「指揮棒」の版間の差分

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*史上初めて、現代の指揮棒につながるものを用いて指揮をしたのは19世紀初頭の[[カール・マリア・フォン・ヴェーバー]]や、[[ルイ・シュポーア|ルートヴィヒ・シュポア]]と言われている。
*当初、指揮棒は巻き紙が用いられ、後に魚の骨([[フェリックス・メンデルスゾーン|メンデルスゾーン]]が愛用)や樹皮をはいでいないリンデンの枝([[エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ]]が愛用)、その他指揮者の個人的趣味で、ブリリアンカットのダイヤモンド付きの指揮棒、カエデに純金と宝石をあしらった指揮棒などが登場した。
*[[ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]]の2代目の[[指揮者]]として歴史上有名な[[アルトゥール・ニキシュ]]([[1855年]][[10月12日]]-[[1922年]][[1月23日]])は指揮棒の先が常に目の高さに来るように指揮し、奏者達の注視する先に己の目が来るようにしていた。[[カール・ベーム]]も同様であった。また、シカゴ交響楽団の基礎を築いた[[フリッツ・ライナー]]([[1888年]][[12月19日]]-[[1963年]][[11月15日]])は、指揮棒をわざと小さくしかも下の見難い位置で振ることにより逆に団員の注意をひいたそうである。カラヤンも短い指揮棒で[[小澤征爾]]に影響を与えたが、現在の小澤は [[ニコラウス・アーノンクール]]や[[ヴァレリー・ゲルギエフ]]、[[ピエール・ブーレーズ]]らと同様、棒なしで指揮をしている。
 
*20世紀前半までは現在使われているものより長い指揮棒がよく使われた。[[ピエール・モントゥー]]や[[ブルーノ・ワルター]]といった19世紀生まれの大指揮者の映像をみると、明らかに長い指揮棒を振っているのが分かる。現在はロシア系の指揮者:[[ユリ・アロノヴィッチ]]や[[マクシム・ショスタコーヴィチ]]などが良く長い指揮棒で指揮している。[[四管編成]]以上の大編成や[[グランド・オペラ]]の指揮の時に見やすいと言われている。