「F-35 (戦闘機)」の版間の差分

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2011年[[12月16日]]、産経新聞は[[アメリカ国防総省]]内部資料を出所とした「ステルス性能に疑問」という記事を報じ、また、具体的問題点として、攻撃能力、被弾や事故時の生存可能性、旋回や上昇など飛行性能、[[空対空ミサイル]]の発射、[[電子戦]]能力が[[テストパイロット]]などより運用上深刻な、または特別な懸念として挙がっている、としている。それによると、報告者は国防総省のアハーン次官補代理ら計5人で、報告書では「今後の生産を中止するような根本的なリスクは認められなかった」としながらも、上述の問題点より「設計の安定性で信頼に欠ける」と結論し、「調達・生産計画の真剣な再考」が求められている、としている<ref>{{cite news |title=F35 空対空ミサイルとステルス性能に疑問 米国防総省内部資料 |newspaper=産経新聞|date=2011-12-15|url=http://sankei.jp.msn.com/world/news/111215/amr11121520070013-n1.htm |accessdate=2011-12-25}}</ref>。
 
[[2013年]][[1月14日]]には、飛行領域の拡張作業で深刻な問題が発生し、維持旋回荷重を全型で5.0G以下に引き下げることが報道された<ref>{{cite news |title=Pentagon lowers F-35 performance bar |newspaper=Flightglobal|date=2013-01-14|url=https://www.flightglobal.com/news/articles/pentagon-lowers-f-35-performance-bar-381031/ |accessdate=2016-04-10}}</ref>。これは[[第3世代ジェット戦闘機]]である[[F-4 (戦闘機)|F-4]]や[[F-5 (戦闘機)|F-5]]並の数値であり、空中戦はもちろん、地対空ミサイルなどに対しての脆弱性が危惧されている。また、[[2015年]]1月に行われた模擬空中戦演習ではF-35がF-16に敗北し、テストパイロットは「F-35はF-16とエンゲージを行った際に、全ての状況下でパワー面で明らかに不利な条件に置かれた」と報告書にて述べた。これに対し開発責任者ジェフリー・ハリジャンは、この模擬空中戦演習に参加したF-35Aは初期生産機の「AF-02」で、空中戦用のソフトウェアやステルスコーティングが不完全であったため、この報告書をもってF-35が失敗機だと決めつけるのは時期尚早と反論している<ref>{{cite news |title=F-35はなぜ機動性では旧型機にも劣るのか、波紋を呼ぶUSAFによる模擬空中戦演習の結果 |newspaper=businessnewsline|date=2015-07-03|url=http://business.newsln.jp/news/201507040631420000.html |accessdate=2016-04-10}}</ref>。またアメリカ空軍も「完全な能力を発揮した場合のシミュレーションを何度も実施したが、F-16に対しては全て勝利している」と反論している<ref>{{cite news |title=旧式より弱い新鋭戦闘機F-35? 99年間くり返される無意味な比較 |newspaper=exciteニュース|date=2015-07-13|url=http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20150713/Trafficnews_41533.html |accessdate=2016-04-10}}</ref>。
-07-03|url=http://business.newsln.jp/news/201507040631420000.html |accessdate=2016-04-10}}</ref>。またアメリカ空軍も「完全な能力を発揮した場合のシミュレーションを何度も実施したが、F-16に対しては全て勝利している」と反論している<ref>{{cite news |title=旧式より弱い新鋭戦闘機F-35? 99年間くり返される無意味な比較 |newspaper=exciteニュース|date=2015
-07-13|url=http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20150713/Trafficnews_41533.html |accessdate=2016-04-10}}</ref>。
 
上記課題について2013年[[5月23日]]に発表されたアメリカ国防総省の報告書によると、昨年のF-35計画は全体のコストが45億[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]下がっており、上昇傾向にあったコストが減少に転じた<ref>{{cite news |title=Pentagon: F-35 Program Costs Fell $4.5 Billion Last Year |newspaper=Defense News|date=2013-05-23|url=http://www.defensenews.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2013305230020 |accessdate=2013-06-15}}</ref>。