「ライトセーバー」の版間の差分

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物理的外観は全長30センチメートルほどの金属製の柄のみで構成されており、起動すると鍔から長さ1メートルほどの尖形状の光刃が形成される。このプラズマの刃は何らかの物体に接触したときにのみ熱エネルギーを放出し、その物体を溶断する。また光刃を覆うアーク波の作用により、レーザーやビームの類に干渉して弾道をそらしたり、ライトセーバーの光刃同士で切り結ぶことも可能としている。互いにライトセーバーを用いた戦いは往々にして激しい剣戟が繰り広げられるが、人体に命中すればその威力の高さゆえ、決着は一瞬でつく。ただし斬撃と同時に、その傷口も高温で焼灼されて出血が妨げられるため、たとえ四肢などが切断されて戦闘不能に陥ったとしても、それ自体が致命傷となるケースはほとんど見られない。[[ダース・モール]]に至っては胴部を切断されて下半身を失ったにもかかわらず、一命を取り留めている。光刃の切断力は、幼いジェダイのパダワンの修行中など、その用途に応じて調節が可能。また『[[スター・ウォーズ 反乱者たち]]』においては、光刃の長さを調整する機能があることも判明している。
 
[[ジェダイ|ジェダイの騎士]]や[[シス (スター・ウォーズ)|シスの暗黒卿]]にとって、[[スター・ウォーズ登場テクノロジー一覧#ブラスター|ブラスター]]などの銃火器よりもライトセーバーを重用する所以は、これを扱う高度な剣術を体得していることも大きな理由のひとつだが、[[フォース (スター・ウォーズ)|フォース]]の恩恵による未来予知能力と空間認識能力により、ブラスターなどによる高速の銃撃ですら、弾道を先読みして防御し、更にはそれを敵側に跳ね返せる攻防一体の武器になることが何よりも大きい。そのためフォースの使い手同士によるライトセーバー戦では、単純な剣技の優劣だけではなく、この予知による駆け引きを制することも勝敗を分かつ要因となる。しかしエピソード3のアナキン対オビワンのように経験がフォースを上回りオビワンが勝ったということもある。
だが決して万能ではなく、フォースを使う者によってその能力には個人差があるうえ、身に付けた予知能力と反応速度を上回るほどの高速ないし高密度の攻撃には対応しきれないことも多い。ジオノーシスの戦いにおいて、個々の戦闘能力ならば[[バトル・ドロイド]]に遥かに勝るジェダイが、ブラスターを装備した[[クローン・トルーパー]]の援軍20万がなければ敗北していたことからも、いかにジェダイといえども、数の圧倒的不利と飽和攻撃には勝てないことを物語っている。
 
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== 構造 ==
[[File:Barack Obama and Tim Morehouse 2.jpg|thumb|right|250px|[[バラク・オバマ|オバマ]][[アメリカ合衆国大統領|大統領]]とライトセーバーのレプリカ]]
内部構造は動力源である多面体の宝石アデガン・クリスタル(アイラ・クリスタルが数個(通常3個まで)内蔵されている。放射口中心から放出されるエネルギー集合体は刃のように見える。クリスタルが単一のライトセーバーは、強度および刃の長さは予め固定されており、複数のクリスタルを使用して製作されたセーバーは外側の装置を回転させ宝石間の距離を調整することにより強度や刃の長さを変えて使用することができる。ジェダイの修行の一環であるライトセーバーの製作は、クリスタルの配列およびカット加工などの作業を全て自分の手で仕上げなければいけない。配列を僅かにでも誤ると、ディアチウムパワーセルの制御に失敗し、作動スイッチを起動した途端にショートしてしまう。
 
青や緑の刃を持つライトセーバーは主に極寒の惑星[[スター・ウォーズ惑星一覧|イラム]]で取れた天然クリスタルを使用しており、イラムにはクリスタルの鉱脈とライトセーバー製作のためのジェダイの寺院があったが、寺院は[[クローン大戦]]中に[[独立星系連合]]の爆破[[スター・ウォーズ登場テクノロジー一覧#ドロイド|ドロイド]]によって破壊された。なお、ジェダイが基本的に天然のクリスタルを使用する事が多いのに対し、シスは人工のクリスタルを好んで使用する。その際シスは邪悪な心を込めて作ると言われており、その影響で光刃の色が赤になっている。
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== 型(フォーム) ==
=== 正史 ===
ライトセーバーにはいくつかの型が存在しており、正史作品で言及されているのは第三の型と第四の型のみだが、正史に準じた参考書によって第一から第七の型が存在するとされている。ただし、レジェンズにおけるものと完全に同一なものかは不明
#'''第一の型'''
#:シャイ=チョーとも呼ばれる、ジェダイ・オーダーによって開発された最も古く、初歩的な型。他の戦闘技能が開発された後では、他に打つ手がない場合に使用されるようになった。
#'''第二の型'''
#:マカシとも呼ばれる、優雅な戦闘スタイル。主に[[シス (スター・ウォーズ)|シス]]に属する相手との決闘の際に使用される。
#'''第三の型'''
#:ソレスもしくはマイノック戦法とも呼ばれる。[[メイス・ウィンドゥ]]の弟子[[デパ・ビラバ]]はこの型に拘っていたとされ、その弟子であるケイナンもまたこの型を踏襲している。理由は不明だが、尋問官はこの型に拘ったビラバとそれを踏襲するケイナンを愚かと罵っている。レジェンズ他の著名な使い手おけるソ[[オビ=ワン・ケノレスと同一かは言及されていなビ]]が
#'''第四の型'''
#:アタルとも呼ばれる。アクロバティックな戦闘スタイルで、ブラスターからの防御に長け、開けた空間での使用に適す。[[アナキン・スカイウォーカー]]がジェダイ聖堂で他のジェダイに手本を見せていた。第三の型よりも攻撃的かつアクロバティックで、かつてはオビ=ワン・ケノービも使用していた。
#'''第五の型'''
#:シエンもしくはドジェム・ソとも呼ばれる。放たれたブラスターを相手に向けて跳ね返し、防御を攻撃に転じさせる。古くは[[アソーカ・タノ]]のように逆手持ちで利用されていた。
#'''第六の型'''
#:ニマンとも呼ばれる。ダブル=ブレード・ライトセーバーと[[フォース (スター・ウォーズ)|フォース]]を組み合わせた戦闘スタイル。
#'''第七の型'''
#:ジュヨーもしくはヴァーパッドとも呼ばれる。最も攻撃的かつ予測不可能なフォームで、「フェロシティー・フォーム(獰猛なフォーム)」の異名を持つ。そのためダークサイダーが愛用していたが、ジェダイにも使用されてはいた。攻撃のみに集中し、守備のことは考えられていないが、使い手のスピードや両刃のライトセイバーによって補われている。著名な使い手は[[ダース・モール]]と[[メイス・ウィンドゥ]]。
=== レジェンズ ===
レジェンズにおいては大きく7つの型が存在。それらはジェダイの歴史と共に無数に編み出され、後のジェダイ達はこれらを正式なフォームとして体系化しており、クローン大戦の頃には以下の7つとなっている。またフォームを用いるジェダイによって、自身の弱点を補完する形で原型となる基本動作に改良を加えられたフォームもある。また複数のフォームを習得しているジェダイも少なくなく、状況に合わせて使い分けることも可能である。