削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
117行目:
;Apple II
:最初のApple II。電源を入れてもBASICがホットスタートせず、モニタからCtrl+Bを入力する必要があった。最初期のApple II はパワーオンリセット機能もなく、電源を入れてRESETボタンを押すことでリセットがかかりモニタが起動した。
 
;Apple II plus
:オートスタートROMが搭載されて、FDDが接続されていればFDDから、接続されていなければ内蔵のBASICが自動でブートするようになった。キーボード左下のパワーランプが平型になり左シフトキーを押す際に邪魔にならなくなった。後期モデルではキーボードがスカルプチャータイプになっている。
 
;Apple II J-plus
:Apple II plusをベースに、日本向けにカナ文字が表示できるようにしたもの。カナ文字を表示させるためにキャラクターセットの一部とモニタROMが変更されており、その為、ソフトによっては文字化けを起こしたり動かなかったりとコンパチビリティに問題があった。キーボードはキーのフロント部分にカナ文字が刻印されていた。マニュアルはESDラボラトリが翻訳した日本語版が付属した。
 
:カナ文字自体はDOS Tool Kitのハイレゾ・キャラクタージェネレーターを使用することで、J-plus以外でもHIRES画面を用いて描画することができた。市販のプログラムでもカナ文字はソフトウェアでHIRES画面に直接描画されることが多く、J-plusのカナ表示機能を必要としたのはデータベースなど、ごく一部のビジネスソフトに限られた。
 
;Apple II europlus
:欧州でも動くように電源ユニットが220V対応になったもの。ビデオ出力はNTSCのままだったので、画面表示にはNTSC対応のモニタを用意するか7番スロットにPALカードを挿す必要があった(7番スロットは「PALカード専用」と書かれたシールで封印が施されていた)。ROMは書き換えられていないので、ソフトのコンパチビリティは高かった。
 
;Apple II Arabic-plus
:スロット0番に[[アラビア語]]を出力するためのボードが挿ささったもの。このボードをオンにして起動するとアラビア語モードとなり、キャラクターセットがアラビア文字になり、タイプした文字が『右→左』で出力されるようになる。キートップにはアルファベットと一緒にアラビア文字がシルク印刷されていた。
 
;Apple IIe
:Apple III が商業的に失敗したことを受けて製造された拡張版Apple II。0番スロットがAUXスロットに変わり、メモリボードを挿すことで1行80文字のテキストが表示できるようになった。またキーボードがフルASCIIセットとなり、アルファベットの小文字が直接入力できるようになった他、上下のカーソルキーやアップルキーも新設された。
 
;Enhanced Apple IIe
:Apple IIeの改良型。メモリボードを挿すことで1行80文字のテキスト表示の他、ダブルハイレゾ(560×192ドット、16色)のグラフィックが表示できるようになった。ノーマルのApple IIe向けに、Enhancedモデルへのアップグレードキットも発売された。
 
;Apple IIc
:必要なインターフェースを全て内蔵させる代わりに拡張スロットを廃して小型化させたApple II。ただし外付けでかなり大きなACアダプタが付くので全体ではコンパクトにならない。内蔵の5インチFDDは薄型化によりドライブの機構が変わり、そのためプロテクトのきついソフトは正常動作しない確率が高く、メーカーはIIc対応版のソフトを新たにリリースして対応することとなった。マウスインターフェースを標準装備していて、マウスを直接繋いで使うことができた。
 
;Apple IIc plus
:内蔵のFDDが5インチから3.5インチに変更されたモデル。また電源が内蔵されACアダプタが不要になり本来の意図でのコンパクトモデルになった。この頃は既にMacが発売されており、Macの影響を多分に受けている。
 
;テンキー付き Apple IIe
:Macが登場した後も、教育市場ではApple II の需要が依然高かったため製造された最終モデル。教育向けということもあり、今まで頑なに付けられなかったテンキーが新設された。メモリは標準でオンボード128KB。本体ケースはプラチナホワイトカラーとなりMacと同じ材質になった。
 
;Apple IIGS
:CPUに[[65816 (コンピュータ)|65816]]を載せた16ビット版のApple II。グラフィックとサウンドが大幅に強化されている。本体はキーボード分離型となり、一見すると[[Macintosh LC]]のような外観となった。メモリを4MBに拡張することで[[:en:Apple GS/OS |GS/OS]]というGUIベースのOSが使用できた。Apple II のソフトは[[:en:Mega II|MEGA II]] という専用のチップで動作した。
 
:Apple IIeをGSにアップグレードするコンバージョンキットも販売された。ただしマザーボードと底板がそっくり交換となり、流用できるのはケースとキーボードと電源程度となる。
 
;Apple IIe Card
:Macintosh上でApple II のソフトウェアを動かすためのカード。Macintosh LCのLCカードスロットに挿して使う。FDDはMacintosh内蔵のドライブが使えたが、5インチのFDDを動かしたい場合は、付属のケーブルでApple II 用のドライブを接続して使うこともできた。またMacintoshのハードディスクにディスクをコピーして使うこともできた。
 
:オプション設定でカラーバースト信号を切り替えたり、クロック数を上げて[[オーバークロック]]で動作させることもできた。
 
;Bell & Howell Micro Computer
:Bell & Howell社向けに出荷したApple II のOEM品。本体ケースが黒色になっているのと、背面にAV関係をコントロールする各種アウトレットが増設されている違いがある。