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'''データ処理'''(データしょり、{{lang-en-short|Data processing}})は、英語Data Processingの前半をカタカナ語とし、後半を漢語訳した語である。[[情報処理]]や[[コンピューティング]]とほぼ同様の意味で、特に科学的に意味がある区別は無いが、情報処理の「[[情報]]」やコンピューティングの「[[計算]]」という語にある数理的色彩が比較的薄いデータベースの処理などといったものを指す。[[コンピュータ]]以前には[[タビュレーティングマシン]]等の機械により、それ以前には人手により行われていたが、コンピュータ以後はもっぱらコンピュータによるそれを指す。バズワード的には、1960年代や1970年代にはコンピュータ業界(のうち主にいわゆる「企業システム」向けベンダ等)を指す語として多用されていたが(たとえば業界ネタを集めた『The Devil's DP Dictionary』という題の本がある)、近年は「[[情報技術|IT]]」などの語に置き換えられあまり見なくなった。
かつて、コンピュータシステムを指す用語として「データ処理システム」という用語がよく使われた(1970年代)。その後、「情報」という単語を使った新たな用語(情報システム、[[情報技術|IT]]システム、[[経営情報システム]]など)が生み出され、データ処理システムという用語を代替していった。
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科学技術的データを集めて処理する場合、データ処理よりももっと正確な用語として「[[データ分析]]」が使われる。この場合、ビジネスの分野ではあまり見られない、非常に専門的で正確なアルゴリズム的導出と統計計算を指す。この文化の違いはデータ処理とデータ分析での数値表現にも表れている。データ処理では[[整数]]または[[固定小数点数]]や[[二進化十進表現]]での[[実数]]表現が用いられるのに対して、データ分析では[[浮動小数点数]]で実数を表現することが多い。
自然界に発生する様々な過程も[[圧力]]や[[光]]などの情報によって観測されるデータ処理システムと見ることもできる。それらの情報は人間の観察者によって[[神経系]]内の[[電気]]信号に変換される。無生物同士の相互作用さえもある種の[[情報処理システム]]と見ることができる。データ処理や情報システムという用語の一般的用法は、ビジネス環境で繰り返されるアルゴリズム的導出、論理的推論、統計的計算に限定され、実世界でのあらゆる情報の変換過程を指すわけではない。
== 参考文献 ==
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