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{{出典の明記|date=2015年7月}}
{{競走馬
|名 = スカーレットブーケ
5 ⟶ 4行目:
|説 =
|英 = {{lang|en|Scarlet Bouquet}}
|性 = [[牝馬|牝]]<ref name="yu0803" />
|色 = [[栗毛]]<ref name="yu0803" />
|種 = [[サラブレッド]]
|生 = {{生年月日と馬齢|p=0|1988|4|11}}<ref name="yu0803" />
|死 = （存命）
|父 = [[ノーザンテースト]]<ref name="yu0803" />
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|母父 = [[クリムゾンサタン|Crimson Satan]]<ref name="yu0803" />
|産 = [[社台ファーム]]<ref name="yu0803" />
|国 = {{JPN}}（[[北海道]][[千歳市]]）<ref name="yu0803" />
|主 = [[吉田勝己]]、ほか9人<ref name="yu0803" />
|調 = [[伊藤雄二]]（[[栗東トレーニングセンター|栗東]]）<ref name="yu0803" />
|績 = 21戦6勝<ref name="yu0803" />
|金 = 3億1175万5600円<ref name="yu0803" />
}}
 
'''スカーレットブーケ'''は（[[日本1988年]]の[[競走馬4月11日]]、[[繁殖牝馬]]。競走馬時代<ref name="yu0803" /> - ）は[[中央競馬日本]]の[[重賞]]を4勝するなど快速競走馬として知られた。[[ダイワメジャー]]、[[ダイワスカーレット]]など多くの活躍馬を送り出す繁殖牝馬としても知られている。馬名は英語で「緋色の花束」の意]]。
 
1990年に中央競馬（JRA）でデビューし、1992年末までに[[重賞]]競走4勝を含む通算21戦6勝の成績を残した。1993年より繁殖牝馬となり、GI競走5勝を挙げた[[ダイワメジャー]]、GI・JpnI競走で4勝を挙げた[[ダイワスカーレット]]などの活躍馬を輩出。2009年にはJRAの広報誌『[[優駿]]』選定による「現代の名牝ベスト100」において第1位に選ばれている。
全姉に[[フィリーズレビュー|報知杯4歳牝馬特別]]の優勝馬[[スカーレットリボン]]や、[[ヴァーミリアン]]、[[サカラート]]の祖母スカーレットローズ、[[トーセンジョウオー]]の祖母スカーレットブルーがいる。▼
 
▲全姉にの[[フィリーズレビュー|報知杯4歳牝馬特別]]の優勝馬[[スカーレットリボン]]やなど、[[ヴァーミリアン]]、[[サカラート]]近親に数々の祖母スカーレットローズ、[[トーセンジョウオー]]の祖母スカーレットブルー重賞勝利馬がいる。
== 戦績 ==▼
[[1990年]][[7月7日]]に[[札幌競馬場|札幌]]でデビュー。初戦を5[[着差 (競馬)|馬身差]]で圧勝すると、続く[[札幌2歳ステークス|札幌3歳ステークス]]にも勝利し、2連勝で重賞に初優勝。その後社台ファームに短期放牧に出されるが、ソエのため十分な調教が積めず<ref name="yusyun">『優駿』（日本中央競馬会）2008年3月号 </ref>、後2戦を8着、2着とした後、年明け緒戦の[[クイーンカップ]]を3馬身差で勝利し重賞2勝目を挙げた。しかしその後は、桜花賞では[[シスタートウショウ]]の4着、[[優駿牝馬]]（オークス）では[[イソノルーブル]]の5着など、堅実に走るものの勝ちきれないレースが続いた。
 
== 経歴 ==
[[馬齢|古馬]]となって緒戦の[[日本の競馬の競走体系|オープン特別]]で12着と大敗した後、人気を落とした[[京都牝馬ステークス|京都牝馬特別]]で約1年ぶりの勝利を挙げる。続く[[中山牝馬ステークス]]も快勝し4つ目の重賞を制覇。その後4戦を経た[[ターコイズステークス]]で、トップ[[負担重量|ハンデ]]の58[[キログラム|kg]]を背負いながらこれに勝利をするも、レース後に肉体、精神ともに疲労が見られたため<ref name="yusyun"/>、このレースを最後に引退することになり、翌年の春から、故郷の[[社台ファーム]]で繁殖入りとなった。
=== 生い立ち ===
1988年4月11日、北海道千歳市・[[社台ファーム]]による生産<ref name="yu0803">『優駿』2008年3月号、pp.70-75</ref>。父はフランスの[[フォレ賞]]優勝馬で、日本への輸入後1982年から[[リーディングサイアー]]の地位を占めていた[[ノーザンテースト]]。母[[スカーレットインク]]はアメリカで走り1戦0勝、獲得賞金額525ドルという凡庸な成績だったが、子孫に米二冠馬[[マジェスティックプリンス]]らを出していた曾祖母（本馬にとっては高祖母）・ユアホステスの血統に着目され社台ファームへ輸入された<ref name="yu0803" />。本馬はこの組み合わせでは4頭目の産駒であり<ref name="yu0803" />、誕生の約3週間前（3月20日）には全姉・スカーレットリボンが[[フィリーズレビュー|報知杯4歳牝馬特別]]（GII）を制していた<ref>『優駿』1988年5月号、p.145</ref>。
 
幼駒の頃より筋肉質な好馬体を備え、悍性も強く放牧地においてはボス的な存在であった<ref name="yu0803" />。スタッフの間では、当年の社台ファーム生産馬で三指に入るとの評判が立ち、牧場の系列クラブの会報誌では「牧場牝馬No.1のパワー」と宣伝された<ref name="yu0803" />。競走年齢の3歳に達した1990年3月、[[滋賀県]][[栗東トレーニングセンター]]の[[伊藤雄二]][[厩舎]]へ入る<ref name="yu0803" />。伊藤厩舎においても「どっしりと落ち着きがあり、大物感がある」と高い評価を受けた<ref name="yu9009">『優駿』1990年9月号、pp.158-159</ref>。
=== 競走成績 ===▼
 
▲=== 戦績 ===
同年7月7日、[[札幌競馬場|札幌]]開催の新馬戦でデビュー。単勝オッズ1.6倍の1番人気に応え、2着に5[[着差 (競馬)|馬身差]]をつけて初勝利を挙げた<ref name="yu0803" />。同月29日には[[札幌2歳ステークス|札幌3歳ステークス]]（GIII）へ出走。当日は5番人気の評価であった<ref name="yu9009" />。レースでは第3コーナーで進路が塞がり、騎手の[[的場均]]が立ち上がる場面がありながらも、怯むことなく直線では馬群を割って抜けだし、2着に1馬身4分の3差をつけて勝利した<ref name="yu9009" />。的場はその内容について「すんなり逃げ切るという単調なレースで勝ったわけではないからね。デビュー2戦目の馬にはなかなかできない芸当です」と称えた<ref name="yu9009" />。
 
その後はいったん放牧に出されたが、[[骨膜炎]]を生じたこともあり調整が順調にいかず、復帰戦の[[デイリー杯2歳ステークス|デイリー杯3歳ステークス]]（GII）は前走で破った[[ノーザンドライバー]]の8着<ref name="yu9009" />、年末の[[ホープフルステークス (中央競馬)|ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス]]では、スタートから逃げ切った[[イソノルーブル]]に3馬身半差をつけられての2着となり<ref>『優駿』1991年2月号、pp.166-167</ref>、シーズンを終えた。
 
1991年は1月の[[クイーンカップ]]より始動。1番人気の支持を受けると、3番手追走から2着に3馬身差を付けて圧勝した<ref name="yushun9103">『優駿』1991年3月号、p.152</ref>。なお、スカーレットブーケは本競走の施行26回目にして関西からの初出走馬であった<ref name="yushun9103" />。続いて[[チューリップ賞]]では、ここまで2戦2勝という成績の[[シスタートウショウ]]と顔を合わせ、同馬と共に[[単枠指定]]を受ける<ref name="yushun9104">『優駿』1991年4月号、pp.21-25</ref>。レースではシスタートウショウが楽に抜け出して勝利し、スカーレットブーケは2馬身半差の2着となった<ref name="yushun9104" />。
 
4月7日に迎えた牝馬三冠初戦・桜花賞は、5戦5勝のイソノルーブル、3戦3勝のシスタートウショウ、前年の最優秀3歳牝馬で当年[[ペガサスステークス]]を制してきた<ref name="yushun9104" />ノーザンドライバー、当年の[[シンザン記念]]など重賞2勝<ref name="yushun9104" />のミルフォードスルー、そしてスカーレットブーケの「五強」による争いといわれた<ref name="yu9105">『優駿』pp.18-20</ref>。当日、スカーレットブーケはイソノルーブルとノーザンドライバーに次ぐ3番人気の支持を受けたが、本馬場入場後の大歓声で落ち着きを失ってしまう<ref name="yu9106">『優駿』1991年6月号、pp.140-142</ref>。スタートが切られると8番手前後を追走したが<ref name="yu9106" />、直線で伸びを欠き、シスタートウショウの4着に終わった<ref name="yu9105" />。
 
桜花賞のあとは[[フローラステークス|サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別]]（GII）に出走し、単枠指定を受ける<ref name="yu9107-2">『優駿』1991年7月号、p.98</ref>。伊藤厩舎所属の若手騎手・[[千田輝彦]]が手綱をとり1番人気の支持を受ける<ref name="yu9107">『優駿』1991年7月号、pp.158</ref>。レースでは3、4番手追走から抜け出しを図ったが<ref name="yu9107" />、最終コーナーから先頭に立った<ref name="yu9107-2" />ヤマニンマリーンに半馬身後れての2着となった<ref name="yu9107" />。5月19日、鞍上が武に戻って牝馬三冠2戦目・[[優駿牝馬|優駿牝馬（オークス）]]に出走。シスタートウショウ、忘れな草賞（オープン）を含む3連勝中のツインヴォイスに次ぐ3番人気となる<ref name="yu9107-3">『優駿』1991年7月号、pp.150-152</ref>。レースではイソノルーブルが先導するスローペースの流れを中団で追走、最終コーナーではツインヴォイスと共にイソノルーブルに並び掛けたが<ref>『優駿』1991年7月号、p.32</ref>、そこから交わすことができず、逃げ切ったイソノルーブルから5馬身弱の差で5着となった<ref name="yu9107-3" />。
 
夏を故郷・社台ファーム千歳で過ごし、秋は牝馬三冠最終戦・[[エリザベス女王杯]]を目標に、9月の[[サファイヤステークス]]から始動。6頭立ての少頭数で行われ、スカーレットブーケは単勝1.6倍の1番人気に推される<ref name="yu9111">『優駿』1991年11月号、pp.164-165</ref>。しかしレースでは逃げたテンザンハゴロモを捉えきれずハナ差の2着と敗れ、武は競走後「まさか負けるとは思ってもみなかった」と語った<ref name="yu9111" />。10月に出走した[[ローズステークス]]（エリザベス女王杯トライアル）でも再び1番人気に支持されたが、[[リンデンリリー]]の3着に終わる<ref>『優駿』1991年7月号、pp.158-159</ref>。エリザベス女王杯では7番人気と評価を落とすも3着となったが、三冠競走を制することはできなかった。12月に出走した[[阪神牝馬ステークス|阪神牝馬特別]]も2戦連続での3着となる。
 
洛陽ステークスでは好スタートを切ったにもかかわらず、鞍上の千田が後方待機策を選択し、自身最低の着順である12着と大敗。次走の[[京都牝馬ステークス|京都牝馬特別]]に臨むに当たり、伊藤雄二は「あれは千田のミス。今回うまく乗れなかったら他の乗り役を探す」と公言していた<ref name="yushun9204">『優駿』1992年4月号、p.134</ref>。京都牝馬特別では逃げるミルフォードスルーをみながらの2番手を追走。残り50メートルで同馬をとらえ、前年のクイーンカップ以来、約1年ぶりの勝利を挙げた<ref name="yushun9204" />。さらに次走・[[中山牝馬ステークス]]（[[柴田政人]]騎乗）では、57kgというトップハンデを背負いながらも、当時としては優秀な1800メートル1分47秒6というタイムで優勝<ref>『優駿』1992年5月号、p.136</ref>。重賞2連勝を遂げた。
 
その後、牡馬との対戦では善戦をするものの勝利を挙げることはできなかったが、年末の牝馬限定戦・[[ターコイズステークス]]では、58kgの斤量を背負いながらも快勝する<ref name="yu0803" />。しかし競走後、肉体、精神ともに疲労が見られたことから、これを最後に引退することになり、翌春から故郷の社台ファームで繁殖入りした<ref name="yu0803" />。
 
=== 繁殖牝馬時代 ===
[[トニービン]]との間に産んだ初仔・スカーレットメールはチューリップ賞で2着に入り牝馬三冠路線に乗ったが、脚部不安のため桜花賞には出走できなかった<ref name="yu0803" />。3年目以降、[[サンデーサイレンス]]と交配されはじめると産駒の質はさらに向上、第3仔・スリリングサンデーはクラシック級との評価を受けながら故障のため大成することはできなかったが、第5仔・ダイワルージュは[[新潟3歳ステークス]]（GIII）を制したほか、[[阪神ジュベナイルフィリーズ|阪神3歳牝馬ステークス]]2着、桜花賞3着とGI競走でも善戦した<ref name="yu0803" />。に第7仔・[[ダイワメジャー]]は皐月賞を制してスカーレットブーケが果たせなかったクラシック制覇を遂げ、以後2007年の引退までにGI競走を5勝、2年連続で[[JRA賞最優秀短距離馬]]受賞といった実績を残した<ref name="yu0803" />。さらにデビュー前から「ダイワメジャー以上」とも見られていた<ref name="yu0803" />[[ダイワスカーレット]]（父[[アグネスタキオン]]）は、牝馬として37年ぶりの記録となった[[有馬記念]]制覇を含むGI・JpnI競走4勝を挙げた<ref name="yu0902">『優駿』2009年2月号、p.97</ref>。この時点で、スカーレットブーケ産駒の中央GI・JpnI勝利数は9となり、[[ビワハヤヒデ]]、[[ナリタブライアン]]らの母である[[パシフィカス]]を抜いて歴代第1位の成績となった<ref name="yu0902" />。日本中央競馬会の広報誌『優駿』が2009年選出した「現代の名牝ベスト100」では、産駒の獲得賞金数およびGI・JpnI勝利数で1位、重賞勝利数で2位（1位パシフィカス）となり、総合1位に据えられた<ref name="yu0908">『優駿』2009年8月号、pp.124-125</ref>。ダイワメジャーは種牡馬としてもGI優勝馬を複数輩出しているほか、母系子孫からもダイワルージュの仔・ダイワファルコンが重賞勝利馬となっている。
<gallery>
ファイル:Daiwa_Major_20051009.jpg|ダイワメジャー
ファイル:Daiwa-Scarlet_20081102tokyo11race.jpg|thumb|ダイワスカーレット
</gallery>
 
▲=== 競走成績 ===
{| style="font-size: 90%; text-align: center; border-collapse: collapse;"
|-
40 ⟶ 66行目:
|着順
|距離 (m)
|タイム（上3[[ハロン (単位)|F]]）
|着差
|[[騎手]]
54 ⟶ 80行目:
|
|1人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1000（良）
|59.2 (35.5)
|<nowiki>-0.9秒</nowiki>
|5身
|[[柴田政人]]
|53
68 ⟶ 94行目:
|札幌
|[[札幌2歳ステークス|札幌3歳S]]
|{{color|green|GIII}}
|5人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1200（良）
|1:11.5 (37.4)
|<nowiki>-0.3秒</nowiki>
|1身3/4
|[[的場均]]
|53
84 ⟶ 110行目:
|[[京都競馬場|京都]]
|[[デイリー杯2歳ステークス|デイリー杯3歳S]]
|{{color|blue|GII}}
|6人
|8着
|芝1400（良）
|1:23.6 (37.9)
|0.5秒
|[[武豊]]
100 ⟶ 126行目:
|京都
|[[ラジオNIKKEI杯2歳ステークス|ラジオたんぱ杯3牝S]]
|{{color|green|GIII}}
|4人
|2着
|芝1600（良）
|1:35.6 (37.3)
|0.6秒
|武豊
116 ⟶ 142行目:
|[[東京競馬場|東京]]
|[[クイーンカップ|クイーンC]]
|{{color|green|GIII}}
|1人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1600（良）
|1:35.4 (35.6)
|<nowiki>-0.5秒</nowiki>
|3身
|武豊
|54
136 ⟶ 162行目:
|2着
|芝1700（良）
|1:44.5 (35.3)
|0.4秒
|武豊
148 ⟶ 174行目:
|[[阪神競馬場|阪神]]
|[[桜花賞]]
|GI
|{{color|red|GI}}
|3人
|4着
|芝1600（稍）
|1:34.8 (38.3)
|1.0秒
|武豊
164 ⟶ 190行目:
|東京
|[[フローラステークス|4歳牝馬特別・東]]
|{{color|blue|GII}}
|1人
|2着
|芝2000（良）
|2:02.3 (35.3)
|0.1秒
|[[千田輝彦]]
180 ⟶ 206行目:
|東京
|[[優駿牝馬]]
|GI
|{{color|red|GI}}
|3人
|5着
|芝2400（良）
|2:28.6 (36.2)
|0.8秒
|武豊
196 ⟶ 222行目:
|中京
|[[サファイヤステークス|サファイヤS]]
|{{color|green|GIII}}
|1人
|2着
|芝2000（良）
|2:01.7 (34.4)
|0.0秒
|武豊
212 ⟶ 238行目:
|京都
|[[ローズステークス|ローズS]]
|{{color|blue|GII}}
|1人
|3着
|芝2000（良）
|2:02.2 (37.7)
|0.8秒
|武豊
228 ⟶ 254行目:
|京都
|[[エリザベス女王杯]]
|GI
|{{color|red|GI}}
|7人
|3着
|芝2400（良）
|2:30.2 (39.0)
|0.6秒
|千田輝彦
244 ⟶ 270行目:
|阪神
|[[阪神牝馬特別]]
|{{color|green|GIII}}
|3人
|3着
|芝2000（良）
|2:04.1 (39.6)
|0.4秒
|千田輝彦
264 ⟶ 290行目:
|12着
|芝1600（良）
|1:35.8 (37.5)
|1.3秒
|千田輝彦
276 ⟶ 302行目:
|京都
|[[京都牝馬特別]]
|{{color|green|GIII}}
|5人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1600（良）
|1.36.8 (36.6)
|<nowiki>-0.1秒</nowiki>
|3/4
|千田輝彦
|56
292 ⟶ 318行目:
|中山
|[[中山牝馬ステークス|中山牝馬S]]
|{{color|green|GIII}}
|1人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1800（良）
|1:47.6 (35.5)
|<nowiki>-0.4秒</nowiki>
|2身1/2
|柴田政人
|57
308 ⟶ 334行目:
|東京
|[[京王杯スプリングカップ|京王杯SC]]
|{{color|blue|GII}}
|4人
|6着
|芝1400（良）
|1:22.2 (36.2)
|0.6秒
|千田輝彦
324 ⟶ 350行目:
|東京
|[[毎日王冠]]
|{{color|blue|GII}}
|7人
|5着
|芝1800（良）
|1:46.4 (35.4)
|0.8秒
|柴田政人
340 ⟶ 366行目:
|京都
|[[スワンステークス|スワンS]]
|{{color|blue|GII}}
|2人
|7着
|芝1400（良）
|1:22.0 (36.4)
|0.4秒
|千田輝彦
360 ⟶ 386行目:
|5着
|芝1800（良）
|1:48.7 (35.2)
|1.1秒
|[[田中勝春]]
374 ⟶ 400行目:
|OP
|3人
|{{color|reddarkred|1着}}
|芝1800（良）
|1:48.2 (34.9)
|<nowiki>-0.3秒</nowiki>
|1身3/4
|柴田政人
|58
384 ⟶ 410行目:
|-
|}
{{競走馬成績|netkeiba=1988107320}}
 
'''フリーハンデ（レーティング）'''
== 引退後 ==
{| class="wikitable"
繁殖牝馬としては準オープンクラスで活躍したスリリングサンデー、グロリアスサンデー等を輩出し堅実な成績を残す。2000年に第5子[[ダイワルージュ]]が[[新潟2歳ステークス|新潟3歳ステークス]]を制し産駒の重賞初優勝を挙げると、以降産駒成績が急速に上向き、2004年には[[ダイワメジャー]]が[[皐月賞]]を制してGI優勝馬の母に、2007年には同馬と[[ダイワスカーレット]]の2頭がこの年のGI競走で5勝を挙げるという大活躍を示した。さらに2008年の有馬記念において、ダイワスカーレットが自身GI4勝目となる有馬記念を制した事により、産駒のGI級競走勝利数が9となり、自身と[[パシフィカス]]、[[ベガ (競走馬)|ベガ]]、[[フリッパンシー]]が保持した8勝を更新、単独記録保持馬となった。下表のとおり仔出しがよく、後継となる牝馬も多数誕生している。
!年度!!対象!!馬齢!!区分!!値!!順位!!出典
|-
||1990年||rowspan="4"|JRAフリーハンデ||3（新2）歳||3（新2）歳馬（関西）||53kg||第3位||<ref>『優駿』1991年2月号、p.176</ref>
|-
|1991年||4（新3）歳||4（新3）歳以上馬||54kg||第18位||<ref>『優駿』1992年2月号、p.12</ref>
|-
|rowspan="2"|1992年||rowspan="2"|5（新4）歳||5（新4）歳以上馬||rowspan="2"|54kg||第22位||rowspan="2"|<ref>『優駿』1993年2月号、pp.21-22</ref>
|-
||短距離||第11位
|}
 
=== 繁殖成績 ===
{| class="wikitable" style="font-size: smaller90%;"
|-
!||馬名||誕生年||毛色||父||性||厩舎戦績||馬主重賞勝利||戦績・用途繁殖||出典
|-
|style="text-align: right"|1||スカーレットメール||1994年||栗毛||rowspan="2"|[[トニービン]]||牝||栗東・伊藤雄二||[[社台レースホース]]||13戦1勝||||○||<brref>{{Cite web |url=http:/>[[チュ/www.jbis.or.jp/horse/0000286803/ |title=スカーリレップ賞]]2着<brトメール />繁殖牝馬（2004|author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年[[用途変更#ウマ4月16日 |用途変更]]）date=}}</ref>
|-
|style="text-align: right"|2||ヴィノロッソ||1995年||鹿毛||牡<br />↓<br />&#39480;||栗東・伊藤雄二<br /><span style="white-space: nowrap">→栗東・（→[[西園正都]]<br />→[[美浦トレーニングせん馬|センター|美浦]]・[[小檜山悟）|小桧山悟]]<br />→上山・鈴木長次<br />→水沢・千葉博次||社台レースホース110戦4勝<br />→渡辺善治郎中央：21戦1勝<br />→菊地玄||style="white-space: nowrap"|110戦4勝（うち[[地方競馬|地方]]89戦3勝）||||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000298428/ |title=ヴィノロッソ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>
|-
|style="text-align: right"|3||style="white-space: nowrap"|[[スリリングサンデー]]||1996年||栗毛||rowspan="3" style="white-space: nowrap"|[[サンデーサイレンス]]||牡||栗東・伊藤雄二18戦5勝||||○||<brref>{{Cite web |url=http:/>→美浦・[[矢野進]]|/www.jbis.or.jp/horse/0000308973/ |rowspantitle="2"スリリングサンデー style|author="white-space: nowrap"|社台レースホpublisher=JBISサースチ |accessdate=2016年4月16日 |18戦5勝date=}}<br /ref>種牡馬
|-
|style="text-align: right"|4||style="white-space: nowrap"|グロリアスサンデー||1997年||style="white-space: nowrap"|黒鹿毛||牡||栗東・伊藤雄二||36戦5勝||||||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000316320/ |title=グロリアスサンデー |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>乗馬
|-
|style="text-align: right"|5||[[ダイワルージュ]]||1998年||鹿毛||牝||美浦・[[上原博之]]||[[大和商事]]||19戦3勝<br />||[[新潟2歳ステークス|新潟3歳S]]-GIII、[[桜花賞]]-GI（GIII）||○||<ref>{{Cite 3着、[[阪神ジュベナweb |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000324986/ |title=ダイワルフィリーズジュ |阪神3歳牝馬S]]-GIauthor= |publisher=JBISサーチ 2着<br|accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>繁殖牝馬（2010年死亡）
|-
|style="text-align: right"|6||ソフィーズローズ||1999年||鹿毛||[[ナリタブライアン]]||牝||栗東・[[松田国英]]||吉田千津||3戦0勝||||○||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000619846/ |title=ソフィーズローズ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>繁殖牝馬
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|style="text-align: right"|7||[[ダイワメジャー]]||nowrap|2001年||栗毛||rowspan="2"|サンデーサイレンス||牡||美浦・上原博之||大和商事28戦9勝<br />→[[大城敬三]]||28中央：27戦9勝（うち海外1戦0勝）<br />国外：1戦0勝||[[皐月賞]]-GI、（GI）<br />[[天皇賞|天皇賞・秋]]（秋）-GI、（GI）<br />[[安田記念]]-GI、（GI）<br />[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]-GI 2（GI）2回、<br />マイラーズカップ（GII）<br />毎日王冠（GII）<br />[[ドバイタダーフ|ドバイデュビーテ卿チャレンジトロフィーフリ|ダービー卿CT]]-G1 3着（GIII）||○||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000725485/ |title=ダイワメジャー |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>種牡馬
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|style="text-align: right"|8||レットバトラー||2002年||鹿毛||牡||栗東・[[瀬戸口勉]]37戦5勝||||||<brref>{{Cite web |url=http:/>→栗東・[[松永昌博]]/www.jbis.or.jp/horse/0000750249/ |title=レットバトラー |rowspanauthor="2" |社台レpublisher=JBISサースホースチ |accessdate=2016年4月16日 |37戦5勝date=}}<br /ref>乗馬
|-
|style="text-align: right"|9||キャスケードブーケ||2003年||鹿毛||[[スペシャルウィーク]]||牝||栗東・[[藤岡健一]]||5戦0勝||||○||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000753089/ |title=キャスケードブーケ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>繁殖牝馬
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|10||[[ダイワスカーレット]]||2004年||栗毛||[[アグネスタキオン]]||牝||栗東・松田国英||大城敬三||12戦8勝||桜花賞（JpnI）<br />[[有馬記念]]-GI、桜花賞-JpnI、[[秋華賞]]-JpnI、（JpnI）<br />[[エリザベス女王杯]]-GI、（GI）<br />[[有馬記念-GI]]（GI）<br 2着/>[[ローズステークス|ローズS]]（GII）<br />繁殖牝馬[[大阪杯]]（GII）||○||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000798369/ |title=ダイワスカーレット |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>
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|11||ブーケフレグランス||2005年||栗毛||[[ダンスインザダーク]]||牝||栗東・[[角居32戦4勝彦]]||社台レースホ||○||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000881980/ |title=ブーケフレグランス |author= |32戦publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4勝<br月16日 |date=}}</ref>繁殖牝馬（2011年 - ）
|-
|12||シャガール||2007年||栗毛||[[ネオユニヴァース]]||せ牡<br />（→セン）||rowspan="2"15戦4勝|美浦・[[藤沢和雄]]||rowspan|||<ref>{{Cite web |url="2"http://www.jbis.or.jp/horse/0001040449/ |[[山本英俊]]title=シャガール |author= |15戦publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4勝<br月16日 |date=}}</ref>乗馬
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|13||ピカソ||2008年||黒鹿毛||[[ディープインパクト (競走馬)|ディープインパクト]]||牡||17戦1勝||||||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0001087005/ |title=ピカソ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>乗馬
|-
|14||スカーレットポピー||2010年||栗毛||[[アグネスタキオン]]||牝||美浦・[[田村康仁]]||吉田千津||5戦0勝||||○||<brref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0001117345/ >繁殖牝馬（2014年|title=スカーレットポピー -|author= ）|publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月16日 |date=}}</ref>
|}
 
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|mmmf = [[ロイヤルチャージャー|Royal Charger]]
|mmmm = Your Hostess [[ファミリーナンバー|F-No.]][[4号族|4-m]]
|ref1 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000213918/pedigree/ JBISサーチ スカーレットブーケ 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|mlin = [[ノーザンテースト系]]
|ref2 = [http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988107320// netkeiba.com スカーレットブーケ 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|flin = [[4号族]]
|FN = 4-d
|ref3 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000213918/pedigree/ JBISサーチ スカーレットブーケ 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|inbr = Lady Angela3×4、[[ネアルコ|Nearco]]4×5
|ref4 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000213918/pedigree/ JBISサーチ スカーレットブーケ 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
}}
母スカーレットインクより連なる牝系は、本馬のほか姉のスカーレットローズ、スカーレットブルーの子孫からも活躍馬が続出し、俗に「スカーレット一族」との通称が付くに至った<ref name="hiraide">平出（2014）pp.50-51</ref>。さらに広くは、それぞれ米二冠馬の[[マジェスティックプリンス]]<ref name="yu0803" />、[[リアルクワイエット]]、[[ダービーステークス]]優勝馬[[セクレト]]が高祖母ユアホステスからの系統の出身である<ref name="hiraide" />。
父ノーザンテーストは通算11度の中央競馬[[リーディングサイアー]]を獲得した大種牡馬。母スカーレットインクは、本馬や他の姉妹の競走馬・繁殖馬としての活躍により名[[ファミリーライン|牝系]]の根幹牝馬と認知され、同馬から派生した系統出身馬は俗に「スカーレット一族」とも呼ばれている。
 
=== 主な近親（重賞勝利馬） ===
*孫 - [[ダイワファルコン]]（孫-[[福島記念]]2回）<ref name="hiraide" />
*又甥 - [[サカラート]]（又甥-[[東海ステークス]]、[[ブリーダーズゴールドカップ]]、[[日本テレビ盃]]、[[マーキュリーカップ]]）▼
* [[ヴァーミリアン]]（又甥-GI競走9勝を含む重賞13勝）
*又甥 - [[ヴァーミリアン]]（'''[[フェブラリーステークス]]'''、'''[[ジャパンカップダート]]'''、'''[[JBCクラシック]]'''3回、'''[[川崎記念]]'''2回、'''[[帝王賞]]'''、'''[[東京大賞典]]'''、[[浦和記念]]、[[ダイオライト記念]]、[[名古屋グランプリ]]、[[ホープフルステークス (中央競馬)|ラジオNIKKEI杯2歳ステークス]]）<ref name="hiraide" />
▲* [[サカラート]]（又甥-[[東海ステークス]]、[[ブリーダーズゴールドカップ]]、[[日本テレビ盃]]）
*又甥 - キングスエンブレム（[[シリウスステークス]]）<ref name="hiraide" />
* [[トーセンジョウオー]]（又姪-[[エンプレス杯]]、[[関東オークス]]、[[マリーンカップ]]2回、[[スパーキングレディーカップ]]）▼
*又甥 - [[ソリタリーキング]]（東海ステークス、日本テレビ盃、マーキュリーカップ）<ref name="hiraide" />
▲*又姪 - [[トーセンジョウオー]]（又姪-[[エンプレス杯]]、[[関東オークス]]、[[マリーンカップ]]2回、[[スパーキングレディーカップ]]、[[関東オークス]]）<ref name="hiraide" />
*又甥 - クォークスター（セントライト記念）<ref name="hiraide" />
 
== 出典 ==
{{Reflist|2}}
 
== 外部リンク ==
「https://ja.wikipedia.org/wiki/スカーレットブーケ」から取得