「静止トランスファ軌道」の版間の差分

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# 静止トランスファ軌道に軌道変換
#:次に、適切な時間にロケットエンジンで加速し、遠地点を静止軌道の高度まで上げる。このとき遠地点が衛星の追跡管制上都合の良い位置になるように、軌道変換の時刻を選ぶ必要がある。一旦パーキング軌道に投入する理由はこのためである。
# 静止軌道(静止ドリフト軌道)に軌道変換
#:近地点の高度を遠地点に等しく、すなわち円軌道になるように軌道変換を行う。このためには、遠地点でロケットエンジン([[アポジエンジン]])(モーター)を使用して推力を与える必要がある。通常、数回に分けてアポジエンジンを噴射させ、軌道変換を行う
# 最終的な静止位置に移動
#:最後に、衛星内蔵の姿勢制御用エンジンで微調整を行い、所定の静止位置に移動する。
 
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通常、パーキング軌道からGTOに変換する際には打上げロケットの最上段を、GTOから静止軌道に変換する際には衛星に内蔵した小型ロケットを用いることが多い。後者は遠地点(Apogee)で噴射することからアポジモーター(Apogee motor)と呼ぶ。
 
なお、上記の軌道変換中に、軌道面の変換も行うのが普通である。パーキング軌道は通常打ち上げ地点の緯度に近い軌道傾斜角を持つため、例えば種子島やバイコヌールなどの射場から打ち上げると、静止衛星に必要な軌道傾斜角0度に変換する必要がある。この意味では射場の緯度は赤道に近いほどよく、[[欧州宇宙機関]]が用いる赤道ギアナのクールー宇宙センターは北緯6度程度と大変立地条件が良いことになる。米国のSeaLaunch社は赤道上からの打ち上げサービスを行っている。この場合、軌道変換という視点からはもっとも効率がよいことになる。
 
== 関連項目 ==