「スカーレットインク」の版間の差分

資料をもとに改稿加筆
m
(資料をもとに改稿加筆)
{{出典の明記|date=2015年8月}}
{{競走馬
|名 = スカーレットインク
|英 = {{lang|en|Scarlet Ink}}<ref name="ink">{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000381167/ |title=スカーレツトインク(USA) |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|英 = {{lang|en|Scarlet Ink}}
|性 = [[牝馬|牝]]<ref name="ink" />
|色 = [[栗毛]]<ref name="ink" />
|種 = [[サラブレッド]]<ref name="ink" />
|生 = [[1971年]][[5月5日]]<ref name="ink" />
|死 = 不明<br />(1993年8月27日用途変更<ref>ジャパン・スタッドブック・インターナショナル「スカーレツトインク(USA)」(要ログイン)</ref>)
|死 = 不明<br />(1993年8月以降)
|父 = [[クリムゾンサタン|Crimson Satan]]<ref name="ink" />
|母 = Consentida<ref name="ink" />
|母父= Beau Max<ref name="ink" />
|国 = {{USA}}([[ケンタッキー州]])<ref name="ink" />
|産 = Malholland Bros.<ref name="ink" />
|績 = 1戦0勝<ref name="yu0803" />
|金 = 525[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]<ref name="yu0803" />
}}
 
'''スカーレットインク''' ({{lang|en|Scarlet Ink}}、[[1971年]][[5月5日]] - 没年不詳) は[[アメリカ合衆国]]生産の[[競走馬]]、[[繁殖牝馬]]。日本でGI競走5勝を挙げた[[ダイワメジャー]]、GI・JpnI競走4勝の[[ダイワスカーレット]]などの祖母、同9勝を挙げた[[ヴァーミリアン]]などの曾祖母。子孫に活躍馬を数々輩出し、本馬を起点とする[[ファミリーライン|牝系]]は俗に「'''スカーレット一族'''」と称される<ref name="yu0803" /><ref name="hiraide" />
 
== 概要経歴 ==
アメリカで競走生活を送り、1戦0勝、獲得賞金525ドルという成績で引退。2歳時の1973年に[[日本]]の[[社台ファーム]]が1万3000ドル(当時のレートで400万円弱)という価格で購買し、日本へ輸入された<ref name="yu0803">『優駿』2008年3月号、pp.70-72。</ref>。競走成績が凡庸であった以外にも、両前脚が大きく内向しているという欠点があったことが安値の原因ともされているが、社台ファーム代表の[[吉田善哉]]は脚部の形は繁殖成績には影響しないとの持論があり、意に介さなかったとされる<ref name="yu0803" />。吉田は本馬の曾祖母が、子孫から数々の活躍馬を出しているユアホステスであることに注目していたという<ref name="yu0803" />。
アメリカで競走生活を送り、1戦のみで未勝利のまま競走馬を引退。2歳時の1973年に[[日本]]の[[社台グループ]]に1万3000ドルの安値で購買<ref>安値の原因として、両脚が大きく内向していたことが挙げられる。([[日本中央競馬会]]『[[優駿]]』2008年3月号)</ref>され、繁殖牝馬として[[社台ファーム|社台ファーム千歳]]で繋養された。繁殖入り後しばらくは、途中4年連続で不受胎となるなど期待に反する成績であったが、[[ノーザンテースト]]との間に生まれた産駒[[スカーレットリボン]]、[[スカーレットブーケ]]がそれぞれ[[重賞]]優勝馬となり、母として成功を収める。しかしそれ以上に「母の母」として非常に大きな実績を残し、特に2000年代に入ってスカーレットブーケの産駒である[[ダイワメジャー]]や[[ダイワスカーレット]]、第7仔スカーレットローズの孫[[ヴァーミリアン]]らが[[グレード制|GI級競走]]を次々と制し、日本の競馬界を席巻した。
 
アメリカで競走生活を送り、1戦のみで未勝利のまま競走馬を引退。2歳時の1973年に[[日本]]の[[社台グループ]]に1万3000ドルの安値で購買<ref>安値の原因として、両脚が大きく内向していたことが挙げられる。([[日本中央競馬会]]『[[優駿]]』2008年3月号)</ref>され、繁殖牝馬として[[社台ファーム|社台ファーム千歳]]で繋養された。繁殖入り後しばらくは、途中4年連続で不受胎となるなど期待に反する成績であったが、[[ノーザンテースト]]との間に生まれた産駒[[スカーレットリボン]]、[[スカーレットブーケ]]がそれぞれ[[重賞]]優勝馬となり、母として成功を収めた<ref name="yu0803" />。しかしそれ以上に「母の母」として非常に大きな実績を残し、特に2000年代に入ってスカーレットブーケの産駒である[[ダイワメジャー]]や[[ダイワスカーレット]]、第7仔スカーレットローズの孫[[ヴァーミリアン]]らが[[グレード制|GI級競走]]を次々と制し、日本の競馬界を席巻スカーレットインクから派生た牝系は、出身馬の活躍ぶりから「スカーレット一族」と通称されるほどになった。
スカーレットインクから派生した牝系は前述の産駒の活躍ぶりから名牝系のひとつと認知されている。
 
スカーレットインクの産駒はいずれも筋肉質であり<ref name="yu0803" />、子孫から最初のGI優勝馬となったダイワメジャーもまた母方より受け継いだ、がっしりとした体躯を備えた力強い馬であった<ref name="yushun0406">『優駿』2004年6月号、pp.13-17</ref>。同馬は種牡馬としても複数のGI優勝馬を出しているが、やはりそうした特徴を伝える傾向にあるとされる<ref>『優駿』2016年2月号、p.50</ref>。スカーレットインクも逞しい馬体の持ち主で<ref name="yushun0406" />、乗り運動の最中に騎乗者の手綱を力任せに引きちぎったという逸話もつ、非常に力の強い馬であった<ref>『優駿』2015年8月号、p.36</ref>。
{{-}}
== 産駒一覧 ==
{| class="wikitable"
|-
!||生年||馬名||性||毛色||父||戦績||重賞勝利||出典
|-
|第1子||[[1975年]]||ヒカリローゼン||牡<br />→([[せん馬|&#39480;セン]]||鹿毛||[[エルセンタウロ]]||[[地方競馬|地方]]24戦1勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000078254/ |title=ヒカリローゼン |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第2子||[[1976年]]||バウンスポート||牡||栗毛||rowspan="2"|[[バウンティアス]]||36戦6勝<br />平地13戦4勝<br />障害23戦2勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000088796/ |title=バウンスポート |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第3子||[[1977年]]||コカトライス||牝||鹿毛||地方39戦4勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000098148/ |title=コカトライス |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第4子||[[1982年]]||スカーレットブルー||牝||栗毛||rowspan="2"|[[ノーザンテースト]]||9戦1勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000145834/ |title=スカーレットブルー |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第5子||[[1983年]]||ダイナブルータス||牡||栗毛||5戦3勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000158506/ |title=ダイナブルータス |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第6子||[[1984年]]||ダイナルーブル||牝||鹿毛||ルセリ||8戦1勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000169423/ |title=ダイナルーブル |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第7子||[[1985年]]||スカーレットリボン||牝||栗毛||rowspan="4"|ノーザンテースト||19戦3勝||[[フィリーズレビュー|報知杯4歳牝馬特別]](GII)||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000179010/ |title=スカーレッリボン |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第8子||[[1987年]]||スカーレットローズ||牝||栗毛||11戦2勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000201713/ |title=スカーレットローズ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第9子||[[1988年]]||スカーレットブーケ||牝||栗毛||21戦6勝||[[札幌2歳ステークス|札幌3歳ステークス]](GIII)<br />[[クイーンカップ]](GIII)<br />[[京都牝馬ステークス|京都牝馬特別]](GIII)<br />[[中山牝馬ステークス]](GIII)||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000213918/ |title=スカーレットブーケ |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|第9子||[[1988年]]||スカーレットブーケ||牝||栗毛||21戦6勝
|-
|第10子||[[1991年]]||ドリームチーム||牡||栗毛||1413戦4勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000247143/ |title=ドリームチーム |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|-
|第11子||[[1992年]]||クリムゾンウイング||牝||鹿毛||フレンチグローリー||7戦0勝||||<ref>{{Cite web |url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000262310/ |title=クリムゾンウイング |author= |publisher=JBISサーチ |accessdate=2016年4月17日 |date=}}</ref>
|}
 
※「f」は「filly(牝馬)」の略、「c」は「colt(牡馬)」の略。'''太字'''はGI級競走優勝馬。<sup>#</sup>は重賞競走優勝馬。
;スカーレットインク 1971 f
:|スカーレットブルー 1982 f<ref name="hiraide" />
:||アナスミラビリス 1991 f<ref name="hiraide" />
:|||[[トーセンジョウオー]]<sup>#</sup> 2001 f([[エンプレス杯]]、[[関東オークス]]、[[マリーンカップ]]2回、[[スパーキングレディーカップ]]2回)<ref name="hiraide">平出(2014)pp.50-51</ref>
:||フェスタデルドンナ 1994 f<ref name="hiraide" />
:|||[[クォークスター]]<sup>#</sup> 2007 c([[セントライト記念]])<ref name="hiraide" />
:||ブルーリッジリバー 1999 f([[桜花賞]]2着)<ref name="hiraide" />
:|[[スカーレットリボン]]<sup>#</sup> 1985 f([[フィリーズレビュー#産駒一覧|報知杯4歳牝馬特別上記]])<ref name="hiraide" />
:|スカーレットローズ 1987 f<ref name="hiraide" />
:||[[スカーレットレディ]] 1995 f<ref name="hiraide" />
:|||[[サカラート]]<sup>#</sup> 2000 c([[東海ステークス]]、[[ブリーダーズゴールドカップ]]、[[日本テレビ盃]]、[[マーキュリーカップ]])<ref name="hiraide" />
:|||'''[[ヴァーミリアン]]''' 2002 c([[JBCクラシック]]3回、[[フェブラリーステークス]]、[[川崎記念]]、[[ジャパンカップダート]]、[[東京大賞典]]、[[帝王賞]]など)<ref name="hiraide" />
:|||[[キングスエンブレム]]<sup>#</sup> 2005 c([[シリウスステークス]])<ref name="hiraide" />
:|||[[ソリタリーキング]]<sup>#</sup> 2007 c(東海ステークス、日本テレビ盃、マーキュリーカップ<ref name="hiraide" />
:|[[スカーレットブーケ]]<sup>#</sup> 1988 f([[札幌2歳ステークス#産駒一覧|札幌3歳ステークス]]、[[クイーンカップ]]、[[中山牝馬ステークス]]、[[京都牝馬特別上記]])<ref name="hiraide" />
:||[[スリリングサンデー]] 1996 c([[種牡馬]])<ref name="hiraide" />
:||[[ダイワルージュ]]<sup>#</sup> 1998 f([[新潟2歳ステークス|新潟3歳ステークス]]、[[阪神ジュベナイルフィリーズ|阪神3歳牝馬ステークス]]2着)<ref name="hiraide" />
:|||[[ダイワファルコン]]<sup>#</sup> 2007 c([[福島記念]]2回)<ref name="hiraide" />
:||'''[[ダイワメジャー]]''' 2001 c([[皐月賞]]、[[天皇賞|天皇賞・秋]]、[[マイルチャンピオンシップ]]2回、[[安田記念]]など)<ref name="hiraide" />
:||'''[[ダイワスカーレット]]''' 2004 f(桜花賞、[[秋華賞]]、[[エリザベス女王杯]]、[[有馬記念]]など)<ref name="hiraide" />
 
== 血統表 ==
父母はいずれもアメリカ産馬であり、父クリムゾンサタンはアメリカで2歳牡馬チャンピオンとなるなど通算58戦18勝という成績を残した<ref name="yu9204">『優駿』1992年4月号、p.135</ref>。主な産駒に[[デラウェアハンデキャップ]](G1)の優勝馬クリズリンがいる<ref name="yu9204" />。母コンセンティダは2戦0勝の成績<ref name="yu9204" />。曾祖母ユアホステスの血統に注目されての輸入であったことは前述したが、それぞれ米二冠馬の[[マジェスティックプリンス]]<ref name="yu0803" />、[[リアルクワイエット]]、イギリスの[[ダービーステークス]]優勝馬[[セクレト]]が同じ系統の出身馬である<ref name="hiraide" />。
{{競走馬血統表
|name = スカーレットインク (Scarlet Ink)
|inf =([[ヒムヤー系|ピーターパン系]] / [[マンノウォー|Man o'War]]5×5=6.25%、[[ピーターパン (アメリカ合衆国の競走馬)|Peter Pan (USA)]]5×5=6.25%(父内))
|f = [[クリムゾンサタン|Crimson Satan]] 1959<br />栗毛 アメリカ
|m = Consentida 1967<br />鹿毛 アメリカ
|mmfm = Sun Princess
|mmmf = [[アリバイ (競走馬)|Alhibai]]
|mmmm = Boudoir [[ファミリーナンバー|F-No.]][[4号族|4-d]]
|ref1 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000381167/pedigree/ JBISサーチ スカーレットインク 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|mlin = [[ヒムヤー系]]
|ref2 = [http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000768/ netkeiba.com スカーレットインク 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|flin = [[4号族]]
|FN = 4-d
|ref3 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000381167/pedigree/ JBISサーチ スカーレットインク 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|infinbr =([[ヒムヤー系|ピーターパン系]] / [[マンノウォー|Man o'War]]5×5=6.25%、[[ピーターパン (アメリカ合衆国の競走馬)|Peter Pan (USA)]]5×5=6.25%(5×5(父内))
|ref4 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000381167/pedigree/ JBISサーチ スカーレットインク 5代血統表]2016年4月17日閲覧。
|}}
従弟に[[ベネズエラ]]の重賞優勝馬マターズ (Matters) 。父クリムゾンサタンは1961年のアメリカ最優秀2歳牡馬。母は未勝利馬。祖母ラメニーナの弟妹にアメリカで重賞6勝のティーヴィーコマーシャル (TV Commercial) 、レディースハンデキャップ (G1) など重賞4勝のコラッジオソ (Coraggioso) がおり、これらを産んだ曾祖母ユアホステスはアメリカの名馬[[ユアホスト]] (Your Host) の全妹である。
 
== 出典 ==
* {{競走馬成績|netkeiba=000a000768|jbis=0000381167}}
 
{{Keiba-stub}}
{{DEFAULTSORT:すかあれつといんく}}
[[Category:1971年生 (競走馬)|米すかあれつといんく]]
4,015

回編集