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</gallery>
 
=== 開発参加国パートナー ===
[[ファイル:F-35 potential buyers.png|thumb|400px|SDD(システム開発実証)段階でのプログラム参加国<br/>
{{legend|#000075|主開発国:[[アメリカ合衆国]] }}
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{{legend|#75edd4|保全協力パートナー(SCP):[[イスラエル]] [[シンガポール]] }} ]]
 
F-35の主契約社は開発元のロッキード・マーティンであるが、[[ノースロップ・グラマン]]とイギリスの[[BAEシステムズ]]が主要製造パートナーとして計画に参加しており、製造においてロッキード・マーティンととも機体・操縦システム・[[アビオニクス]]などで作業を分担している<ref>ロッキード・マーティンでは、前部胴体、主翼、各翼の前後縁、操縦システム、ミッションシステム、AN/AAQ-40電子光学目標システム(EOTS)、機体システム、自動システム制御ロジスティック、訓練システム。ノースロップ・グラマンでは、中央胴体、兵器倉扉駆動装置、アレスティング・フック、艦載型機操縦装置、ミッション・システム・ソフトウェア、低被視認性支援システム、AN/APG-81レーダー、AN/AAQ-37電子光学支援防御支援サブシステム(EO-DAS)、通信・航法・識別装置。BAEシステムズでは、後部胴体、尾翼の水平・垂直安定板、艦載型機の主翼折り畳み機構、燃料システム、スロットルとサイド・スティック操縦桿、パイロットの脱出システム、電子戦システム、、保命装具、STOVL型機操縦系統、飛行操縦コンピューター。</ref>が、航空システムの実証・システム統合・機体の最終組み立て・軍への引き渡しは、ロッキード・マーティンが行っている。
 
また、SDD段階でのプログラムでは国際パートナーの参画も可能としており、アメリカ以外の8カ国(イギリス・イタリア・オランダ・トルコ・カナダ・デンマーク・ノルウェー・オーストラリア)が加わり、レベル1からレベル3までの3段階で区分されている。その後、イスラエル・シンガポールが保全協力パートナー(SCP)としてSDDのプログラムに参加している。
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*[[F/A-18E/F (航空機)|F/A-18E/F]]([[ゼネラル・エレクトリック F414|F414]]、ドライ出力:62.3kN×2=124.6kN、A/B出力:97.9kN×2=195.8kN)
 
しかし、この大型・高推力エンジンと固定エアインテークの取り合わせにより、騒音が大きくなってしまった<ref>『[[航空ファン (雑誌)|航空ファン]]』2009年 2月号</ref>。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー以外からの供給も考慮され、[[GEアビエーション]]および[[ロールス・ロイス・ホールディングス|ロールス・ロイス]]それぞれが[[ゼネラル・エレクトリック/ロールス・ロイス F136|F136]]を開発していたが<ref name="smsf35p58">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p58</ref>、[[2011年]][[12月2日]]に開発は中止された<ref>[http://breakingdefense.com/2011/12/f136-rest-in-peace-ge-rolls-formally-declare-its-over/?icid=related5 F136, Rest In Peace; GE, Rolls Formally Declare It’s Over]</ref>。代替エンジン自体は、[[1996年]]11月より検討作業が行われていた<ref name="smsf35p58"></ref>。
 
STOVL機であるF-35B型はV/STOL能力のために軸駆動式リフトファン方式とジェット推力を下方に偏向させる特殊なエンジンノズルを採用している。V/STOL時に発揮されるすべての推力を合計した最大垂直推力は180.8kNであり、その内訳は、ノズルを90度下方に偏向させた場合のエンジン推力最大値である83.1kN、リフトファンの最大83.1kN、左右それぞれのロールポストからの最大14.6kN(2基計)、である<ref>[http://www.pw.utc.com/Content/Press_Kits/pdf/me_f135_stovl_pCard.pdf Power for F-35B Short Take Off and Vertical Landing (STOVL)]</ref>。ちなみに、V/STOL時の姿勢制御は、機体のローリング制御をロールポストからの吹き出し量により、また、ヨーイング制御をエンジン排気ノズルの角度調節により、それぞれ行う<ref name="空母型護衛艦のステルス戦闘攻撃機F-35B">青木謙知著、『空母型護衛艦のステルス戦闘攻撃機F-35B』、「海上自衛隊の空母型護衛艦」、[[軍事研究]]2010年1月号別冊、(株)ジャパン・ミリタリー・レビュー</ref>。軸駆動式リフトファンはロールスロイスが開発したものであり、リフトファンは二重反転型となっている。リフトファンはエンジンの低圧タービン・クラッチ・減速機を介して接続されたドライブシャフト<ref>Warwick, Graham. "[http://www.aviationweek.com/Blogs.aspx?plckBlogId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9c&plckPostId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9cPost:ecd93cec-3ad2-4ced-89e7-b166bda4b838 F-35B - Clutch]" ''[[Aviation Week & Space Technology]]'', December 09, 2011. Accessed: April 10, 2014.</ref><ref>Warwick, Graham. "[http://www.aviationweek.com/Blogs.aspx?plckBlogId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9c&plckPostId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9cPost:d3c882b1-9bb6-4091-8262-a65f82cb171c F-35B - Driveshaft]" ''[[Aviation Week & Space Technology]]'', December 09, 2011. Accessed: April 10, 2014.</ref>で駆動される。ドライブシャフトの出力は最大29,000馬力である<ref>Warwick, Graham. "[http://www.aviationweek.com/Blogs.aspx?plckBlogId=blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9c&plckPostId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9cPost:361db9aa-4f91-4719-bab3-a7bc544c1019 F-35B - The STOVL Challenges]" ''[[Aviation Week & Space Technology]]'', December 09, 2011. Accessed: April 10, 2014.</ref><ref>Warwick, Graham. "[http://www.aviationweek.com/Blogs.aspx?plckBlogId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9c&plckPostId=Blog:a68cb417-3364-4fbf-a9dd-4feda680ec9cPost:3cb0d3a7-41e6-47eb-9591-1bd43742a6b2 F-35B - Lift Fan]" ''[[Aviation Week & Space Technology]]'', December 09, 2011. Accessed: April 10, 2014.</ref><ref name="vtolx35">[http://www.vtol.org/Lockheed.htm Lockheed Propulsion System] ''VTOL.org''. Retrieved: 19 September 2010.</ref>。
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;AN/ASQ-239 バラクーダ
防御用の電子戦装置には、BAEシステムズ社が開発したAN/ASQ-239 バラクーダ({{lang-en-short|Barracuda}})統合型防御電子戦装置が採用されている。これは、F-22に搭載されているAN/ALR-94に改良・能力向上を施したとされるデジタル式赤外線/無線周波受信システムであり、詳細は不明だが従来型や同世代型の数倍の感度を持ち、脅威電波発信源のより正確な位置特定が可能とされる。また、[[AGM-88 (ミサイル)|AGM-88 HARM/AARGM]]への目標指示も可能になっている<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p37</ref>。ロッキード・マーティンの資料によると、この能力によってF-35は[[EA-6 (航空機)|EA-6B]]や[[RC-135 (航空機)|RC-135V/W]]の任務も遂行可能としている<ref>月刊『JWings』2012年3月号 p17</ref>
 
ロッキード・マーティンの資料によると、この能力によってF-35は[[EA-6 (航空機)|EA-6B]]や[[RC-135 (航空機)|RC-135V/W]]の任務も遂行可能としている<ref>月刊『JWings』2012年3月号 p17</ref>。
 
;センサー・フュージョン
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本機の[[ステルス性|高ステルス性能]]を維持するためには、[[ミサイル]]や[[爆弾]]類の機外搭載は避けて胴体内兵器倉(ウェポンベイ)の中に隠し持つようにして搭載する必要がある。隠密性より[[兵器]]の搭載能力が優先される場合には、機外に7ヶ所ある[[ハードポイント]]に[[パイロン]]を装着し、合計で約8トンの重さの兵器が搭載できる<ref>{{Cite book|和書|author = 青木謙知「F-35がF-Xに選ばれた理由」|title = 軍事研究2012年​​3月号|date = 平成24年3月1日|publisher = ジャパン・ミリタリー・レビュー|series = |isbn = |ref=青木}}</ref>。
 
ウェポンベイは内部天井と内側扉内部に1ヶ所ずつ、左右合わせて4ヶ所のハードポイントを備え、空対空ミッションでは左右で最大4発のミサイルを、空対地ミッションでは2,000[[ポンド (質量)|lb]] [[JDAM]] 2発と[[空対空ミサイル#中射程|中距離空対空ミサイル]]2発を搭載可能である<ref name="F-35_brief">[http://www.jsf.mil/downloads/documents/AFA%20Conf%20-%20JSF%20Program%20Brief%20-%2026%20Sept%2006.pdf F-35 Program Brief], USAF, 26 September 2006.</ref>。空対艦ミッションでは、ウェポンベイには搭載できない[[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]]などの[[対艦ミサイル]]を主翼下に搭載して運用するが、これではステルス性を損ねるため、代わりにF-35に搭載するために[[ノルウェー]]のコングスヴェルグ社がロッキード・マーティンと共同開発している、[[Joint Strike Missile|JSM(Joint Strike Missile)]]と呼ばれるステルス性のある形状の[[空対艦ミサイル]]をウェポンベイに搭載することとなる<ref>[http://www.kongsberg.com/en/KOG/News/2009/June/0906JSMAndLockheedMartin.aspx "Important cooperative agreement with Lockheed Martin."] ''Kongsberg Defence & Aerospace'', 9 June 2009. Quote: "The missile has a range in excess of 150 nautical miles."</ref>。また、F-35Bではホバリング時に内側扉を開き揚力増強装置としても使用する<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p28</ref>
 
[[ロッキード・マーティン]]は、ウェポンベイ内部のハードポイントを現状より増やす研究を行っており、ブロック3以降の機体からそれが可能になるとしている。ステーション数は、内部天井ステーションは1つもしくは2つを交換式で選択できるようにし、外側扉の内側に2ヶ所増設することで、最大5ヶ所、左右合わせて10ヶ所となる。また、内側扉内部ステーションに[[サイドワインダー (ミサイル)|AIM-9]]を搭載する際には専用の2連装[[ランチャー]]を用いるとしており、この場合だとAIM-9を2発搭載しつつ4ヶ所のステーションが使用可能となる<ref name="smsf35p51">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p51</ref>。
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;ブロック0
:初期のSDD機には、基本的な機体管理ソフトウェアしか搭載されておらず、ブロック0とも呼ばれるが正式なバージョンとして存在するものではない<ref name="smsf35p74">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p74</ref>
;ブロック1
;;ブロック1A
;:基本的な戦闘能力を持ち、初歩的な飛行訓練に使用可能<ref name="janescom">[http://www.janes.com/article/53954/lockheed-martin-contracted-to-deliver-block-3f-software-for-f-35 Lockheed Martin contracted to deliver Block 3F software for F-35]</ref>基本的な戦闘能力を持ち、兵装はAIM-120 AMRAAM・JDAM GPS誘導爆弾の搭載能力を持つ。専ら[[ボーイング737]]を改造したアビオニクスのテストベッド機「{{仮リンク|CATバード|en|Lockheed Martin CATBird}}」にて使用され、F-35では[[オランダ]]向けの初号機「AN-1」のみが搭載<ref name="smsf35p75">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p75</ref>
;;ブロック1B
;:EOTSのサポート機能が追加され<ref name="smsf35p75"/>、基本的な飛行訓練に使用可能なようにされた<ref name="janescom"/>
;ブロック2
;;ブロック2A
;:初期的なデータリンクシステムが導入され、EOTSやEO-DASの操作が可能となった。LRIP4の生産機体から搭載<ref name="smsf35p75"/>
;;ブロック2B
::阻止攻撃能力・限定的な空対空能力・近接航空支援能力・敵防空網制圧能力を持ち、JDAM以外の空対地攻撃兵器の搭載も可能となる。F-35Bはこのバージョンで初期作戦能力を獲得した。
;ブロック3
;;ブロック3I
;:ブロック3の初期版。ブロック2Bの演算能力を強化<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p85</ref>。F-35A/Cはこのバージョンで初期作戦能力を獲得する予定。
;;ブロック3F
;:ブロック3の完全版にしてSDD作業での最終仕様。完全な戦闘能力を持ち、あらゆるミッションをこなすJSFとなり、計画されているあらゆる兵装の搭載を可能としている。また、ネットワークを利用した情報共有などを行う、ネットワーク・セントリック・オペレーション(NCO)構想に完全に適合する機能を有する予定である。
;ブロック4
:ブロック3の機能強化版。JSMや[[B61 (核爆弾)|B61]]核爆弾の運用能力付加、データリンクシステムの強化が行われる予定<ref name="smsf35p75"/>
;ブロック5
:AN/APG-81レーダーへの海洋モードの追加、電子戦システムのアップグレード、AIM-120の6発同時携行能力の付加などを予定<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p75-76</ref>
;ブロック6
:推進システムの管理機能、電子攻撃機能、友軍の追跡能力、全方位での脅威のパッシブ探知/反応機能を強化する予定<ref name="smsf35p76">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p76</ref>
;ブロック7
:生物/化学戦環境下での防護機能強化などを予定<ref name="smsf35p76"/>
 
=== 愛称 ===
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量産型の生産計画について[[アメリカ軍]]では、2006会計年度に第1期低率初期生産(LRIP1)の長期先付け(LL)品の購入が認められ、また、2007会計年度には完全な予算が承認されたことで、2機のF-35Aの製造が開始された。また、合わせてLRIP2のLLの購入も開始され、2008会計年度予算で全生産予算が承認されれば、F-35Aが6機とF-35Bが6機の、計12機の製造が開始される。このLRIPは2013会計年度のLRIP7まで続けられる予定で、その後の2014会計年度より多年度調達(MYP)計画に移行するとされる<ref name="jw200705p13">月刊『JWings』2007年5月号 p13</ref>。
 
[[ロッキード・マーティン]]社では、2010会計年度のLRIP5からは[[対外有償軍事援助]](FMS)機の製造を組み込む事も可能になるとしており、海外からの発注があれば、もっとも早ければ[[2014年]]の引き渡しが可能になるとしている。そして、同社はF-35を輸出可能な最初の[[第5世代ジェット戦闘機]]と位置付けている。また、[[F-16 (戦闘機)|F-16]]や[[F/A-18 (航空機)|F/A-18]]と同等の価格で諸外国に提供でき、維持・整備費などの費用はより安価になるとしている。その販売や運用中の支援についても、F-16で確立された国際協力関係が活かされることになる<ref name="jw200705p13"></ref>。<!--出典明記しました。ただ、情報が古いので折を見て更新願います-->
 
このほか、[[航空自衛隊]]の[[F-X (航空自衛隊)|第4次F-X]]として[[2011年]]12月に次期主力機に選定されており、[[防衛省]]は平成23年度の概算要求で最大10億円をFMS契約による「米政府への情報開示請求費用」として計上する<ref>[http://www.mod.go.jp/j/yosan/gaisan/h23/gaisanyoukyu.pdf 平成23年度歳出概算要求書]</ref>。
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2011年[[12月16日]]、産経新聞は[[アメリカ国防総省]]内部資料を出所とした「ステルス性能に疑問」という記事を報じ、また、具体的問題点として、攻撃能力、被弾や事故時の生存可能性、旋回や上昇など飛行性能、[[空対空ミサイル]]の発射、[[電子戦]]能力が[[テストパイロット]]などより運用上深刻な、または特別な懸念として挙がっている、としている。それによると、報告者は国防総省のアハーン次官補代理ら計5人で、報告書では「今後の生産を中止するような根本的なリスクは認められなかった」としながらも、上述の問題点より「設計の安定性で信頼に欠ける」と結論し、「調達・生産計画の真剣な再考」が求められている、としている<ref>{{cite news |title=F35 空対空ミサイルとステルス性能に疑問 米国防総省内部資料 |newspaper=産経新聞|date=2011-12-15|url=http://sankei.jp.msn.com/world/news/111215/amr11121520070013-n1.htm |accessdate=2011-12-25}}</ref>。
 
[[2013年]][[1月14日]]には、飛行領域の拡張作業で深刻な問題が発生したため、全型で維持旋回荷重を引き下げ(A型4.6G、B型4.5G、C型5.0G)、マッハ0.8から1.2への加速時間も延長(A型8秒延長、B型16秒延長、C型43秒延長)することが報道された<ref>{{cite news |title=Pentagon lowers F-35 performance bar |newspaper=Flightglobal|date=2013-01-14|url=https://www.flightglobal.com/news/articles/pentagon-lowers-f-35-performance-bar-381031/ |accessdate=2016-04-10}}</ref>。5.0G以下の維持旋回荷重は[[第3世代ジェット戦闘機]]である[[F-4 (戦闘機)|F-4]]や[[F-5 (戦闘機)|F-5]]並の数値であり、[[地対空ミサイル]]などに対しての脆弱性が危惧されている。C型の43秒もの加速時間延長は、燃料消費量の増大を招き、作戦遂行に支障をきたす場合も出てくると指摘されている。アメリカ国防総省は、これらの問題点については戦術や訓練を慎重に計画することで補える部分もあるとしている<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p74<name="smsf35p74"/ref>。
 
[[2016年]][[2月1日]]に公表された報告書では、精密技術試験の結果、依然として問題が複数残っていることが明らかになった。特に深刻なのが[[射出座席]]で、パイロットの体重が62kg未満だと射出時に座席が後方へ回転し、パイロットの首をのけぞらせて死に至らしめる可能性があるという<ref>{{cite news |title=F35戦闘機にまだ多数の「欠陥」 運用予定に影響も 米軍報告|newspaper=AFPBB News|date=2016-02-04|url=http://www.afpbb.com/articles/-/3075703 |accessdate=2016-03-14}}</ref>。
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[[File:First F-35 headed for USAF service.jpg|thumb|250px|エグリン空軍基地に飛来した量産型F-35A(2011年7月)]]
::[[アメリカ空軍]]の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]と[[A-10 (航空機)|A-10]]を置き換えるために約2,400機以上の配備を計画したものの、後にA型1,763機導入へと削減された。A-10後継としてB型の導入も検討されていたが、現在ではA型に一本化されている<ref name="smsf35p65">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p65</ref>。
::[[フロリダ州]]エグリン空軍基地第33戦闘航空団が、F-35Aを最初に装備する部隊となった。[[2011年]]夏には訓練用機の引き渡しが行われ、[[パイロット (航空)|パイロット]]育成が開始された<ref name="smsf35p65"></ref>。他の配備予定の基地は[[ユタ州]]ヒル空軍基地、[[サウスカロライナ州]]ショウ空軍基地とマッキンタイヤ[[空軍州兵]]基地、[[沖縄県]][[嘉手納飛行場|嘉手納基地]]が発表されている<ref name="smsf35p66">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p66</ref>。
{{-}}
 
;;アメリカ海軍
[[File:F-35C of VFA-101 and F-18F of VFA-122 over Eglin AFB 2013.JPG|thumb|250px|F-35CとF/A-18F]]
::[[F/A-18 (航空機)|F/A-18A-D]]の後継としてF-35Cを約430機導入する計画であった。この計画通りに配備が完了すれば、[[空母航空団]]はF-35C 2個飛行隊、[[F/A-18E/F (航空機)|F/A-18E/F]]各1個飛行隊という構成になる<ref name="smsf35p66"></ref>予定であった。現在では260機に削減されており、海兵隊のF-35Cを空母航空団に受け入れる計画となっている。
::[[アメリカ海軍]]で最初にF-35Cが配備されるのは第101戦闘飛行隊(VF-101)で、アメリカ3軍のF-35訓練基地を1か所に統合するため、エグリン空軍基地を拠点とする<ref name="smsf35p66"></ref>。
{{-}}
 
;;アメリカ海兵隊
::[[アメリカ海兵隊]]は、F/A-18と[[ハリアー II (航空機)|ハリアーII]]の後継機として、F-35B 340機に加えて、F-35Cを80機導入し海軍の空母航空団に派遣する計画となっている<ref>[http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=63158 Plan Improves Navy, Marine Corps Air Capabilities]</ref>。
::アメリカ海兵隊でF-35Bを最初に装備を予定しているのは、第501戦闘攻撃訓練飛行隊(VMFAT-501)である。この部隊もエグリン空軍基地を拠点とする<ref name="smsf35p66"></ref>。
::また、アメリカ国防総省は、最新鋭のF-35を[[2017年]][[1月]]に海外の基地としては初めて[[山口県]]の[[岩国飛行場|岩国基地]]に配備することを決定した<ref>{{Cite news | newspaper=NHK News WEB |date=2012-12-19 |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121219/t10014283561000.html | title = 米F35 2017年に岩国基地に配備 |accessdate=2012-12-19}}</ref>。
 
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[[File:UK F-35B Lightning II MOD 45157755.jpg|thumb|250px|イギリス向けのF-35B]]
:[[イギリス空軍]]の[[BAe ハリアー II|ハリアーGR.5/7/9]]、[[イギリス海軍]]の[[BAe シーハリアー|シーハリアーFA2]]の後継機としてJSFを導入する事を計画し、[[垂直離着陸機]]であるB型の採用を計画した。当初の計画では空軍が90機、海軍が60機の計150機を[[2014年]]後半より実戦配備の開始を予定していた。[[2006年]]にシーハリアーFA2の退役、[[2010年]]の新しい国防計画に基づくハリアーGR.7/9の早期退役と飛行隊の解散によりハリアー・ファミリーは退役を迎えたが、B型の導入計画はそのまま維持された<ref name="smsf35p67">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p67</ref>。
:その後、イギリス海軍の[[CATOBAR]]空母導入計画を受けて、導入をB型からC型へ切り替えるとし、空軍も共通性の確保からC型の導入を決める。この時の装備計画機数は138機と発表された。しかし、C型の開発が遅れていることと、B型の開発作業が計画通りに進んでいることから、[[2012年]]5月に再度B型の導入に変更している。LRIP機に対する発注を行っており、LRIP3で2機、LRIP4で1機がイギリス向けに製造されており、いずれもB型である<ref name="smsf35p67"></ref>。{{仮リンク|戦略防衛・安全保障見直し2015|en|Strategic Defence and Security Review 2015}}では138機の調達の方針が維持された。最初にF-35Bを配備する部隊は、イギリス空軍ではロジーマス基地の[[第617中隊 (イギリス空軍)|第617飛行隊]]が指定されている。イギリス海軍では第809飛行隊が指定されているが、機材と人員は第617飛行隊と共有する予定である。
 
;{{ISR}}
:F-35のSDD作業に保全協力参加国として参加していたイスラエルは、[[イスラエル航空宇宙軍|イスラエル空軍]]のF-16A/Bの後継機としてA型の購入を2010年8月に決定する。当初は20機としていたが、現在では19機へ削減されている。現在運用しているF-16A/B(現在88機/16機運用)の置き換えとして、最終的な装備機数は75機になると見られている<ref name="smsf35p69">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p69</ref>。
:更に将来必要となるF-16C/D(現在75機/54機運用)の後継として、可能であればF-35で代替をイスラエルは希望している。これが実現すれば、F-35保有数は200機近くに達すると見られている<ref name="smsf35p69"></ref>。
:価格高騰を受けて[[レーダー]]などを国内開発することも検討したが、逆に開発費がかかり過ぎる事が判明し、発注済みの19機についてはアメリカ空軍向けの機体と基本的に同じものになるという<ref name="smsf35p69"></ref>。
:イスラエル空軍は、[[ヒズボラ]]や[[ハマース|ハマス]]の長射程[[ロケット弾]]や、[[イラン]]の[[地対地ミサイル]]によって、イスラエル国内の空軍基地の[[滑走路]]が破壊される危険度が高まったため、短距離発進・垂直離陸型のF-35Bの導入も検討している<ref>[[江畑謙介]]『日本に足りない軍事力』p.76</ref>。
 
;{{ITA}}
:[[イタリア空軍]]がA型とB型、[[イタリア海軍]]がB型の導入を計画している。空軍は[[トーネード IDS]]と[[AMX (航空機)|AMX]]の後継機として、[[軽空母]]を有する海軍はハリアーIIの後継機としての配備を予定している<ref name="smsf35p67"></ref>。装備機数は、空軍がA型69機とB型40機、海軍がB型62機の合計131機を調達する計画であった。その後、政府は経済の悪化を理由に空軍をA型60機とB型15機、海軍をB型15機の合計90機へ計画を変更したが、議会はこの削減案に反対している<ref>[[#イカロスMOOK|イカロスMOOK]] p66</ref>。
 
;{{AUS}}
[[ファイル:First Australian F-35A arriving at Luke AFB in December 2014.jpg|thumb|250px|オーストラリア向けのF-35A]]
:[[1995年]]にオーストラリアは、[[F-111 (航空機)|F-111]]とF/A-18A/Bの後継機の検討を開始し、「プロジェクト・エア6000」の名で調査を行った。結果、JSFが最も高い評価を受けるが、F-111の退役には間に合わない事からF-111の後継には[[F/A-18E/F (航空機)|F/A-18E/F]]を充てることとなった。よって、F-35はF/A-18A/Bの後継としてのみの導入となり、予定数は100機となった<ref name="smsf35p68">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p68</ref>。
:当初は広大な国土をカバーするために航続距離の長いC型の導入を検討したが、A型でも十分であるとしてA型の導入を決定した。[[2009年]]にオーストラリア政府は、14機分の第一次調達分の経費約32億[[オーストラリア・ドル]](約2,590億円)の支出を承認している<ref name="smsf35p68"></ref>。
:計画では2012年に52機分の購入規約を交わし、先の14機を含めた66機で3個飛行隊、および1個訓練飛行隊を編成する計画である。残りの34機は追加編成もしくは予備機にするとされる<ref name="smsf35p68"></ref>。
:2014年[[4月23日]]、オーストラリアは追加調達分を58機と決定した。先に購入が決定していた14機と合わせて合計72機となる<ref>{{Cite news | newspaper=[[産経新聞]] |date=2014-4-23 |url=http://sankei.jp.msn.com/world/news/140423/asi14042312020001-n1.htm | title = F35新たに58機調達 豪、計72機に |accessdate=2014-6-26}}</ref>。
{{-}}
 
;{{NLD}}
:[[オランダ空軍]]が運用している、F-16AM/BMの後継としてA型を85機導入する計画であった。早期導入を必要としていることから、イギリスと同様にLRIP機での発注を行っている<ref name="smsf35p67"></ref>。
:LRIP3とLRIP4(オプション)でそれぞれ1機が製造されることになっているが、SDD作業の遅れで大幅に遅れることになった<ref name="smsf35p67"></ref>。
:予定では第一陣の2011年受領、第二陣の2012年の受領だった。また、2012年に量産機の調達についての方針が決められる予定だった<ref name="smsf35p67"></ref>。実際には[[2013年]]に2機の試験機に加え35機の購入を決定した<ref>[http://www.volkskrant.nl/vk/nl/7884/Prinsjesdag/article/detail/3510989/2013/09/17/Kabinet-besluit-definitief-tot-aanschaf-37-JSF-straaljagers.dhtml Kabinet besluit definitief tot aanschaf 37 JSF-straaljagers] - volkskrant</ref>。85機は当時のF-16保有機を1対1で更新する数であったが、実際には計37機まで縮小された。
 
;{{TUR}}
:[[トルコ軍#空軍|トルコ空軍]]の[[F-4 (戦闘機)|F-4E]]約40機、および改修機である54機のF-4E 2020の後継機としてA型の導入を計画している。100機の導入を予定しているが、2014年-[[2023年]]にかけての引き渡し予定は遅れている<ref name="smsf35p69"></ref>。2013年[[1月12日]]に2012年に決定していた最初の2機の調達の延期を表明したが、全体で100機の調達に変更はないという<ref>軍事研究2013年7月号ミリタリー・ニュース</ref>。2014年[[2月27日]]、トルコはF-35の調達を[[2015年]]に開始すると発表した<ref>{{cite news |title=トルコ、最新鋭ステルス戦闘機F35を発注へ |newspaper=[[ニューズウィーク]] |date=2014-2-28|url=http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2014/02/121065.php |accessdate=2014-3-8|agency=ロイター}}</ref>。
 
;{{JPN}}
:2011年[[12月]]に[[航空自衛隊]]の[[F-4 (戦闘機)#日本|F-4EJ改]]の[[F-X (航空自衛隊)#現在のF-X (第4次F-X)|後継]]としてA型を選定する<ref name="MCA2012Sp10">「MC☆あくしず」2012 SPRING p10</ref>。導入予定機数は42機とされる。F-4だけでなく、[[F-15J (航空機)#Pre-MSIP|F-15Jの初期型(Pre-MSIP)]]分の100機も代替する案もあり、購入数は42機以上となる可能性もある<ref>{{cite news |title=防衛省、主力戦闘機F-15の代替としてF-35の導入を検討|newspaper=[[NHK]] |date=2013-12-18|url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131218/k10013915281000.html|accessdate=2013-12-18}}</ref><ref>{{cite news |title=F35戦闘機の購入拡大へ 防衛省、F15の一部代替 |newspaper=[[日本経済新聞]] |date=2014-1-12 |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1100P_R10C14A1PE8000/|accessdate=2014-1-12}}</ref>。
:当初は、2016年度期限内に1号機の納入をアメリカが確約した旨が伝えられた。だが、その直後に機体強度に関する不具合が確認されたため、アメリカ政府高官や軍関係者からは2年程度の配備の遅れを容認する声が上がり始めた。これを受けて、2016年度中の取得は難しくなる見方が強まっていた<ref name="MCA2012Sp10"></ref>。2014年[[10月27日]]、アメリカ国防総省と[[ロッキード・マーティン]]社は43機分のF-35の契約を結んだと発表。この内の4機が[[2017年]]3月までに航空自衛隊へ引き渡される予定である<ref>{{cite news |title=空自の最新鋭ステルス「F35」、本格生産へ |newspaper=[[読売新聞]] |date=2014-10-28 |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20141028-OYT1T50109.html|accessdate=2014-11-1}}</ref>。
:[[防衛省]]は、F-35Aの調達価格は2012年度予算ベースで1機あたり本体のみ約89億円、スペア部品などを含めた場合約99億円としていた<ref>{{cite news |title=中ロへの抑止力意識=1機約99億円−次期戦闘機 |newspaper=時事通信|date=2011-12-20|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122000051 |accessdate=2011-12-25}}</ref>。2012年度予算案においては、[[対外有償軍事援助|FMS]]を利用し調達される4機分が395億円(1機あたり98.75億円)、訓練シミュレーター整備費として205億円が計上された<ref>{{cite news |title=南西諸島防衛を重視=FXは4機395億円-12年度予算〔防衛〕 |newspaper=時事通信|date=2011-12-24|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122400154 |accessdate=2011-12-26}}</ref>。ただし、将来的には日本国内で[[ライセンス生産]]をする予定であるため、ライセンス料が加算されて1機あたりの価格上昇は確実である。2012年[[5月3日]]にはアメリカ国防総省が、日本が導入を予定している42機の売却額が計100億ドル(約8千億円)との見通しを発表したが、これには予備部品および15年のサポートが含まれており、機体のみの価格は不明である<ref>{{Cite news | newspaper=産経新聞 |date=2012-5-3 |url= | title = 価格上昇のF35、日本への売却総額8000億円 米国防総省見直し |accessdate=2012-05-3}}</ref>。
:同年[[6月29日]]に日本政府は、米国防総省と2016年度に導入する4機について、正式契約を交わした。1機当たりの価格は約96億円(交換部品を含め約102億円)である。交換部品の購入を減らすなどしたものの、2012年度予算に計上した89億円(同99億円)と比較して、約7億円(同約3億円)の上昇となった<ref name=jiji20120629 />。ただし、[[F-35 (戦闘機)#価格|上記]]の通り、価格は今後下がる可能性が出ている。
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;{{NOR}}
:F-16AM/BMの後継機として将来戦闘航空機計画を立案、[[2008年]]1月に拘束情報要求を各メーカーに発出した。これについてサーブ社、ユーロファイター社、ロッキード・マーティン社が提案を行い、ロッキード・マーティン社の提案したF-35についてより確実な情報を取得するため、[[2002年]]6月にSDD作業レベル3で参加することとなった<ref name="smsf35p69"></ref>。
:選定の結果、2008年11月にF-35Aを後継機として決定する。ノルウェー政府は「運用要求を完全に満たす事が出来たのはF-35だけだった」とし、機体価格についても候補の一つだった[[サーブ 39 グリペン]]の約2倍であるものの、30年間使用し続けた全運用期間中の[[ライフサイクルコスト]]はF-35のほうが30億ドルほど安くなるとしている。2011年6月にはノルウェー議会が訓練使用機4機の購入経費の支出を承認している<ref name="smsf35p69"></ref>。
:当初は48機の導入を予定していたが、現在は56機に増加している。導入決定時の配備予定は[[2016年]]-[[2020年]]にかけてとされていたが、開発の遅延などを受けて現時点では明確な時期は示されていない<ref name="smsf35p69"></ref>。
 
=== 採用検討国 ===
;{{DNK}}
:[[デンマーク空軍]]の[[F-16 (戦闘機)|F-16AM/BM]]の後継機としてJSFの検討を行っており、SDD作業にレベル3で参加している。だが、計画参画国中で唯一、現時点までF-35の導入を決定していない。これは、F-35の開発の遅延と機体価格の上昇によるもので、F-35以外に[[サーブ 39 グリペン]]や[[F/A-18E/F (航空機)|F/A-18E/F]]を加えた3機種による評価作業を行うとしている<ref name="smsf35p68"></ref>。
:導入機種の決定は、当初は[[2009年]][[6月]]を予定していたが[[2010年]][[3月]]に延長され、F-16AM/BMの延命が可能である事が判明したことで、決定は更に[[2014年]]に延長となった<ref name="smsf35p68"></ref>。
:F-16AM/BM後継機の導入機数は48機とされたが、2010年に24-36機と発表され、現在ではF-16AM/BM保有数と同じ30機とされている<ref name="smsf35p68"></ref>。
 
;{{KOR}}
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;{{CAN}}
:[[カナダ空軍]]の[[CF-18 ホーネット|CF-188A/B]]の後継機として、2008年5月にA型の購入を制式決定した。予定では受領開始を[[2016年]]からとし、初度作戦能力達成を[[2018年]]としていた。購入数は65機で、CF-188を直接置き換える計画であった。配備はバゴビットビル基地の第3航空団とコールドレイク基地第4航空団の計3個飛行隊を予定していた<ref name="smsf35p68"></ref>。
:[[2012年]]4月、カナダ会計検査院(OAG)は、F-35調達計画に予算上の不備があったことを指摘しており、同国のメディアでは「スキャンダル」あるいは「失敗」として報じられるようになっている<ref name="CP04Apr12A">{{cite news|url = http://www.theglobeandmail.com/news/video/video-mps-hold-mackay-to-account-in-f-35-scandal/article2392358/|title = Video: MPs hold Mackay to account in F-35 scandal|accessdate = 5 April 2012|last = [[The Canadian Press]]|date = 4 April 2012| work = [[Globe and Mail]]}}</ref><ref name="Coyne04Apr12">{{cite news|url = http://fullcomment.nationalpost.com/2012/04/04/andrew-coyne-the-f-35-affair-is-a-fiasco-from-top-to-bottom/|title = Andrew Coyne: Peeling back the layers of misconduct in the F-35 fiasco|accessdate = 5 April 2012|last = Coyne|first = Andrew|date = 4 April 2012| work = [[National Post]]}}</ref><ref name="CBC">{{cite news|url = http://www.cbc.ca/thenational/indepthanalysis/atissue/story/2012/04/05/thenational-atissue-040512.html|title = The F-35 Fiasco|accessdate = 6 April 2012|last = [[CBC News]]|date = 5 April 2012| work = [[Canadian Broadcasting Corporation]]}}</ref>。[[5月9日]]には、[[中華人民共和国国務院]]系のニュースサイトである[[中国網]]が調達の中止を報じた<ref>{{cite news |title=F35の開発参加国が相次ぎ導入削減、カナダが導入中止 |newspaper=[[中国網]] |date=2012-05-08 |url=http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-05/08/content_25330368.htm |accessdate=2012-09-23}}</ref>が、[[5月24日]]にロッキード・マーティン社の副社長は、「カナダが依然としてF-35の導入方針を堅持している」と発表している<ref>{{Cite web|author=LEE BERTHIAUME |date= MAY 24, 2012|url=http://www.canada.com/business/debate+Canadian+firms+will+lose+government+ditches+jets+Lockheed+Martin/6674686/story.html|title=F-35 debate: Canadian firms will lose out if government ditches jets: Lockheed Martin |language=英語|accessdate=2012年6月17日}}</ref>。だが、同年[[12月14日]]に調達の白紙撤回を正式決定している<ref>{{cite news |title=F35戦闘機、カナダは白紙撤回 日本は導入強行 |newspaper=[[産経新聞]] |date=2012-12-14 |url= |accessdate=2012-12-14}}</ref>。
:2014年[[6月12日]]、F-35の再選定を検討中であることが報じられた<ref>[https://www.f35.com/news/detail/exclusive-canadian-review-will-recommend-buying-lockheed-f-35-fighter-jet-s Canadian review will recommend buying Lockheed F-35 fighter jet - sources] - F-35.com</ref>。