJを務める番組が存在するが、こちらの場合は「番組のDJが声優である」ということに過ぎず、内容は通常の音楽番組である。
 
一方、[[コミュニティ放送|コミュニティ放送局]]では、性質上プログラムがAMに近いトーク主体であったり、局の規模の都合コミュニティ局同士の番組ネットや有線放送の再送信が多いなどから、『[[アニメ関門文化学園]]』といったコミュニティFM曲制作有線経由のコミュニティFMネット番組や局独自のアニソンを中心としたプログラムが放送されている。