「佐藤哲三 (競馬)」の版間の差分

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騎手として目指した姿は「一流のホースマンではなく、一流のギャンブルレーサー」であったといい、「[[勝馬投票券|馬券]]を買うファンのための騎乗」が信条であった<ref name="yushun1410" />。自身も[[競艇]]ファンとして舟券を買う立場にあり、その経験を騎手としての姿勢にも反映させていたという<ref name="keibalab" /><ref name="keibalab2" />。騎乗していた頃から「なんとか3着に入ってやろうと思っていつも乗っている。1着が全てとは僕は思わない。もちろん、1着を目指して乗っていますけど、馬券は単勝だけではないんでね」と語り<ref name="yushun1410" />、そういったなかで、1着にはなれずともファンの中で主役になれる馬がいるはずだ、という信条も口にしている<ref name="keibalab2" />。
 
また、2000年の[[皐月賞]]において[[ラガーレグルス]](3番人気<ref>『優駿』2000年5月号、p.10</ref>)に騎乗した際、スタートを切れないまま終わるという失態を演じたことも背景にあった。「あのときに何も説明できなかったという思いがずっと残り、多くのファンにスタートも切れないまま損をさせてしまったので、これからの騎手人生のなかで絶対に返していこうという思いが芽生え」たのだという<ref name="yushun1410" />。佐藤は自身の引退会見においても、失敗例として、また自身の向上に繋がった例としてこの競走を挙げている<ref name="keibalab">{{Cite web |url=https://web.archive.org/web/20150418233238/http://keibalab.jp/topics/24207 |title=佐藤哲三騎手 引退会見(前半) 信念は「馬に気持ちを伝えたい」 |author= |publisher=競馬ラボ |accessdate=2016年3月9日 |date=2014-9-17}}</ref>。
 
引退のきっかけにも「ギャンブルレーサー」としての意識が関わっていた。「馬を可愛がりつつ、競走では割り切って結果を出すことなどできない」「馬にとっては騎手は嫌な存在のはず」と考えていた<ref name="yushun1410" />佐藤は、努めて馬の可愛い面を目に入れないようにしていたが、リハビリ生活中にキズナのもとを訪れた際、自身にじゃれつく姿を見て「めちゃくちゃ可愛い」と感じ<ref name="keibalab2">{{Cite web |url=https://web.archive.org/web/20140917145705/http://keibalab.jp/topics/24208/ |title=佐藤哲三騎手 引退会見(後半) 決断は「キズナを可愛いと思った時」 |author= |publisher=競馬ラボ |accessdate=2016年3月9日 |date=2014-9-17}}</ref>、「この感性のまま、もし明日、腕が動いたとしても、ギャンブルレーサーとしての佐藤哲三には戻れない」と考え、引退を決断したのだと述べた<ref name="yushun1410" />。