「未完成のオベリスク」の版間の差分

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[[ファイル:Obelisk2.jpg|thumb|アスワンの採石場にある未完成のオベリスク(1990年)]]
[[ファイル:Assuan 07.jpg|thumb|底部より]]
「'''未完成のオベリスク'''」(みかんせいのオベリスク)は、[[エジプト]][[アスワン]]にある[[古代エジプト時代]]の[[採石場|北採石場]]に残された加工途中の巨大な[[オベリスク]]である。おそらく[[カルナック神殿]]のオベリスクを補うため、第18王朝5代目のファラオ「[[ハトシェプスト|ハトシェプスト女王]](紀元前 1508~1458年)」の命により作業が始められた。通常のオベリスクよりも10メートル近く大きなもので、完成すれば長さはおよそ 42メートル、重さ 1,200トンであったと推測される<ref>{{cite book | last = Bard | first = Kathryn | authorlink = | coauthors = | title = Encyclopedia of the Archaeology of Ancient Egypt | publisher = Routledge | date = 1999 | location = | url = http://books.google.com/books?id=XNdgScxtirYC&pg=RA1-PA587&dq=%22unfinished+obelisk%22&ei=xcBDSIyRJ8PSiwHU-6CIBQ&client=firefox-a&sig=ZuCjFuemBUYbCCSUlTjSkNi6M8o | doi = | id = | isbn = 978-0-415-18589-9| page = 587 }}</ref>。
 
オベリスクの石工は、[[基盤岩|基盤]]から直接抜き出すように刻み始めたが、[[花崗岩]]の中にひびが現れたため途中で放棄された。オベリスクの底面は依然として基盤に付いたままになっている。まだ石に鮮明に残る工具の跡と労働者がどこで作業をしていたかを示す黄土色の線によって古代エジプトの珍しい石工技術を観察することができる。